今年も早いもので11月に突入し、少しずつ寒い日も増えてきました。
また寒い時期には、寒い時期なりの虫歯対策というものがあります。
これを実践しなければ、年末年始に虫歯を発症して困ってしまう可能性もあるため、注意してください。
今回は、冬の虫歯対策における主なポイントを解説します。
冬の虫歯対策における主なポイント7選
冬に虫歯対策を取る場合、以下のポイントは必ず押さえるべきです。
・こまめに水分を摂る
・加湿器を使用する
・唾液腺のマッサージをする
・甘いものの摂取頻度を減らす
・適切なオーラルケアをする
・規則正しい生活を送る
・定期検診に通う
各項目について詳しく説明します。
こまめに水分を摂る
冬場の虫歯予防においてもっとも重視しなければいけないのが、乾燥対策です。
冬は空気が乾燥し、暖房も使用で室内の湿度がさらに低下するため、口内も乾きやすくなります。
唾液には、口内の細菌を洗い流し、虫歯を防ぐ自浄作用や抗菌作用があるため、減少すると虫歯のリスクが高まります。
そのため、冬はできる限りこまめに水分を摂ることを意識しましょう。
水で口の中を潤すことで、乾燥対策にも虫歯対策にもなります。
冬は夏とは違ってあまり汗をかかないため、意識しなければ水分を摂る機会は減少してしまいます。
家にいる間も、常に手が届く位置に常温の水などを用意しておけば、知らず知らずのうちに虫歯リスクが高まることを防げます。
加湿器を使用する
先ほど、冬の虫歯予防には乾燥対策が必須という話をしました。
そのため、水分補給とあわせて加湿器の使用も欠かしてはいけません。
加湿器は、乾燥しがちな冬場の部屋の湿度を上げるためのものであり、使用するのとしないのとでは大違いです。
また単純に加湿器を使用するだけでなく、湿度のチェックも行いましょう。
口内が乾燥しないと考えられる部屋の湿度は、40~60%程度です。
これ以上湿度が低いと、乾燥して口の乾きを感じたり、喉がイガイガしてしまったりする原因になります。
唾液腺のマッサージをする
唾液腺のマッサージも、乾燥しがちな冬の虫歯対策としてはおすすめです。
舌や頬を軽く動かしたり、耳下腺・顎下腺・舌下腺という3つの唾液腺をマッサージしたりすることで、唾液の分泌量が増加します。
ちなみに唾液腺のマッサージは、食事前に行うと飲み込みがスムーズになり、誤嚥の防止にもつながります。
また人と話す前に唾液腺のマッサージを行うと、滑舌が良くなる効果もあります。
甘いものの摂取頻度を減らす
冬場は身体を温めるために、温かい飲み物を飲むことが多いです。
また温かい飲み物の中には、カフェオレやミルクティーなども含まれていて、こちらには多くの砂糖が入っていることがあります。
砂糖は虫歯菌の大好物であり、口内にとどまる機会が多ければ多いほど虫歯のリスクを高めます。
そのため、なるべく摂取頻度を減らすか、カフェオレやミルクティーは砂糖不使用のものを飲むようにしましょう。
適切なオーラルケアをする
適切なオーラルケアも、冬の虫歯対策としては重要なポイントです。
ブラッシングなどのオーラルケアは、季節を問わず毎日行わなければいけません。
しかし、冬場は寒いことが多い洗面所などでブラッシングをするのが億劫になり、ついつい適当になったり磨かなかったりする方が出てきます。
そのため、なるべく暖かい場所を選び、習慣的にブラッシングを行えるようにしておかなければいけません。
規則正しい生活を送る
冬の虫歯対策のポイントとしては、規則正しい生活を送ることも挙げられます。
特に年末年始は、夜遅くまでお酒を飲んだり遊んだりして、生活リズムが乱れるケースが多いです。
しかし、虫歯を予防するには十分な睡眠、バランスの良い食事を心掛けなければいけません。
生活が乱れたままだと、身体の免疫力が低下し、虫歯のリスクを高める要因になります。
またお酒を飲んだ場合、そのままブラッシングをせずに寝てしまうケースも多いです。
アルコールは虫歯リスクを高める要因であり、それが口内に残ったまま何時間も眠ってしまうと、当然虫歯は発症しやすくなります。
定期検診に通う
歯科クリニックの定期検診も、冬の虫歯対策において欠かせません。
冬は寒い日が多く、外に出るのが億劫になってしまいがちです。
特に遠方の歯科クリニックの場合、わざわざ定期検診のためだけに通院するのは骨が折れるでしょう。
しかし、口内の汚れはすべて自宅でのブラッシングで除去できるわけではありません。
特に歯石については、歯科クリニックの施術で除去しない限り口内に残り続け、虫歯や歯周病のリスクを高めるため、歯科クリニックで徹底的に除去しましょう。
まとめ
冬場は空気とともに口内が乾燥してしまわないように、なるべく口内を潤すための対策を取らなければいけません。
またお酒や温かいカフェオレなど、虫歯のリスクを高めるものの摂取は過剰にならないように注意してください。
もちろん、他の季節と同じように、ブラッシングや歯科クリニックでの定期検診も継続して行わなければいけません。
