歯磨き粉と一口に言っても、その種類はさまざまです。
具体的には虫歯予防に特化したものもあれば、歯周病予防に特化したもの、ホワイトニング効果があるものなどが販売されています。
今回は、歯周病予防のための歯磨き粉の選び方、使い方に関することを解説します。
歯周病予防に効く歯磨き粉の選び方は?
歯周病予防に効く歯磨き粉を選ぶ際は、殺菌成分や抗炎症成分が配合されているものを選びましょう。
例えばIPMP(イソプロピルメチルフェノール)、トラネキサム酸、β-グリチルレチン酸、CPC(塩化セチルピリジニウム)などの殺菌・抗炎症成分が含まれたものが効果的です。
フッ素は歯周病予防にも効果がある?
フッ素は主に虫歯予防に効果的ですが、歯質を強化することで間接的に歯周病予防にも寄与します。
フッ素濃度は高い方が良い?
1450ppmの高濃度フッ素配合製品がもっとも効果的とされていますが、使用方法には注意が必要です。
また海外製品はこれより高濃度のものもありますが、安全性に不安があるため使用はおすすめしません。
研磨剤は入っていない方が良い?
研磨作用が強すぎると歯や歯茎を傷つける可能性があるため、低研磨または研磨剤無配合の製品が推奨されます。
ジェルタイプの歯磨き粉のメリットは?
ジェルタイプの歯磨き粉は研磨剤を含まないものが多く、歯や歯茎に優しいため、敏感な方や矯正中の方にも適しています。
泡立ちが良い歯磨き粉を使用すべき?
歯磨き粉の泡立ちが良すぎると、短時間で磨いた気になり磨き残しが増える可能性があります。
そのため、低発泡の製品の方が丁寧に磨けます。
歯科クリニックで販売されている歯磨き粉のメリットは?
歯科クリニック専用品は、特定の成分が高濃度で含まれていたり、専門的なケアに特化していたりする場合があります。
そのため、歯周病予防に特化した歯磨き粉が購入しやすいケースもあります。
購入してはいけない歯磨き粉の特徴は?
強すぎる研磨剤や、人工甘味料・合成着色料などが多量に含まれている製品は避けた方が良い場合があります。
歯周病予防の歯磨き粉はどれくらいの量を使うべき?
製品によりますが、一般的には歯ブラシの毛先に適量(1〜2cm程度)つけることが多いです。
歯磨き粉をつけた後に口をゆすぐ回数は?
特にフッ素入りの場合、少量の水で1〜2回程度軽くゆすぐと、有効成分が口の中に残りやすくなります。
1回のブラッシングにかける時間は?
歯周病予防を意識する場合、一般的には3分程度ですが、細かい部分までしっかり磨くには5〜10分、就寝前は30分程度かけるのが理想的です。
朝昼晩の3回ブラッシングをすべき?
歯周病を徹底的に防ぎたいのであれば、理想は毎食後ですが、特に重要なのは朝食後と就寝前の2回です。
昼食後については、外出していて十分なブラッシングができないケースが多いため、うがいなど最低限のセルフケアを行うのが望ましいです。
歯磨き粉だけで歯周病は治る?
歯磨き粉はあくまで予防や症状の緩和を助けるものであり、治療には歯科クリニックでの専門的なケアが必要です。
歯磨き粉をつけずに歯周病を予防できる?
歯磨き粉を付けない場合、歯ブラシによる物理的な清掃効果はありますが、薬用成分による効果は得られません。
つまり歯周病の原因であるプラークは除去できるものの、それ以上のメリットは特にないということです。
歯周病予防のために使用すべき歯磨き粉以外のアイテムは?
徹底的に歯周病を予防したいのであれば、歯間ブラシやデンタルフロスは必須です。
必ず歯磨き粉と併せて使用しましょう。
子どもでも歯周病予防の歯磨き粉を使える?
子ども用のフッ素配合歯磨き粉はありますが、歯周病用の製品は歯科医師に相談してから使用してください。
歯周病予防のための歯磨き粉で知覚過敏が悪化することはある?
研磨剤が多い製品は、知覚過敏の症状を悪化させる可能性があります。
そのため、硝酸カリウムなど知覚過敏用の成分が入ったものを選びましょう。
歯科クリニックでおすすめの歯磨き粉の相談をしても良い?
どの歯磨き粉を選べば良いかわからないという方は、歯科クリニックの定期検診の際などに積極的に相談することをおすすめします。
歯科医師は、患者さんの口の状態に合ったものを紹介してくれます。
歯磨き粉の味や香りは効果に関係ある?
歯周病を予防できる歯磨き粉には、さまざまな味や香りがついているものがあります。
これらは効果に直接関係ありませんが、継続的な使用をサポートしてくれます。
そのため、使い続けやすい好みの味、香りの歯磨き粉を選ぶことも大切です。
まとめ
歯周病を予防するにあたって、ブラッシングやブラッシングを行うためのアイテム選びはとても重要です。
しっかり歯周病予防に特化した歯磨き粉を選び、適切な方法でケアを続けて行かなければいけません。
またセルフケアだけでは、口内にこびりついた歯石などを除去することはできません。
そのため、数ヶ月に1回は歯科クリニックを訪れ、スケーリングを含む処置や検査を受けるようにしましょう。
