【鶴見・川崎の歯医者】銀歯で金属アレルギーが起こるとどうなる?

銀歯は金属製の素材であるため、金属アレルギーを発症する可能性があります。

仕組みとしては、唾液と常に触れていることから金属イオンが発生し、それが体内に蓄積されてアレルギー症状を引き起こします。

では、銀歯で金属アレルギーが起こった場合、具体的にどのような症状が出るのでしょうか?

銀歯による金属アレルギーの症状6選

銀歯を装着したことにより、金属アレルギーを発症すると、以下のような症状が出る可能性があります。

・口内炎、舌炎
・皮膚の湿疹
・掌蹠膿疱症
・味覚異常
・頭痛、肩こり
・自律神経失調症

各項目について詳しく説明します。

口内炎、舌炎

銀歯で金属アレルギーを発症した場合、まず口周りの症状が目立ち始めることが多いです。

具体的には、口内炎が頻繁にできるようになったり、舌がピリピリと痛くなったりする症状です。

これらの症状が慢性化すると、食事や仕事、睡眠など日常生活におけるあらゆる行動に影響が及びます。

また口唇炎や口角炎など、口の周りや顔面に炎症が生じることもあり、炎症がひどければ顔貌にもある程度の変化が出ます。

皮膚の湿疹

銀歯による金属アレルギーが引き起こす症状は、口内をはじめとする口周りだけにとどまりません。

身体中にアトピー性皮膚炎のような症状が出ることもあります。

アトピー性皮膚炎は、かゆみのある湿疹が慢性的に良くなったり、悪くなったりを繰り返すというものです。

また病変の特徴としては、皮膚が赤くなってブツブツができたり、カサカサと乾燥して皮膚が剥けたりすることが挙げられます。

掌蹠膿疱症

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)も、銀歯による金属アレルギーが引き起こす疾患の一つです。

こちらは手のひらや足の裏に水ぶくれ、膿が繰り返し形成される疾患です。

また手のひらや足の裏以外にも、脛や肘、頭などに症状が現れることがあります。

さらに爪が変形したり、骨や関節や痛んだりすることも考えられます。

骨や関節が痛むものは掌蹠膿疱症性骨関節炎というもので、胸骨と鎖骨、胸骨と一番上の肋骨、上下の胸骨の結合部によく見られます。

首の付け根から胸に突然の激痛が走るため、心筋梗塞や狭心症と間違えられることもあります。

場合によっては背骨や腰の骨、手足の骨にも炎症を生じることがあり、患者さん自身はただの腰痛と勘違いしているケースも珍しくありません。

味覚異常

金属アレルギーを発症すると、味覚にも影響が出ることがあります。

こちらは味覚異常と呼ばれるもので、味覚の低下や異常によりさまざまな味の異変を感じるようになるものです。

例えば何を食べても美味しくないと感じたり、何も食べていないにもかかわらず口の中に苦みや塩味などを感じたりします。

また他の味は感じることができるものの、甘味だけ感じないなど特殊なケースもあります。

ちなみに味覚異常の状態が続くと、食欲不振や栄養不足、塩分や糖分の過剰摂取といった健康問題につながるおそれもあります。

味がわからない状態では食事を摂る気が失せますし、大量の糖分や塩分を摂っていても、なかなか気付くことができないからです。

頭痛、肩こり

銀歯が引き起こす金属アレルギーにより、慢性的な頭痛や肩こりに悩まされることもあります。

常に頭痛や肩こりがある状態だと、当然仕事や家事には集中できませんし、睡眠の質も低下します。

また頭痛や肩こりがひどくなると、首や肩の筋肉が緊張して血流が悪化し、頭蓋骨の筋膜に影響を及ぼすことがあります。

さらに、肩回りの筋肉が圧迫されることで、腕や手のしびれを引き起こすことも考えられます。

ちなみに後述する自律神経失調症は、このような頭痛や肩こりの延長線上にある疾患として知られています。

そのため、頭痛や肩こりは自律神経失調症の予兆と捉えて問題ありません。

自律神経失調症

自律神経失調症は、銀歯が原因で発症する金属アレルギーの合併症です。

こちらを発症すると、脳のストレスや遺伝、環境の変化などによって自律神経のバランスが崩れ、心身の不調を引き起こします。

金属アレルギーは、発症することであらゆる痛みや見た目・身体の機能の変化に襲われるため、そのストレスは計り知れません。

そのため、自律神経のバランスが崩れやすくなります。

また自律神経は全身の臓器とつながっているため、動悸や立ちくらみ、下痢や便秘といったさまざまな症状が現れます。

前述の通り、頭痛や肩こりから引き起こされることも多く、発症後もこれらの症状は継続します。

ちなみに自律神経失調症では、怒りっぽくなったりすぐに悲しくなって落ち込んだりと、うつ病に近い症状が現れることもあります。

まとめ

銀歯に金属アレルギーが発症するリスクがあるということは、言い換えると前述したようなリスクがすべてあるということになります。

そのため、安価でメジャーな補綴物だからといって、安易に選んではいけません。

もし虫歯や欠損した歯の治療を受けたいというのであれば、多少コストがかかってでも、銀歯より自由診療のセラミックなどを選ぶ方が良いと言えます。

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