【鶴見・川崎の歯医者】キシリトールの摂取方法について

キシリトールは、白樺やイチゴなどに含まれる天然の甘味料です。
あまり触れてきていない方であっても、名前は聞いたことがあるかと思います。
またキシリトールには、さまざまな虫歯予防効果が期待できるため、できる限り日々の生活に摂り入れたいところです。
今回は、キシリトールの摂取方法を中心に解説します。

キシリトールの虫歯予防効果

キシリトールには、以下のような虫歯予防効果があります。

・ミュータンス菌の抑制
・唾液の分泌促進
・歯の再石灰化の促進
・プラークの付着抑制

キシリトールは、虫歯の原因菌であるミュータンス菌に利用されないため、歯を溶かす酸がつくられません。
そのため、菌が増殖することを抑制できます。

またキシリトールは糖アルコールの一種であり、甘味があります。
こちらが味覚を刺激し、ガムの場合は咀嚼によって唾液の分泌が促進されます。
唾液には、口内を中和して酸性を抑える働きがあります。

さらに唾液の分泌量が増えてカルシウム濃度が上がると、虫歯の初期段階で溶け出したエナメル質が修復されます。
これは再石灰化という現象です。

ちなみに、キシリトールを適宜摂取することによってプラークが歯に付きにくくなり、剥がれ落ちやすくなる効果も期待できます。

キシリトールの摂取方法について

キシリトールは、主にガムやタブレットなどから摂取できます。
こちらの摂取方法のポイントとしては、主に以下のことが挙げられます。

・適量を複数回に分けて摂取する
・3ヶ月以上の継続を目指す
・キシリトール含有率50%以上の製品を選ぶ

各項目について詳しく説明します。

適量を複数回に分けて摂取する

キシリトール配合のガムやタブレットを摂取する際は、適量を複数回に分けて摂取しなければいけません。
目安としては1日に3~4回、食後や寝る前などのタイミングで摂取すると効果的です。

また1回あたり5~15分程度、味がなくなっても噛み続けることで、唾液の分泌が促進されます。

ちなみにキシリトールは、小腸で吸収されにくいという性質があります。
そのため大量に摂取すると、頑張って吸収しようとして腸内に大量の水が出されます。
結果、便はとても緩くなり、浸透圧性の下痢を起こします。

さらに脱水状態にもなるため、注意してください。

3ヶ月以上の継続を目指す

虫歯予防の一環としてキシリトールを摂取するのであれば、最低でも3ヶ月以上は継続したいところです。

キシリトールの摂取を長期間続けることで、口内の虫歯菌を弱らせ、虫歯になりにくい口内環境ができあがります。
逆に短期間で終わってしまうと、キシリトールが効果を十分に発揮できず、気付いた頃にはまた虫歯菌が増殖してしまいます。

キシリトールの摂取だけでなく、虫歯予防は一生涯行わなければいけないため、実践する前にはそれなりの覚悟が必要です。

キシリトール含有率50%以上の製品を選ぶ

ガムやタブレットからキシリトールを摂取する場合、キシリトール含有率50%以上の製品を選ぶべきです。

具体的には甘味料の50%以上がキシリトールで、砂糖など虫歯の原因となる糖類を含まない製品が適しています。

キシリトールの含有率については、製品のパッケージやホームページの製品情報のページなどに記載されているケースが多いです。

ちなみに、歯科クリニックではキシリトール配合のガムやタブレットを扱っていることもあります。
こちらの中には、キシリトール100%など、より高濃度な製品も多いです。

キシリトールは食品からも摂取できる?

カルシウムやビタミンなど、虫歯予防効果のある成分の多くは、野菜や果物などの食品から摂取することが可能です。
では、キシリトールも食品から摂取することは可能なのでしょうか?

結論からいうと、キシリトールが含まれている食品は数多くあります。

例えば果物でいうとラズベリーやプラム、イチゴやバナナなどから摂取可能です。
また野菜でいうとホウレンソウやカリフラワー、ニンジンやナスなどにキシリトールが含まれています。

しかし、食品からキシリトールを摂取するという方法は、あまりおすすめできません。
なぜなら、自然食品に含まれるキシリトールの量はごくわずかだからです。

虫歯を予防するためには、1日5~10g程度のキシリトールを摂取しなければいけないとされています。
前述した食品には確かにキシリトールが含まれていますが、多いものでもラズベリーが100gあたり1.0g程度含まれている程度です。

つまり、ラズベリーの場合は1日に500g以上食べないと、十分なキシリトールを摂取できないということになります。

こちらはあまり現実的な選択肢ではないため、ぜひガムやタブレットを摂取してください。

まとめ

虫歯を予防するには、ブラッシングさえ徹底していれば良いと思っている方もいるかもしれませんが、実際はそうではありません。
キシリトールを含む虫歯予防成分を摂取することにより、さらにブラッシングの効果が際立ち、虫歯を発症しにくくなります。
またキシリトールについては、他の栄養素のように食品から摂取することが難しいため、キシリトールの摂取に特化したガムやタブレットがおすすめです。

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