【鶴見・川崎の歯医者】ダイレクトボンディングと他の治療の違いを解説します

近年は、虫歯の治療をした後で歯に充填する治療として、ダイレクトボンディングというものがあります。

ダイレクトボンディングは他の治療方法と何が違うのでしょうか?

CR充填や金属製、セラミック製のインレーなどを対象として、異なる点を比較してみます。

CR充填との比較

ダイレクトボンディングとCR(コンポジットレジン)充填は、治療にかかる時間や仕上がりの審美性、精密性などが大きく異なります。

ダイレクトボンディングは自由診療なので、手順などの詳細な部分は歯科医院によって異なりますが、基本的にはマイクロスコープを使用して虫歯を残さず削り、除去してしまいます。

使用されるコンポジットレジンは審美修復用といわれるセラミック粒子を多く含んでいる高品質のプラスチックです。

ダイレクトボンディングのコンポレットレジンは、色調などがかなり細かく分けられている点が特徴です。

虫歯を削ったところに色調が異なるプラスチックを何層にもなるように盛り付け、硬化させていきます。

接着力を高めるために、口腔内の湿度は厳密に管理し、エッチング処理も行います。

硬化したプラスチックが天然歯と比較しても違和感がないように、審美性をできる限り追求したこだわりの治療を施すのが、ダイレクトボンディングです。

一方、保険診療になるCR充填の場合は、最初に虫歯を削り取ってコンポジットレジンを充填し、硬化したら余分なところを削り落とし、形を整えたら治療が完了します。

治療にかかる時間は、およそ10~20分とかなり短いです。

どちらの治療も、歯の型取りをする必要がないという点は共通しています。

歯を削った部分に直接充填して硬化させるため、歯科技工士に作製を依頼せずに済むことから、治療にかかる期間は短くなります。

金属製のインレーとの比較

金属製のインレーとダイレクトボンディングとの大きな違いは、治療にかかる期間と治療できる場所です。

治療する場所によっては、金属製インレーが必要となることもあります。

虫歯になった部分を削り取ったとき、従来の方法では、削った部分を埋めるには詰めものであるインレーと呼ばれる補綴物を装着しなければなりません。

穴にぴったり合うように作られたインレーで穴をふさぎます。

インレーは、虫歯になった部分を削り取ったら歯型を取り、歯科技工士に作製を依頼することになります。

すぐにできるものではないため、出来上がるまで数日はかかるでしょう。

一方、ダイレクトボンディングの場合は、歯を削ったところに直接充填することができるため、他に問題がなければ削った当日にすぐ治療することも可能です。

ただし、充填するのが難しい場合には、ダイレクトボンディングは適さないため、インレーを選択する必要があるかもしれません。

充填するのが難しい場所として、奥歯が挙げられます。

充填するための細かい作業を続けるのは難しいでしょう。

また、歯を削った範囲が広く、広範囲に充填が必要となった場合にも、ダイレクトボンディングではなく、インレーを選択しなければならないことがあります。

ダイレクトボンディングで使用するハイブリッドセラミックという素材はプラスチックの一種なので、広範囲になると噛む力ではがれる恐れがあるからです。

また、歯の間の隣接している部分にも、インレーが使用されることがあります。

高度な技術が必要となる場所もあるため、歯科医師によっては治療が難しいケースがあり、インレーの方が確実に治療できるという理由から選ばれることがあるのです。

セラミックインレーとの比較

ダイレクトボンディングとセラミックインレーの大きな違いは、歯を削る量です。

ダイレクトボンディングは、虫歯の治療をした後はほとんど歯を削る必要がありません。

一方、セラミックインレーの場合は多くの場合、歯を追加で削ることになります。

セラミックインレーは、歯を削った後に付けるインレーをセラミックで作製したもので、色調などは天然歯とほとんど変わらず、見分けも付きにくい審美性の高い治療です。

自然な白い歯を、再現することができます。

また、セラミックの硬度は天然歯とあまり変わらないため、噛み合わせによって歯を傷つけることもありません。

金属を使用していないことから、金属アレルギーの方も安心して装着できるでしょう。

このようにセラミックにはさまざまな長所がありますが、短所もあります。

たとえば、細かい調整が難しい点です。

セラミックは細かい調整ができないため、装着する際にサイズが合わない分は歯を削ることになってしまいます。

歯を削る量が多くなると、歯の健康が損なわれ寿命も短くなるため、削る量を増やすことはできるだけ避けるべきです。

その点、ダイレクトボンディングは、歯を削った部分に充填して開いている穴を埋めるため、追加で削る必要はありません。

セラミック粒子が含まれるプラスチックを使用するため、セラミックインレーに近い審美性の高さも備えています。

まとめ

ダイレクトボンディングは、他の治療と比べても多くのメリットがある治療方法です。

CR充填と比べた場合、治療に時間はかかるものの審美性はかなり高く、虫歯の除去なども精密に行っています。

金属インレーとの比較では、充填が難しい場所については金属インレーを使用し、問題ないところはダイレクトボンディングを使用するという使い分けができます。

セラミックインレーに近い審美性もあり、歯を削る必要もありません。

関連記事

【当日予約受付中】お電話にてご連絡ください!