お菓子が好きな方の中には、特に和菓子を好んで食べるという方も少なくないかと思います。
和菓子は非常に美味しいですが、糖分を多く含むため、当然虫歯を予防したい方は注意しなければいけません。
ただし、和菓子の中にも虫歯になりやすいものとなりにくいものがあります。
今回はこちらの内容について解説します。
虫歯になりやすい和菓子
和菓子の中でも、以下のものは特に虫歯を発症するリスクが高いです。
・求肥、餅菓子
・羊羹
・練り切り
・琥珀糖
各項目について詳しく説明します。
求肥、餅菓子
求肥(ぎゅうひ)とは、白玉粉や餅粉に砂糖と水飴を加えて練り上げた、和菓子の材料の一種をいいます。
餅に似ていますが、大量の糖分が加えられているため、時間が経っても硬くなりにくく、やわらかい食感が持続します。
こちらは非常に粘り気が強く、歯の溝や隙間にくっつきやすいです。
また唾液で洗い流されにくいため、口の中に糖分が長時間留まり、細菌が酸を生成し続ける原因となります。
ちなみに求肥だけでなく、おはぎや草餅といった餅菓子についても、同様の理由で虫歯の発症リスクが高まります。
羊羹
羊羹(ようかん)は、砂糖とあんこを固めたもので、糖分含有量が非常に多いです。
ねっとりとした食感のものも多く、歯に残りやすい傾向があるため、虫歯につながりやすいです。
また羊羹の中には、芋を主原料とする芋羊羹もありますが、こちらも大量の糖分が含まれているため、虫歯の原因になる可能性が高いです。
練り切り
練り切り(ねりきり)は、白あんに求肥や山芋などのつなぎを加えて練り上げた、日本の伝統的な上生菓子です。
粘土のように自由な造形が可能で、柔らかくしっとりした食感が特徴です。
職人が季節ごとの植物、行事、動物、抽象的なモチーフを表現してつくります。
また練り切りについては、白あんやつなぎの求肥などを混ぜて作られるため、砂糖が多く含まれています。
中には形が複雑な場合もあり、細かな部分に残りやすい可能性があります。
琥珀糖
琥珀糖
琥珀糖(こはくとう)は、寒天と砂糖を煮詰めて乾燥させたもので、表面はシャリシャリ、中はゼリー状の食感です。
全体砂糖の結晶で覆われていて、口の中で溶けるまでに時間がかかるため、歯が糖分にさらされる時間が長くなります。
虫歯になりにくいお菓子
一方、以下の和菓子については、そこまで虫歯のリスクは高くないと言えます。
・寒天ゼリー
・水羊羹
・蒸し饅頭
・干し芋
・煎餅
・栗きんとん
・きな粉
各項目について詳しく説明します。
寒天ゼリー
海藻由来の寒天は、食物繊維が豊富で低カロリーです。
また水分が多く、口の中でサッと溶けるため、歯に糖分が残りにくいです。
水羊羹
水羊羹は寒天ゼリーと同様に水分が多く、甘さ控えめなものが多いため、比較的リスクが低いです。
また通常の羊羹とは違って口溶けが良く、歯に付着しにくい特性があります。
蒸し饅頭
蒸し饅頭は、脂肪分が少なく、比較的低脂質で腹持ちが良い和菓子です。
また食べ終わる時間が短く、歯がべたつきにくい傾向があります。
干し芋
干し芋は、自然な甘みがあり、食物繊維が豊富です。
噛み応えがあるため唾液の分泌を促し、虫歯予防につながりますが、歯にくっつきやすい場合は食後のケアが必要です。
煎餅
煎餅も、広義でいえば和菓子に分類されます。
またザラメなどの砂糖を使用していない塩味や醤油味の煎餅は、虫歯のリスクが低いです。
栗きんとん
栗きんとんは、栗と砂糖を主原料とし、比較的シンプルで自然な甘みが特徴です。
歯に詰まる可能性はありますが、キャラメルやグミのように長時間口に残る粘着性はありません。
ただし、大量に砂糖が含まれているものについては注意が必要です。
きな粉
きな粉は大豆由来で栄養価が高く、砂糖不使用であれば虫歯リスクは低いです。
また餅などにまぶして食べる場合、きなこ自体は歯に付着しにくいです。
虫歯リスクがない和菓子は存在しない
和菓子には虫歯リスクが高いもの、低いものがありますが、残念ながら一切虫歯リスクがない和菓子は存在しません。
他のものと比較して虫歯になりにくいものであっても、食べる以上は必ず口内が酸性に傾きますし、微量の糖分やプラークは口内に残ります。
そのため、和菓子を食べた後は必ずブラッシングを行い、口内の汚れや酸性に傾いた環境を一度リセットしなければいけません。
また和菓子と一緒に飲み物を飲む場合は、糖分を含まない水や緑茶を摂取することをおすすめします。
特に緑茶に含まれるフッ素は、虫歯予防に役立つ可能性があります。
まとめ
和菓子に健康的なイメージを持っている方もいるかもしれませんが、虫歯予防の観点でいうと、洋菓子と同じくらい危険なものばかりです。
ただし、和菓子の中でも虫歯リスクには違いがあるため、虫歯につながりやすいものはなるべく摂取を控えるようにしましょう。
また普段から甘いものを頻繁に食べるという方は、ブラッシングを徹底するだけでなく、歯科クリニックの定期検診にも足を運ばなければいけません。