【鶴見・川崎の歯医者】銀歯で金属アレルギーが出た場合の全身症状について

銀歯は金属を使用しているため、金属アレルギーを発症する可能性があります。
金属アレルギーの主な症状としては、口内炎や歯茎の炎症、舌のピリピリ感といった口腔症状が挙げられます。
またその他にも、さまざまな全身症状が出る可能性があります。
今回は、具体的にどのような全身症状が現れるのかについて解説します。

銀歯で金属アレルギーが出た場合の全身症状5選

銀歯から金属イオンが溶け出し、金属アレルギーを発症すると、以下のような全身疾患につながることがあります。

・皮膚症状
・消化器症状
・神経系の症状
・関節痛
・円形脱毛症

各項目について詳しく説明します。

皮膚症状

銀歯の装着によって金属アレルギーを引き起こすと、さまざまな皮膚症状が出ることがあります。
よくあるのは、腕首、顔などに湿疹やかゆみが出るというものです。

元々アトピー性皮膚炎を患っている方は、金属アレルギーによってその症状がさらにひどくなることもあります。

またその他の厄介な症状としては、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)も挙げられます。

掌蹠膿疱症は、手のひらや足の裏に小さな水ぶくれが多数現れる疾患です。
膿疱が多数できるため、皮膚の見た目は悪くなりますし、膿疱に伴うかゆみや痛みが日常生活に支障をきたす可能性もあります。

ちなみに、掌蹠膿疱症は症状が良くなったり悪くなったりを繰り返す慢性的な疾患です。
そのため、治療は長期にわたる可能性が高いです。

消化器症状

銀歯による金属アレルギーでは、消化器症状が現れることもあります。
ここでいう消化器症状とは、吐き気や腹痛、下痢などが挙げられます。

慢性的にこれらの症状に悩まされると、食事が楽しめない、長時間の外出をためらうなど、日常生活にさまざまな悪影響を与えます。

また消化器症状が続く場合、胃炎や胃潰瘍、逆流性食道炎や腸炎などの他の消化器疾患につながる可能性があります。
さらに、栄養吸収が悪くなることにより、全身の健康状態にも影響を及ぼすことがあります。

神経系の症状

神経系の症状も、銀歯を原因とした金属アレルギーによって併発することがあります。
具体的には頭痛やめまい、倦怠感や集中力の低下といった症状です。

常に頭痛やめまいがある場合、仕事や学業などに支障をきたしますし、倦怠感が抜けない場合はさまざまなパフォーマンスが低下します。

また集中力の低下についても、仕事のミスなどにつながりやすく、ミスをしたことによって職場に迷惑をかけてしまうことも考えられます。

もちろん、神経系の症状がひどい場合、通学や出勤が不可能になることも考えられます。

関節痛

銀歯による金属アレルギーで表れる全身症状には、関節痛も挙げられます。

関節痛は、全身にある骨と骨をつなぐ関節やその周辺に感じる痛みです。
特に膝の関節に痛みを感じやすいのが特徴です。

金属アレルギーは、体内に侵入した金属イオンが免疫システムに過剰反応を起こすことで発生します。
こちらの反応が関節や筋肉の炎症を引き起こし、痛みや腫れ、こわばりといった症状を引き起こすことがあります。

また金属アレルギーによる関節痛は、掌蹠膿疱症と同じく慢性的に続くことがあります。
このような症状が続くことにより、疲労感や頭痛、めまいなど他の全身症状につながることも考えられます。

ちなみに関節痛は膝の関節で起こりやすいですが、当然全身の関節であればどこでも発症する可能性があります。
例えば肘や指、腰などに生じることもあり、発症する箇所が多ければ多いほど日常生活は不便になります。

円形脱毛症

円形脱毛症も、銀歯の金属アレルギーが原因で発症し得る疾患の一つです。

円形脱毛症は自己免疫疾患の一つで、免疫機能が誤って毛包を攻撃し、髪の毛や円形または楕円形に抜け落ちる疾患です。
脱毛部の周囲の毛を引っ張ると抜けやすくなっていて、脱毛部に黒い点や短い毛などが見られるのも特徴です。

場合によっては多発したり、頭全体に広がったり、眉毛やまつ毛など全身の毛に及ぶこともあります。

また金属アレルギーを発症した場合、ある日突然円形脱毛症が現れることがあります。
仕組みとしては、金属から溶け出した金属イオンが体内に蓄積され一定量を超えたとき、免疫細胞が異物と認識して攻撃し、毛根のダメージや脱毛につながるというものです。

ちなみに円形脱毛症は軽度であれば自然に治ることもありますが、重症化した場合や再発を繰り返した場合、本格的な治療が必要になります。
具体的にはステロイド剤の塗布や注射、局所免疫療法などの治療を受けなければならないことが考えられます。

まとめ

虫歯治療後に銀歯を装着した場合、口内の症状以外にもさまざまな全身症状に悩まされることがあります。
そのため、パッチテストなど金属アレルギーの対策については、必ず行っておかなければいけません。
もっと言えば、最初からセラミックなど金属アレルギーのリスクが極端に低い素材を選んでおくのもおすすめです。
セラミックは金属アレルギーになりにくいだけでなく、耐久性や審美性にも優れています。

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