口内で発生するトラブルとしては、虫歯や歯周病の他、口内炎やドライマウス、口腔がんなども挙げられます。
またあまり聞き馴染みがない方も多いかもしれませんが、口腔扁平苔癬という疾患を発症することもあります。
今回は、口腔扁平苔癬に関することをあれこれ解説します。
口腔扁平苔癬とは?
口腔扁平苔癬(こうくうへんぺいたいせん)とは、口の中の粘膜にできる、原因不明の慢性的な炎症性疾患をいいます。
白い網目状やレース状の模様(ウィッカム線条)が特徴ですが、赤みやただれ(びらん)、潰瘍を伴うこともあります。
中高年女性に多く見られ、口腔がんのリスクもあるため、歯科口腔外科での定期的な診断と管理が重要です。
口腔扁平苔癬の原因は?
はっきりした原因は不明ですが、自己免疫反応(T細胞による攻撃)が関与していると考えられています。
口腔扁平苔癬とストレスは関係ある?
口腔扁平苔癬とストレスは強い関係があります。
精神的ストレスや過労で、症状が悪化することが多いです。
口腔扁平苔癬と金属アレルギーは関係ある?
歯科用金属(アマルガムなど)に対するアレルギーが、口腔扁平苔癬の誘因となる場合があります。
口腔扁平苔癬は他人にうつる?
口腔扁平苔癬は細菌やウイルスによる感染症ではないため、他人にうつることはありません。
口腔扁平苔癬は遺伝する?
口腔扁平苔癬は一般的に遺伝病ではありませんが、虫歯や歯周病などと同様に、体質的ななりやすさはあるかもしれません。
どのような見た目になる?
口腔扁平苔癬を発症すると、頬の粘膜に白い網目状の模様ができるのが典型的です。
これらの症状は、舌や歯茎に見られることもあります。
口腔扁平苔癬は痛みがある?
白い模様だけなら無症状ですが、赤みや潰瘍があると、刺激物を摂取したときに強くしみます。
口内炎と口腔扁平苔癬の違いは?
口内炎は数日で治りますが、口腔扁平苔癬は数ヶ月〜数年以上持続し、範囲が広いのが特徴です。
口腔扁平苔癬は味覚に影響する?
口腔扁平苔癬を発症し、舌に病変が広がると、味を感じにくくなったり、苦味を感じたりすることがあります。
口腔扁平苔癬は口が乾燥する?
口腔扁平苔癬の症により粘膜が過敏になり、乾燥感を覚えることがあります。
こちらはドライマウスと呼ばれる疾患で、虫歯や歯周病のリスクを高めます。
発症したら何科を受診すれば良い?
口腔扁平苔癬を発症した場合、歯科口腔外科または皮膚科を受診してください。
当然病院だけでなく、歯科クリニックでも対応してくれます。
口腔扁平苔癬の検査とは?
口腔扁平苔癬の疑いがある場合、視診に加え、組織の一部を切り取る生検を行って確定診断します。
血液検査だけで口腔扁平苔癬とわかる?
血液検査だけで口腔扁平苔癬かどうかの診断はできませんが、他の病気の除外や全身状態の確認のために行います。
口腔扁平苔癬はがん化することがある?
頻度は0.5〜2%程度と極めて低いですが、口腔扁平苔癬は長期的に見てがん化の可能性がある前がん状態とされています。
口腔扁平苔癬は完治する?
口腔扁平苔癬は完全に消える治癒の状態にするのが難しく、症状をコントロールして寛解(落ち着いた状態)を目指すのが一般的です。
どのような治療薬を使用する?
口腔扁平苔癬の治療には、主にステロイド軟膏(デキサメタゾンなど)の塗布や、うがい薬が使われます。
口腔扁平苔癬に効く飲み薬はある?
口腔扁平苔癬の症状が重い場合は、短期間のステロイド内服や、免疫抑制剤の服用などが検討されます。
銀歯を除去することで口腔扁平苔癬は改善する?
パッチテストで金属アレルギーが陽性の場合、被せ物を替えることで劇的に口腔扁平苔癬の症状が改善することがあります。
口腔扁平苔癬の人が食事で気を付けることは?
口腔扁平苔癬の症状がある方は、カレーなどの辛いものや熱いもの、酸っぱいものやアルコールなどの刺激物を控えてください。
ブラッシングはどうすれば良い?
口腔扁平苔癬の症状がある場合、ブラッシングの際は粘膜を傷つけないよう、やわらかい歯ブラシを使い、低刺激の歯磨き粉を選んでください。
口腔扁平苔癬とタバコは関係がある?
タバコは粘膜への刺激となり、口腔扁平苔癬におけるがん化のリスクも高まるため、禁煙が強く推奨されます。
口腔扁平苔癬にサプリメントは効果がある?
サプリメントのビタミンB群などが粘膜保護に役立つことがありますが、直接的な治療薬ではありません。
口腔扁平苔癬の場合、仕事や運動は制限される?
口腔扁平苔癬を発症しても、仕事や運動が制限されることはありませんが、過労や睡眠不足を避けることが悪化防止につながります。
まとめ
口腔扁平苔癬は口腔がんにつながるリスクもあるため、特に発症しやすい中高年の女性は注意しなければいけません。
また虫歯や歯周病と同様、放置するとさまざまなリスクが高まるため、少しでも違和感があればすぐ歯科クリニックに相談してください。
症状が進行した状態だと、治療の難易度が上がり、完治どころか寛解の状態を目指すのも難しくなります。