虫歯予防の際に使用するアイテムと言えば、歯ブラシや歯磨き粉の他、デンタルフロスや歯間ブラシなども挙げられます。
また、マウスウォッシュも虫歯予防には効果的ですが、使用する際にはいくつか注意しなければいけない点があります。
今回は、こちらのポイントについて詳しく解説します。
マウスウォッシュの概要
マウスウォッシュとは、洗口液とも呼ばれるもので、口に含んですすぐことにより、ブラッシングのサポートができるアイテムです。
こちらは、目的に応じて使用している成分が微妙に異なり、口臭予防を得意とするマウスウォッシュは、アルコールや香料を多く使用しています。
また、虫歯予防のためのマウスウォッシュは、歯にプラークがつきにくくなる薬用成分やフッ素が含まれていて、歯周病予防が目的の製品は、次亜塩素酸などの薬用成分が入っています。
マウスウォッシュを使用する際の注意点
マウスウォッシュは、口内のさまざまなトラブルを予防するために必要なアイテムですが、使用する際には以下のようなことに注意しなければいけません。
・別途ブラッシングを行う
・過度な使用を避ける
・すぐに吐き出さない
・フッ素入り歯磨き粉の使用後には使わない
・刺激が強いものは使わない
別途ブラッシングを行う
マウスウォッシュは、あくまで毎日のブラッシングをサポートするためのアイテムです。
こちら自体にプラークを落とす効果はないため、ブラッシングの代わりにはなりません。
マウスウォッシュの使用後は、確かに口の中がサッパリして爽快感が得られますが、プラークを落としているわけではないため、注意してください。
きちんとブラッシングを行い、プラークを除去した状態で使用することで、初めて本来の効果が発揮されます。
もちろん、虫歯や歯周病などの口内トラブルが起きている場合も、マウスウォッシュの使用で改善させることはできません。
すでに発生している虫歯や歯周病は、必ず歯科クリニックでの治療が必要です。
過度な使用を避ける
口腔内には、口の健康を保つために必要な常在菌も存在します。
マウスウォッシュの使用を過度に継続すると、これらの常在菌まで排除してしまい、口内環境を乱してしまう可能性があります。
また、製品によっては、過剰摂取によって発ガン性などの有害性を指摘される成分を含む場合もあります。
さらに、成分によってはアレルギーの原因もなります。
特に注意したいのがエタノールであり、こちらはアレルギーとガンの両方の原因になり得ます。
もちろん、用量を守って使用すれば、基本的には問題ありません。
1日にマウスウォッシュを使用する回数は、最大でも3回までに制限することが望ましいです。
すぐに吐き出さない
マウスウォッシュを使用する場合は、しばらく口内に含んだ状態をキープしなければいけません。
せっかく使用しても、すぐに吐いてしまうと、あまり殺菌などの効果は期待できないため、注意が必要です。
具体的には、ブラッシングをした後、最低でも15秒、よりしっかりと殺菌したいのであれば、30秒以上口に含んだままにしておきましょう。
また、同じような理由から、マウスウォッシュを使用した後、水で口内をすすぐのもNGです。
最後はマウスウォッシュを吐き出すだけで終わらせ、口内に有効成分を残さなければいけません。
フッ素入り歯磨き粉の使用後には使わない
マウスウォッシュは、フッ素入り歯磨き粉の使用後には使わないことをおすすめします。
なぜなら、マウスウォッシュを使用することにより、せっかくのフッ素の効果がなくなってしまうからです。
特に、唾液の分泌量が減少する就寝中は、マウスウォッシュでケアするよりも、フッ素の効果を残しておいた方が口内環境を良い状態に保てるため、就寝前のデンタルケアでは、フッ素入り歯磨き粉がおすすめです。
逆に、食事を摂ったり、飲み物を飲んだりする日中の場合、フッ素の効果はあまり長続きしません。
そのため、朝の歯磨き後については、マウスウォッシュで殺菌する方が効果的です。
刺激が強いものは使わない
口内の爽快感を求めてマウスウォッシュを使用している方は、爽快感に慣れてしまうと、どんどん刺激が強い製品を使用してしまう傾向にあります。
しかし、口内の粘膜はとてもデリケートであり、あまりに刺激が強いものを常用していると、アレルギーや炎症などのトラブルが発生する可能性があります。
また、何らかの理由で歯茎から出血しているときなどは、マウスウォッシュの使用を控えましょう。
傷口にとってさらに刺激となり、治るのが遅れる可能性があります。
まとめ
ここまで、虫歯予防の一環として、マウスウォッシュを使用する際の注意点について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
マウスウォッシュは、優れたブラッシングのサポートアイテムであり、ドラッグストアなどには、あらゆる種類の製品が販売されています。
しかし、使い過ぎは良くありませんし、こちらを使用しているからといって、ブラッシングを怠けてしまうことも避けるべきです。