普段デンタルケアを行うとき、歯ブラシしか使用していないという方は多いかと思います。
確かに、歯ブラシはデンタルケアに欠かせないアイテムですが、それ以外にも使用することでより虫歯や歯周病は防ぎやすくなります。
今回は、デンタルケアグッズの一つであるジェットウォッシャーのメリット・デメリットを解説します。
ジェットウォッシャーの概要
ジェットウォッシャーは、水流の力で歯周ポケットや歯間の汚れを除去する口腔洗浄機です。
パナソニックの“ドルツ”シリーズなどが有名です。
特にアメリカでは、ジェットウォッシャーが広く普及していて、効果的なデンタルケアグッズとして人気があります。
持ち運びができるコードレスタイプや、タンクの容量が多く長時間洗浄できる据え置きタイプなど、商品のラインナップも豊富です。
ジェットウォッシャーのメリット
ジェットウォッシャーを使用することには、主に以下のようなメリットがあります。
・虫歯、歯周病予防
・歯茎のマッサージ効果
・矯正器具の清掃
・持ち運び可能
各メリットについて詳しく説明します。
虫歯、歯周病予防
ジェットウォッシャーのメリットとしては、まず虫歯や歯周病の予防効果がアップすることが挙げられます。
水流により、歯周ポケットや歯と歯の間など、歯ブラシだけでは取り切れない部分の汚れを洗い流し、口内トラブルの発生を防ぎます。
役割としては、デンタルフロスや歯間ブラシと似ています。
またジェットウォッシャーは、基本的に歯ブラシでのブラッシングが終わった後の仕上げとして使用します。
この点についても、他のデンタルケアグッズに近いものがあります。
歯茎のマッサージ効果
歯茎のマッサージ効果が得られることも、ジェットウォッシャーのメリットです。
ジェットウォッシャーから発射される水流は、歯茎に心地良い刺激を与えます。
こちらは歯茎の血行を良くし、歯周病菌への抵抗力を高めるだけでなく、唾液の分泌を促進して口臭を軽減する効果もあります。
またリラックス効果や、顔色の改善といった効果も期待できます。
矯正器具の清掃
水流によって汚れを取り除くジェットウォッシャーには、矯正器具を清掃する際にも便利です。
例えばワイヤー矯正などの固定式の矯正装置は、一度装着したら歯が完全に移動するまで取り外すことができません。
そのため、装置と歯の間などに食べカスやプラークなどが挟まりやすいです。
このときジェットウォッシャーを使用すれば、挟まってなかなか取れない汚れでも水流で押し出せる可能性があります。
持ち運び可能
ジェットウォッシャーには、コードレスタイプのものも存在します。
こちらは持ち運びができるため、自宅だけでなく旅行先や外出先でも使用できます。
またコードレスタイプにはコンパクトで持ち運びやすいものが多いため、カバンに入れてもほとんどかさばりません。
ジェットウォッシャーのデメリット
便利なデンタルケアグッズであるジェットウォッシャーですが、以下のような点はデメリットだと言えます。
・水圧による痛みや刺激
・水しぶき
・メンテナンスの手間
・場所を取る
各デメリットについて詳しく説明します。
水圧による痛みや刺激
ジェットウォッシャーを使用する際、あまりにも水圧が強すぎると、歯茎や歯に痛みを感じることがあります。
特に歯周病の症状が出始めている場合、炎症を起こしている場合などは、強い水流を当てないように注意しなければいけません。
水しぶき
ジェットウォッシャーは水を噴射するという性質上、どうしても水しぶきが飛び散るリスクがあります。
歯ブラシの場合、リビングなどでも行うことは可能ですが、ジェットウォッシャーは濡れてしまうため、基本的に洗面所でしか使用できません。
また洗面所で使用する場合でも、周囲に水が飛び散らないように注意する必要があります。
メンテナンスの手間
メンテナンスの手間がかかるのも、ジェットウォッシャーのデメリットの一つです。
歯ブラシの場合、ブラシの毛先を洗浄するだけで済みますが、ジェットウォッシャーにはさまざまなパーツがあります。
例えば水が入っているタンクを清掃したり、ノズルを交換したりしなければいけないため、面倒に感じることがあります。
場所を取る
大容量の据え置き型ジェットウォッシャーは、長時間使用できるというメリットがありますが、容量が大きい分場所を取ります。
そのため、洗面所にある程度のスペースがなければ、使いたい場所に設置できないことも考えられます。
洗面所に設置するのが難しい場合、小型もしくは携帯用のジェットウォッシャーを使用するしかありません。
まとめ
歯ブラシ以外にも、デンタルフロスや歯間ブラシなどを使用することで、プラークの除去率は一気に跳ね上がります。
また便利なデンタルケアグッズとして、ジェットウォッシャーの使用もおすすめです。
事前にメリットやデメリットを把握した上で購入すべきですが、使い方や商品によってはそこまで大きなデメリットはありません。
安いジェットウォッシャーであれば、数千円台でも購入できます。