【鶴見・川崎の歯医者】ブラッシングを一切しないとどうなるのか?

ブラッシングは、口内環境を整える習慣として、もっとも重視しなければいけないものの一つです。
しかし中には「面倒臭い」という理由により、ブラッシングを放棄してしまっている方もいます。
では、一切ブラッシングを行わなかった場合、人はどうなってしまうのでしょうか?
今回は、少しずつ現れる変化を解説します。

短期間ブラッシングをしなかった場合に現れる変化

数日もしくは1週間程度ブラッシングをしなかった場合でも、口内環境には以下のような変化が現れます。

・細菌の増殖とプラークの形成
・口臭の発生
・歯茎の炎症

各項目について詳しく説明します。

細菌の増殖とプラークの形成

口内には元々多くの細菌が存在しますが、一切ブラッシングをしなかった場合、爆発的に増加します。

また食後の食べカスが溜まり、増加した細菌と合わさることで、虫歯や歯周病などの原因となるプラークが歯に付着し始めます。

口臭の発生

数日~1週間程度ブラッシングをしなかった場合、口臭はかなり強くなります。

こちらは多くの細菌が食べカスを分解する過程において、不快なニオイが発生し、それが口から口臭となって現れるからです。

歯茎の炎症

一切ブラッシングをしないでいると、歯と歯茎の間にもプラークが溜まっていきます。
すると、次第に歯茎が炎症を起こして赤く腫れ、出血しやすくなります。

こちらは歯肉炎という軽度の歯周病であり、ブラッシングをしていない期間がわずかでも発症します。

中期間ブラッシングをしなかった場合に現れる変化

1ヶ月以上一切ブラッシングをせずにいると、口内では以下のようなより深刻な変化が起こります。

・歯石の形成
・歯周病の進行
・虫歯の多発

各項目について詳しく説明します。

歯石の形成

数ヶ月一切口内のケアをしなかった場合、プラークが唾液中のミネラルと結びつき、歯石を形成します。

歯石は歯ブラシでは除去することができず、歯科クリニックでの専門的なクリーニングが必要になります。
つまりこの時点で、患者さんだけの力で口内環境が元に戻ることはないということです。

歯周病の進行

ブラッシングを放棄している期間が数ヶ月に及ぶと、歯肉炎はさらに進行し、歯を支える骨が溶け始める歯周病になります。

歯周病は初期の自覚症状が少ないため、気付いたときにはかなり進行していることもあります。

虫歯の多発

数ヶ月ブラッシングをしないでいると、虫歯を何本も発症することになります。

こちらは、細菌がつくり出す酸によって歯の表面にあるエナメル質が溶け始め、虫歯につながるという仕組みです。

長期間ブラッシングをしなかった場合に現れる変化

ブラッシングが嫌いな方、面倒に感じる方の中には、年単位で一切ブラッシングをしていないという方もいます。
このようなケースでは、以下のような変化が現れることがあります。

・重度の歯周病と歯の喪失
・見た目の変化

各項目について詳しく説明します。

重度の歯周病と歯の喪失

1年以上一切ブラッシングをしないと、口内環境はかなり壊滅的な状態になります。

まず歯周病が重症化し、歯茎が歯から剥がれて隙間ができます。
また歯を支えている骨はどんどん溶けていき、最終的には歯がグラグラになって抜け落ちます。

もちろん虫歯もかなり進行し、神経にまで達するものも出始めます。

見た目の変化

1年以上ブラッシングをしなかった場合、歯のほとんどが黄ばんだり茶色く変色したりしたものになり、見た目の審美性は低下します。
また歯が抜け落ちることにより、見た目には大きな変化が出ます。

このような歯の見た目は、周りの方から「不潔」「だらしない」という目で見られることにつながります。

全身の健康への影響も懸念される

一切ブラッシングをしなかった場合、その期間が長ければ長いほど、全身の健康に影響が出る可能性が高まります。

まず、歯周病菌が血管に入り込むことで動脈硬化を促進し、心筋梗塞や脳卒中のリスクが上昇します。
また歯周病が悪化するとインスリンの働きを妨げ、血糖値のコントロールを難しくします。

さらに、口内の細菌が唾液と一緒に誤って肺に入ると、肺炎を引き起こします。
こちらは誤嚥性肺炎というもので、特に高齢の方に多く見られます。

その他、歯周病菌がアルツハイマー型認知症の発症や進行を早める可能性も指摘されています。

ちなみに妊娠中は悪阻(つわり)などの影響により、口内に異物を入れるのが気持ち悪くなってしまい、ついついブラッシングをせずに過ごしがちです。
しかし妊娠中の女性が歯周病にかかると、早産や低体重児出産の原因になることがあるため、ある程度は口内ケアを行わなければいけません。

まとめ

一度ブラッシングをしなくなると、徐々に口内の気持ち悪さや違和感が気にならなくなっていき、一切行わなくなるケースも少なくありません。
特に虫歯をそこまで危険視していない方は、ブラッシングに対する意識も低いことが多いです。
しかし実際は口内環境を著しく悪化させますし、全身の健康にも影響するため、当然ですが毎日ブラッシングは行わなければいけません。

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