人の趣味はそれぞれですが、インドアで楽しめる趣味の代表的なものにゲームが挙げられます。
近年は大人になっても、継続的にゲームを趣味として続ける方が多く見られます。
しかし、実はゲームには虫歯のリスクを高める可能性があるとされています。
今回は、このような現象が起こる原因を中心に解説します。
“ながら間食”の増加
ゲームに集中しながら甘いお菓子やジュースを摂ることで、口腔内が常に酸性に傾きやすくなります。
酸性に傾いた口内は、いわば歯が溶けやすい状態であり、虫歯のリスクを高めます。
不規則な食生活
ゲームプレイに夢中になり、食事や間食の時間が不規則になることがあります。
このような食生活は、免疫力の低下や虫歯、歯周病などにつながります。
夜更かし
長時間のゲームプレイによる睡眠不足も、不規則な食生活と同じく免疫力の低下、生活リズムの乱れを招き、虫歯のリスクを高めます。
ブラッシング習慣の乱れ
夜更かしやゲームへの集中により、ブラッシングを忘れたり、おろそかになったりすることがあります。
ブラッシングは虫歯予防の基本であるため、絶対に怠けてはいけません。
口呼吸の増加
長時間同じ姿勢でゲームに集中することで、無意識に口を開けたままになり、口呼吸になりやすくなります。
口内が乾燥すると、唾液が自浄作用を発揮しにくくなり、虫歯の原因となる食べカスやプラークなどが洗い流されません。
姿勢の悪化
ゲーム中の姿勢の悪さが、噛み合わせや口腔機能に影響を与える可能性が示唆されています。
ストレス
ゲームの種類によってはストレス度が高まり(FPSなど)、唾液中のコルチゾール(ストレスホルモン)濃度が上昇し、虫歯・歯肉炎のリスク増加につながる可能性が推測されています。
メディア利用時間の長さ
富山大学などの調査では、1日のメディア利用時間が長い子どもほど虫歯が多いという結果が出ています。
具体的には、2時間未満で虫歯割合8.2%なのに対し、4時間以上で15.4%まで跳ね上がります。
こちらは当然、大人でも同じようなことが起こり得ます。
歯科クリニック受診回数の減少
ゲームに時間を割きすぎると、歯科検診や定期的なメンテナンスの受診を怠ることがあります。
保護者の目の届きにくさ
子どもの場合、ゲームに集中しているとその親御さんが口腔ケアの状況を把握しにくくなり、虫歯のリスクが高まります。
口腔ケアの意識低下
ゲームの優先順位が上がると、健康管理や口腔ケアへの意識が低下することがあります。
こちらはブラッシングを怠ることだけでなく、摂取する食べ物や飲み物に気を遣わなくなることも該当します。
砂糖への依存
甘いものを摂取しながらゲームをする習慣が定着すると、砂糖への依存が高まる可能性があります。
噛む回数の減少
ゲームにばかり時間を割いている方は、効率を重視するあまりやわらかい間食や流動食中心の食生活になりやすく、咀嚼筋の発達や唾液分泌が不十分になることがあります。
スマホ顔への影響
ゲームの中には、スマホで行うものも多いです。
スマホゲームばかりしていると、長時間の使用による表情筋の衰えなど、“スマホ顔”と呼ばれる状態が口腔機能にも影響する可能性が指摘されています。
口臭の悪化
ゲームに熱中すると瞬きや飲み込みの回数が減り、唾液が不足して口内が乾燥します。
こちらは細菌の増殖を招き、ネバツキや口臭の原因になります。
もちろん、口臭がきつい口内は、虫歯のリスクも高まります。
ゲームによる虫歯リスクを下げるには?
ゲームによる虫歯のリスクを下げるには、まずゲーム中の間食について見直しましょう。
飲み物については、原則水か無糖茶にするべきです。
ジュースや炭酸飲料、エナジードリンクなどは酸性と糖分により歯を溶かすリスクが高いため、なるべく避けましょう。
また間食については甘いお菓子を避け、チーズやナッツ類など歯を脱灰しにくいものを選ぶべきです。
さらにゲームに集中しすぎて口内が乾燥するのを防ぐため、ゲーム中はこまめに水を飲むことを意識してください。
水を飲むのが面倒、もしくはゲームの特性上難しいというのであれば、シュガーレスガムを噛んで唾液の分泌を促すことをおすすめします。
ちなみに、夜遅くまでゲームをするような場合は、ゲームの合間にケアを挟むことも大切です。
例えばオンラインゲームのマッチ終了後など、ゲームの区切りでうがいをしたり、1分だけでもブラッシングをしたりすることを意識しましょう。
ブラッシングをした後は、マウスウォッシュで口内を殺菌し、フロスで歯間の汚れを取るのもおすすめです。
まとめ
普段ゲームをしている方は、いつの間にか他の人よりも虫歯のリスクが高まっている可能性があります。
そのためゲームは長時間行いすぎないようにし、プレイ中に口にする食べ物や飲み物についても、虫歯にならないように気を遣うべきです。
またゲームにどれだけ熱中している場合でも、毎日のブラッシング、定期的な歯科クリニックでのメンテナンスだけは忘れないようにしてください。