【川崎の歯医者で虫歯治療】虫歯が原因で膿が出ることのデメリット

虫歯を発症してからかなりの時間が経過している方は、慢性的な痛みや歯の変色以外にもさまざまな症状が出ている可能性が高いです。
その一つが膿であり、虫歯を放置すると歯と歯の間や歯茎から膿が排出されます。
今回は、虫歯が原因で膿が出る仕組みやデメリットについて解説します。

虫歯が原因で膿が出る仕組み

口内で虫歯菌が増殖すると、酸を生成して歯を侵食し始めます。
歯が侵蝕され、それが神経にまで達すると、歯髄という歯の神経に炎症が起こります。

さらに炎症により、歯髄内の神経や血管は破壊され、痛みが出るようになります。
それでも治療せずにいると、今後は痛みを感じなくなりますが、こちらは虫歯が治ったわけではありません。
神経が死滅したことにより、痛みを感じなくなっただけです。

また痛みがなくなった後も細菌感染は進行し続け、最終的に歯の根っこの先に膿が溜まるようになります。

虫歯が原因で膿が出ることのデメリット4選

虫歯が進行し、膿が生じることのデメリットとしては、主に以下のことが挙げられます。

・感染が拡大する
・頭痛につながる
・顎の骨が溶解する
・口臭につながる

各項目について詳しく説明します。

感染が拡大する

虫歯が進行して膿が出ると、細菌感染はさらに拡大するおそれがあります。

膿が一度発生すると、自然に治癒することはありません。
こちらは虫歯にも同じことが言えます。

また膿が出た状態を放置すると、感染は歯の根の先にとどまらず、顎の骨や他の周囲組織にまで広がる可能性があります。

さらに虫歯を治療せずにいると、感染の範囲はさらに拡大し、全身にまで影響を与えてしまうことが考えられます。

ちなみに全身への細菌感染は、心臓病や脳卒中、敗血症や糖尿病などを引き起こします。
発症した疾患によっては、命を落とす可能性もゼロではありません。
実際稀ではありますが、過去には国内外含め、膿が出るほど虫歯が進行したことにより、命を落としたというケースは存在します。

頭痛につながる

虫歯が膿につながる仕組みの項目で、虫歯が進行すると痛みを感じなくなるという話をしました。
こちらはもちろん事実ですが、あくまで歯を含む口内に言えることです。
頭など、別の場所の痛みについては、膿が出ることで新たに発症することも考えられます。

虫歯が進行して膿が溜まると、顔の神経を刺激して頭痛が起こることがあります。
頭痛が起こると、虫歯が痛むケースと同じように強い痛みに悩まされ、日常生活には大きな支障が出ます。

ちなみに虫歯が進行した場合、歯の痛みはなくなっていきますが、その直前の痛みはもっとも強いです。
つまりタイミングによっては、歯の激痛と頭痛の両方に苦しめられる可能性があるということです。

顎の骨が溶解する

虫歯によって形成された膿が長期間放置されると、顎の骨が溶けてしまうこともあります。
こちらは顎の骨にまで細菌感染が広がるからです。

また顎の骨が溶解すると、歯を支える土台が失われてしまいます。
そのため、歯が動揺して抜け落ちる可能性は極めて高いです。

一度抜け落ちた天然歯は、二度と同じ状態に戻すことができません。
天然歯や歯茎は複雑な構造をしていて、残念ながらそれを完璧に再現する技術はまだありません。

天然歯に近い見た目や機能を持つ補綴物は装着できますが、これらは基本的に天然歯と比べると劣っているものばかりです。

口臭につながる

虫歯が原因で発生する膿は、口臭という大きな問題を引き起こす原因でもあります。

虫歯がある程度進行している場合、ブラッシングが不十分になっている可能性が高いです。
口内に残留した食べカスは、やがてドブや生ゴミのような悪臭を放ちます。
つまり虫歯を発症している段階で、すでに口臭はある程度発せられているということです。

また前述の通り、膿は虫歯がかなり進行しなければ形成されることはありません。
そのため、膿が出る段階ではかなり強烈な口臭になっていることが予想されます。

さらに、膿にはメチルメルカプタンなどの揮発性有機化合物が含まれていて、強い悪臭の原因になります。
このニオイが上乗せされると、かなり離れていても相手に伝わるくらいの口臭になります。

虫歯の膿が引き起こす口臭は、ひどいニオイではあるものの、本人はなかなかそれに気付けません。
口は鼻のすぐ近くにあるため、本人は自身の口臭に慣れやすいというのがその理由です。

もし強烈な膿のニオイを発しているにもかかわらず、気付かないまま生活していると、いずれは人間関係に悪影響を及ぼします。
周りの方に口臭を指摘されでもすれば、自己肯定感が低下したり、積極的にコミュニケーションを取らなくなったりしてしまいます。

まとめ

虫歯で膿が出るという現象は、人並みにブラッシングを行い、定期検診にも通っていれば、まず経験することがありません。
虫歯があることをわかっていながら、それでも頑なに歯科クリニックへの通院を拒み続けたような方のみ、膿を発症することになります。
そのため、まだ痛みが消えていない程度の虫歯であれば、最悪の事態になる前に問題なく治療できる可能性が高いです。

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