【川崎の歯医者で歯周病治療】歯周病の症状がなかなか改善しない理由

歯周病を発症している方は、歯茎が腫れたり出血しやすくなったりします。
またこのような症状は、歯科クリニックで歯周病治療を受けることにより、ある程度改善されます。
しかし、場合によってはなかなか改善しないこともあります。
今回は、治療を受けているにもかかわらず歯周病の症状が良くならない理由を解説します。

歯周病の症状がなかなか改善しない理由6選

以下に該当する方は、歯科クリニックで歯周病治療を受けても歯茎の腫れ、出血などが出続けることがあります。

・セルフケアが不足している
・生活習慣が乱れている
・全身疾患を患っている
・歯ぎしり、食いしばりがある
・噛み合わせが悪い
・治療の開始が遅い

各項目について詳しく説明します。

セルフケアが不足している

どれだけ熱心に治療を受けていても、日頃のセルフケアが不十分だと、なかなか歯周病の症状は改善しません。

歯周病を引き起こしているのは、プラークや歯石の中に含まれる歯周病菌です。
歯科クリニックの歯周病治療では、主にこれらを除去する施術を行うため、除去した直後は一旦歯周病の症状が出にくい口内環境になります。

しかし、治療を受けてからブラッシングをしっかりしていない場合、再び口内にはプラークや歯石が蓄積していきます。
すると、一度落ち着きかけていた症状が再発し、ほとんど治療の効果を感じなくなってしまいます。

そのため、歯周病治療だけでなく、ブラッシングでも口内の歯周病菌を丁寧に取り除くことが大切です。

生活習慣が乱れている

生活習慣が乱れている方も、歯周病の症状はなかなか改善しません。

歯周病の発症には、歯周病菌だけでなく、さまざまな生活習慣も関連しています。
具体的には食生活や喫煙、睡眠といった生活習慣です。

脂質が多いものや歯にくっつきやすいものなどばかり食べていると、歯周病のリスクは高くなります。
また喫煙は歯周病菌の繁殖を助け、歯茎の炎症を悪化させたり、歯を支える骨を破壊したりします。

さらに、睡眠不足やストレスは免疫力を低下させるため、身体が歯周病菌に抵抗できなくなります。

治療の効果がなかなか現れない方は、これらのいずれかの生活習慣に乱れが生じていることが考えられます。

全身疾患を患っている

歯周病は、さまざまな全身疾患と関連性が深いことでも知られています。
特に関連性が深いのが、代表的な生活習慣病である糖尿病です。

また糖尿病を患っている場合、歯周病の症状はなかなか改善しないことが多いです。
なぜなら、糖尿病が歯周病を引き起こすケースもあるからです。

身体が高血糖状態になると免疫機能が低下し、歯周病の原因菌の増殖を促します。
さらに、歯周病関連性菌が産生するコラゲナーゼという物質が増加し、歯周組織のコラーゲンを破壊します。

さらに糖尿病の方は唾液の分泌量が少ないため、歯周病のリスクが極めて高いです。

歯ぎしり、食いしばりがある

日常的に歯ぎしりや食いしばりをしている方も、歯周病の症状がなかなか治らない可能性があります。

歯ぎしりや食いしばりは、数百kgもの力が加わるとされています。
こちらは普段食事を摂るときの10倍程度の力です。

またそのような大きな負担が加わった天然歯には、当然ダメージが蓄積され、その影響はやがて歯茎にまで達します。
もちろん歯茎に負担がかかり続けるということは、腫れや炎症などがなかなか引かないことにつながるということです。

噛み合わせが悪い

そもそも噛み合わせが悪いという方は、いくら歯周病治療を受けても症状が改善しにくいです。
こちらは、歯ぎしりや食いしばりがある場合と同じような仕組みです。

例えば一部の歯だけ突出しているような不正咬合の場合、上下の歯を噛み合わせたときに一部の歯にだけ強い負担がかかることがあります。
こちらの負担が蓄積すると、最終的には歯茎にまでダメージが及ぶことが考えられます。

また歯の一部が欠損しているにもかかわらず、インプラント治療など歯を埋める治療を受けていない場合も、噛み合わせの悪化や歯周病の助長につながります。

治療の開始が遅い

歯科クリニックでの歯周病治療を開始した時期が遅い方も、症状が改善するまでには時間がかかります。

軽度の歯周病である歯肉炎の場合、治療を開始してから1~3ヶ月経過すれば、ある程度歯茎の色や形状などに変化が見られます。
しかし中程度の歯周病は症状が改善するまでに3ヶ月以上、場合によっては半年~1年程度かかることもあります。

さらに重度の歯周病である歯周炎を発症すると、半年~1年以上の治療期間が必要になります。
外科手術や骨の再生が必要な場合は、さらに長期化することが考えられます。

まとめ

「歯周病治療さえ受ければ歯周病は治る」
こちらの考えは決して正しくありません。
セルフケアや生活習慣、その他口内の問題を改善しなければ、歯周病治療を受けても歯茎の腫れや出血などは継続します。
また歯周病は、完全に歯茎が健康な状態になっても再発する可能性があります。
そのため、完全に“治った”と言い切るのは難しく、半永久的に対策を取る必要があります。

関連記事

【当日予約受付中】お電話にてご連絡ください!