おにぎりは砂糖を含むお菓子よりは虫歯になりにくいですが、一切虫歯とは無縁というわけではありません。
主成分が炭水化物であるため、食べカスが歯に残りやすく、食べ方や種類によっては虫歯のリスクが高まります。
今回は、おにぎりの虫歯リスクを減らす方法について解説します。
おにぎりの虫歯リスクを減らす方法6選
おにぎりの虫歯リスクを減らすには、以下のような方法を試してみることをおすすめします。
・精製度の低い穀物を選ぶ
・砂糖を使わない
・キシリトールや殺菌作用のある食材を入れる
・海苔を巻く
・具材のサイズを大きくする
・お茶とセットで食べる
各項目について詳しく説明します。
精製度の低い穀物を選ぶ
虫歯予防の基本は、唾液の分泌を促すことです。
白米だけのおにぎりはやわらかく、あまり噛まずに飲み込めてしまいますが、玄米や雑穀、押し麦などを混ぜることで、自然と噛む回数が増えます。
咀嚼回数が増えると唾液が大量に分泌され、口の中の酸を中和し、歯の表面を修復する再石灰化を助けます。
また食物繊維が豊富な穀物は、噛む過程で歯の表面を掃除する自浄作用も期待できます。
さらに精製されていない穀物には、歯の健康に役立つミネラルも含まれているため、栄養面でも非常に効果的です。
ちなみに上記のような精製されていない穀物は、スーパーなどで簡単に手に入れることができます。
ただし、通常の白米と比べると割高なことが多いです。
砂糖を使わない
市販のおにぎりや家庭での味付けにおいて、隠れた虫歯のリスクとなるのが砂糖です。
酢飯や甘いタレの焼きおにぎり、砂糖を多く使ったふりかけなどは、長時間糖分が歯に付着する原因になります。
ミュータンス菌をはじめとする虫歯菌は糖分をエサにして酸を作り、歯を溶かします。
そのため、予防のためには天然の塩や出汁を効かせたシンプルな味付けが理想です。
塩おにぎりは唾液の分泌も促しやすく、糖分を含まないため、食後の口内環境を酸性に傾けにくいという大きなメリットがあります。
キシリトールや殺菌作用のある食材を入れる
おにぎりの虫歯リスクを軽減するには、おにぎりの具材選びも重要です。
例えば梅干しは強力な殺菌作用があり、口内の雑菌の増殖を抑える効果が期待でき、カリウムなどのミネラルも豊富です。
また魚の鮭やしらすには、カルシウムの吸収を助けるビタミンDが含まれていて、歯の土台を強くするのに適しています。
さらに、最近では天然由来の甘味料であるキシリトールを含む食材や、特定の乳酸菌を含む漬物などを組み合わせることで、虫歯菌の活動を抑制する工夫も注目されています。
ちなみにキシリトールを多く含む食材としては、ホウレンソウやニンジンなどの野菜類、キノコなどが挙げられます。
これらのうち、一つでもおにぎりの具材として使用できれば理想的です。
海苔を巻く
意外な盲点ですが、海苔はおにぎりの表面を覆うことで、米粒が直接歯の隙間や溝に挟まるのを物理的に軽減する役割を果たします。
白米は粘り気があり、歯にこびりつくと長時間停滞して虫歯のリスクを高めます。
海苔を巻くことで米の直接的な付着を防ぎ、さらに海苔自体に含まれるカルシウムやマグネシウム、鉄分などのミネラルを摂取できます。
ただし、味付け海苔には砂糖やみりんが含まれていることが多いため、虫歯予防の観点からは焼き海苔を使用するのがベストな選択です。
具材のサイズを大きくする
おにぎりは具材を細かく刻んで混ぜ込むのではなく、あえて大きめにして中心に入れる、あるいはゴロゴロとした状態で混ぜるのがポイントです。
例えば大きめにカットした鮭や、歯ごたえのあるたくあん、しっかりとした厚みのある昆布などを入れることで、意識しなくてもしっかり噛む動作が生まれます。
前述の通り、咀嚼は最強の虫歯予防策である唾液を出すスイッチです。
やわらかいものばかりで構成されたおにぎりよりも、一口ごとに歯ごたえを感じる工夫をすることで、食事そのものが口腔ケアの時間に変わります。
お茶とセットで食べる
こちらは作り方のポイントではありませんが、おにぎりを食べる際の飲み物との組み合わせは重要なポイントです。
具体的には、おにぎりと一緒に緑茶やほうじ茶を用意しましょう。
緑茶にはフッ素が含まれていて、歯のエナメル質を強化する効果があるほか、カテキンによる殺菌・抗菌作用も期待できます。
食事中や食後にこれらのお茶を飲むことで、歯の間に挟まった食べカスを物理的に洗い流し、口内が酸性に傾くのを防ぐことができます。
甘いジュースではなく、お茶とセットで提供することが、おにぎりによる虫歯予防の完結と言えます。
まとめ
おにぎりは日本人にとって国民食であり、老若男女問わずさまざまな場面で食べられるものです。
そのため、おにぎりに虫歯リスクがあるからといって、避けて通ることはかなり難しいです。
それならば、“虫歯になりにくいおにぎりを食べる(作る)”、“虫歯になりにくい食べ方をする”という発想に切り替えましょう。
美味しく食事を摂りながらも、虫歯を予防できるというのが究極の形です。