虫歯予防の重要さについては、おそらくほとんどの方が理解しているかと思います。
しかし実際はついついブラッシングをせずに寝てしまったり、甘いものがやめられなかったりと、自分に甘くなってしまう方も多いです。
今回は、なかなか虫歯予防の意識が高まらない場合の対処法について解説します。
虫歯予防の意識が高まらない場合の対処法4選
虫歯予防の意識を高めるのが難しい方は、以下の対処法を試してみましょう。
・30秒ケアの仕組み化
・高濃度フッ素とマウスウォッシュの導入
・食事の即時対策や置き換え
・強制的なメンテナンス
各項目について詳しく説明します。
30秒ケアの仕組み化
自分に甘くなってしまう最大の原因は、「しっかり磨かなければならない」というプレッシャーからくる面倒臭さです。
疲れている時に「5分間丁寧に」と言われると、脳は拒絶反応を起こして「今日はいいや」という選択をしてしまいます。
これを打破するには、「どれだけ面倒でも30秒だけはやる」という超低空飛行の目標を設定することが大切です。
まず、洗面所に行かなければならないという物理的ハードルを排除しましょう。
寝室やリビングのソファの横に、水なしで使える使い捨て歯ブラシやフロスを常備し、ベッドに倒れ込んだ後でも、手を伸ばせば届く範囲にケアグッズがある状態を作ります。
また全部を完璧に磨こうとせず、「今日は奥歯だけ」「今日はフロスだけ」と、ターゲットを絞っても構いません。
“0か100か”ではなく、“5でもいいから毎日続ける”ことが、結果的に虫歯菌の定着を防ぎます。
1ヶ月も続けば、逆に磨かないと気持ち悪いという感覚が芽生え、自分を律しなくても体が勝手に動くようになります。
高濃度フッ素とマウスウォッシュの導入
「自分に甘い=丁寧なブラッシングが苦手」という性質を認め、それを高機能なオーラルケア製品の力でカバーします。
努力で解決しようとするのではなく、科学の力に頼るという戦略です。
具体的には、ドラッグストアで購入できる1,450ppmと記載された高濃度フッ素配合の歯磨き粉を必ず選んでください。
フッ素は歯の再石灰化を助け、酸に強い歯を作るため、多少磨き残しがあっても虫歯になるリスクを物理的に下げてくれます。
さらに重要なのが、寝る直前のマウスウォッシュの導入です。
自分に甘い方は、夜のブラッシングが疎かになりがちですが、寝ている間は唾液の分泌が減り、もっとも虫歯菌が繁殖します。
歯ブラシがどうしても面倒な夜でも、液体を口に含んで30秒ゆすぐだけなら、精神的負荷はほとんどありません。
殺菌成分が含まれたタイプを選べば、歯ブラシが届きにくい場所の菌の増殖を抑えてくれます。
食事の即時対策や置き換え
「甘いものを食べない」という目標は、自分に甘いタイプの方にとってもっとも挫折しやすい禁欲です。
甘いものを我慢してストレスを溜めるのではなく、食べ方と選び方を変えることで虫歯を防ぐのが大切です。
まず取り入れたいのが、ダラダラ食べの防止と食後の即時対策です。
虫歯菌は、口内が酸性になっている時間に活発化します。
飴を1時間舐め続けるよりも、ケーキを10分で食べる方がリスクは低いです。
そのため間食をしたら、すぐに水やお茶で口をゆすぐ、あるいはキシリトール100%ガムを噛むことをルールにします。
キシリトールは虫歯菌の餌にならず、唾液を出すことで口内を中和してくれます。
次に、甘いものが欲しくなったときの置き換えです。
砂糖ではなく、天然の甘味料であるキシリトールを使用したお菓子をストックしておきましょう。
最近では歯科クリニック専用だけでなく、市販でもキシリトール100%のチョコやグミが存在します。
強制的なメンテナンス
自分の管理能力に自信がないのであれば、他人の目とプロの技術を最大限に利用しましょう。
自分に甘い方は、痛くなってから歯科クリニックに行こうとしますが、それでは手遅れです。
もっとも効果的な方法は、美容院やネイルサロンに行くのと同じ感覚で、3ヶ月に一度の定期検診を予約してしまうことです。
ポイントは、会計時に次回の予約をその場で入れて帰ることです。
これを徹底すれば、未来の自分がどんなに面倒くさがっていても、カレンダーが“歯科クリニックの日”としてあなたを動かしてくれます。
プロによるクリーニング(PMTC)は、自分でのブラッシングでは絶対に落とせないバイオフィルムという菌の膜を破壊してくれます。
3ヶ月に1回リセットされると思えば、日々のセルフケアが多少甘くなってしまっても、致命的な事態を避けることができます。
また歯科衛生士というプロのチェックが入ることで、「次の検診までに少しはキレイにしておこう」という適度な緊張感が生まれます。
まとめ
虫歯予防の意識がなかなか高まらないという状況は、決して不自然ではありません。
虫歯を徹底的に防ぐには、丁寧なブラッシングや定期検診、食事制限などやることが多く、億劫になるのは至極当然のことです。
しかし、それでも予防しないわけにはいかないため、ある程度ハードルを下げてできることから取り組むのが一番です。