【川崎の歯医者・予防歯科】ブラッシングをしなくなってしまう原因は?

虫歯を予防するにあたって、絶対に怠ってはいけない習慣がブラッシングです。
虫歯菌は歯や歯茎に付着したプラークに潜んでいるため、こちらを除去しないことには常に虫歯のリスクにさらされてしまいます。
しかし、中にはあるタイミングからブラッシングをしなくなってしまう方もいます。
今回はこちらの原因を解説します。

ブラッシングをしなくなってしまう原因5選

ブラッシングを一切しなくなってしまう主な原因としては、以下のことが挙げられます。

・習慣や環境による原因
・身体的な原因
・精神的な原因
・高齢化

各項目について詳しく説明します。

習慣や環境による原因

毎日仕事や育児などで多忙な生活を送っている方は、ブラッシングが後回しになったり、時間がなくてブラッシングをやめてしまったりしがちです。

また小さい頃から正しいブラッシングの習慣が身についていない場合、大人になってから面倒に感じてしまうことがあります。
ブラッシングが全身の健康に与える影響について深く理解していない場合も、優先順位は低くなります。

さらに歯科クリニックで嫌な思いをすると、それがトラウマになり、ブラッシングに不安や抵抗を感じることがあります。
このような症状は歯科恐怖症とも呼ばれ、大人になってから症状が出ることも十分に考えられます。

身体的な原因

身体的な原因により、ブラッシングをしなくなってしまうというケースもあります。

例えば嘔吐反射がある方は、歯ブラシが喉の奥に触れると吐き気を催すため、それを避けるためにブラッシングから遠ざかってしまいがちです。
また歯周病や知覚過敏、あるいは歯ブラシの刺激が不快なことから、ブラッシングをしなくなることもあります。

さらに歯磨き粉に含まれるメンソールの刺激などに対して過敏になっている場合も、なかなか十分なブラッシングを行うことはできません。

ちなみに一部の抗うつ剤には、口の乾きを引き起こし、口内環境を悪化させる副作用を持つものがあります。
こちら服用している方は、ブラッシングへの意欲を失ってしまうことがあります。

精神的な原因

精神的な原因も、ある日ブラッシングをしなくなってしまう原因として挙げられます。

ここでいう精神的な原因には、うつ病や不安障害、エグゼクティブ・ディスファンクションなどが挙げられます。

うつ病や不安障害を患っている方は、意欲の低下や集中力の欠如が見られやすく、ブラッシングを含むセルフケアも怠ってしまうことがあります。

またエグゼクティブ・ディスファンクションは、思想・感情・行動を管理する認知プロセスに障害が生じている状態です。
この状態は独立した診断名ではありませんが、注意欠陥多動性障害(ADHD)や自閉症スペクトラム症などの神経発達症に伴う症状として現れることがあります。

エグゼクティブ・ディスファンクションの方は、計画・整理・意思決定といった認知機能に問題があるため、ブラッシングのような日常的な習慣が難しくなります。

高齢化

単純に高齢化することでも、継続的なブラッシングが難しくなることがあります。

例えば高齢化に伴って認知症になってしまった方は、ブラッシングという行為自体を忘れてしまったり、歯ブラシが何に使うものかわからなくなったりすることがあります。
このような状態で、適切なブラッシングを行うのはほぼ不可能に近いです。

また高齢化によって身体が不自由になってしまった方の中には、介護を受けている方もいるかと思います。
このとき、介護者が急いでブラッシングをしようとすることで不快な経験となり、その後ブラッシングを拒否してしまうことも考えられます。

ちなみに、高齢の方は握力が弱まったり嚥下機能が低下したりすることにより、ブラッシングの難易度が上がることも考えられます。
もちろん体力も落ちるため、疲れやすいブラッシングをやめようとする方も少なくありません。

ブラッシングをしなくなるとどうなる?

ブラッシングを一切しなくなると、歯に付着したプラークに潜む虫歯菌は、糖分を栄養にして酸をつくり出します。
この酸が歯の表面を溶かし、虫歯が進行します。

進行度合いによっては冷たいものがしみる、激しい痛みを伴う、最終的には歯が崩壊するという深刻な状態に至ります。

また虫歯だけでなく、同様に歯周病も進行します。
歯周病が進行すると、歯を支える骨が溶け始め、最終的には歯を失うことになります。

さらに口内に繁殖した細菌が、食べカスを分解する際に不快なニオイを発したり、全身の健康リスクが著しく高まったりします。
ここでいう健康リスクとは、糖尿病や動脈硬化、心筋梗塞や脳梗塞、誤嚥性肺炎などのリスクを指しています。

まとめ

ブラッシングをしなくなるということは、虫歯や歯周病を防ぐのを諦めることだと言っても過言ではありません。
もちろん、本人がしたくてもできないというケースもありますが、その場合はできる限りブラッシングができる状態に持っていく努力をしましょう。
もし単純にブラッシングという習慣を避けているだけの方がいれば、今すぐにでも考えを改めてください。

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