受験や資格取得などに向けて、夜勉強していたり、自宅で夜に仕事をしていたりする方の中には、小腹が減ってしまい、ついつい夜食を食べてしまうという方もいるかと思います。
しかし、夜食は虫歯のリスクが高いため、注意しなければいけません。
ここからは、夜食が虫歯につながりやすい理由を中心に解説したいと思います。
夜食が虫歯につながりやすい理由3選
日中の食事よりも、夜遅くに食べる夜食の方が虫歯につながりやすい理由としては、主に以下のことが挙げられます。
・虫歯リスクの高い食べ物を選びがちになる
・唾液の分泌量が減少する
・ブラッシングをせずに寝る可能性が高い
虫歯リスクの高い食べ物を選びがちになる
夜食における虫歯のリスクを極力低くするには、消化が良く、なおかつ低カロリー、低脂肪分の食事を摂取すべきです。
しかし、どうしても夜食となると、脂肪分が高く、高カロリーのものを選びがちになります。
具体的には、インスタントラーメンやポテトチップスなどが該当し、これらの食品は虫歯のリスクを高くするだけでなく、肥満にもつながります。
唾液の分泌量が減少する
夜間は身体のリズムが乱れ、唾液の分泌量が減少します。
また、唾液には自浄作用や抗菌作用があり、減少することによって口内の防御機能が弱まることから、細菌が繁殖しやすくなり、虫歯の発生や進行のリスクを高めてしまいます。
ブラッシングをせずに寝る可能性が高い
夜勉強している方などは、今にも寝てしまいそうなくらい、ギリギリまで熱心に勉学に励んでいる方もいるかと思います。
しかし、眠るギリギリまで勉強をしてしまうと、一区切りついたときにそのまま眠ってしまう可能性が高くなります。
もちろん、勉強せずただ夜更かししている場合は、さらにそのリスクが高くなります。
就寝中は、口内の細菌が活発に動くようになるため、夜食を摂った後にきっちりとブラッシングをしなければ、虫歯の発症につながりやすくなります。
勉強をする方が虫歯になってしまうことのリスク
受験生や社会人の方で、日頃夜に勉強している方が虫歯を発症すると、もっとも集中したい夜の時間帯に歯が痛みやすくなります。
人の身体は、自律神経と関わりが深い交感神経と副交感神経が働き、血圧や体温などをコントロールしています。
特に、夜間は入浴などのリラックスした時間が多く、副交感神経が優位になり、血管が膨張して血流が促進されます。
その結果、血管によって歯の神経が圧迫され、痛みを感じやすくなります。
夜に虫歯の痛みが増幅すると、勉強にはなかなか集中できません。
また、虫歯の痛みは夜間起きているときだけでなく、眠るときにも強くなりやすいです。
ベッドやソファなどで横になると、血流が頭に流れ、同じように血管の拡張や神経の圧迫を引き起こし、痛みを感じやすくなります。
何時までであれば夜食を食べても良い?
夜食を食べても良い時間というのは、これといって特に決まっていませんが、虫歯のリスクを減らしたいのであれば、就寝する何時間前に食べるかを意識しましょう。
具体的には、眠る60~90分前には、夜食を含む食事や飲酒を控えるべきです。
もし、食べたり、お茶や水以外のものを飲んだりしてすぐ寝てしまうと、たとえブラッシングをしていたとしても、口内が虫歯をつくりやすい状態になってしまいます。
おすすめの夜食について
夜食が虫歯につながりやすい理由の一つに、インスタントラーメンやポテトチップスなど、虫歯のリスクが高い食品を摂りやすいことが挙げられます。
よって、虫歯のリスクが低いものを摂取すれば、ある程度摂取してもブラッシング、食べる時間によってケアできます。
例えば、ご飯の量が少なくても、お腹が膨らむ雑炊やおかゆ、野菜がたくさん入った味噌汁やスープなどは、夜食に向いています。
これらのメニューは、虫歯のリスクが低いだけでなく、温かいことから、摂取時の歯や胃腸の負担を軽減する効果もあります。
また、お菓子感覚で手軽に夜食を摂りたいというのであれば、アーモンドがおすすめです。
アーモンドは、ナッツ類の中でも特に食物繊維が豊富であり、エネルギーの素である脂質やカルシウム、マグネシウムも多く含んでいるため、虫歯になりにくく、栄養補給の面でも優れています。
特に、マグネシウムには、歯を支える骨を強くする働きがあり、咀嚼回数が多いことから、しっかりお腹を満たせるというところもメリットです。
ちなみに、ジッパー付きの袋に入って販売されているアーモンドは、封を開けてもしばらくの間は保存することができます。
そのため、一度ですべて食べきれなくても、保存して取っておくことができます。
まとめ
ここまで、夜食が虫歯につながりやすい理由を中心に解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
夜食は肥満につながるだけでなく、虫歯の発症リスクも高めてしまいます。
そのため、基本的には夕食をしっかり食べ、夜間でもお腹が空かないようにしておくべきだと言えます。
また、どうしても摂取したいときは、食事の内容や食べるタイミングなどをしっかり考えなければいけません。