ストレス社会と言われる現代において、仕事や育児、家事などのストレスを完全にゼロにすることは不可能に近いです。
またストレスは、身体にさまざまな悪影響を及ぼすものであり、口内環境が乱れる原因にもなります。
今回は、ストレスと口内環境の関係に関することを解説します。
ストレスを感じると口が乾くのはなぜ?
ストレスがかかると、交感神経が優位になります。
これにより、唾液の分泌が抑制されるからです。
ストレスで口が乾くとどのような唾液が出る?
人がストレスを感じているときは、ネバネバした粘液性の唾液が多く分泌されます。
一方、リラックスしているときはサラサラした漿液性の唾液が出ます。
ストレスで口内炎ができやすくなるのはなぜ?
ストレスで口内炎ができやすくなるのは、免疫機能が低下し、口の中の粘膜が傷つきやすくなったり、傷の治りが遅くなったりするからです。
またストレス性の口内炎は、頬の内側、舌、唇、歯茎などの柔らかい場所に発生しやすいです。
ストレス以外の原因としては、栄養バランスの乱れや睡眠不足、口腔内の清掃不良(プラークの蓄積)、合わない被せ物・詰め物による刺激などが考えられます。
ストレスによって歯が痛くなることはある?
ストレスが原因で、歯が痛くなるというケースはあります。
具体的には、ストレスによる歯ぎしりや食いしばりで歯や顎に負担がかかったり、免疫力低下によって歯周病が進行したりして、痛みを感じることがあります。
ストレスは口臭の原因になる?
ストレスが溜まることで、唾液の減少で細菌が繁殖しやすくなり、口臭が悪化することがあります。
ストレスは子どもの口内環境にも影響する?
子どもでもストレスは口内環境に影響を与える可能性があり、特に“ながら食べ”などで虫歯リスクが高まることがあります。
ストレスと虫歯の関係は?
ストレスと虫歯は関係があります。
唾液の量が減ると、酸を中和し歯の表面を修復する再石灰化の働きが抑制され、虫歯を発症しやすい状態になります。
ストレスと歯周病の関係は?
ストレス自体が、直接的に歯周病の原因になることはありません。
しかし免疫力の低下を招くため、歯周病を発症したり、すでに発症している歯周病がさらに進行しやすくなったりします。
ストレスによる歯ぎしりや食いしばりの影響は?
ストレスによる歯ぎしりや食いしばりは、歯が摩耗したり、欠けたりする原因になることがあります。
また顎関節に負担をかけ、顎関節症を引き起こす原因にもなります。
口腔心身症とは?
口腔心身症は、心理的なストレスが引き金となり、歯や舌などに痛みや違和感が生じる状態です。
歯科クリニックで検査しても、原因が見当たらないことが多いのが特徴であり、非常に厄介な疾患です。
また口腔心身症は精神的な要因が大きいため、一般的な鎮痛剤が効かないケースがあります。
ストレスで唾液腺が腫れることはある?
ストレスで唾液分泌が低下することに関連して、唾液腺に影響が出ることが稀にあります。
腫れが続く場合は、他の病気の可能性もあるため、歯科クリニックを受診すべきです。
ストレスで逆流性食道炎になると口内環境はどうなる?
ストレスが原因で顎関節症を発症した場合、胃酸が逆流することで歯が溶ける酸蝕症の原因になることがあります。
糖尿病と口内環境には関係がある?
糖尿病患者の方は歯周病にかかりやすく、歯周病が悪化すると糖尿病も悪化するという相互関係があります。
また、ストレスはどちらにも悪影響を及ぼします。
ストレスによる口内トラブルを防ぐには?
ストレスによる口内トラブルを防ぐには、丁寧なブラッシングやデンタルフロスや歯間ブラシの使用が重要です。
またこまめな水分補給やよく噛んで食べる習慣の実践、定期的な歯科検診も必要不可欠です。
ストレス性の口内炎は市販薬で治せる?
一般的なアフタ性口内炎であれば、市販の塗り薬や貼り薬で症状を緩和し、治癒を早めることができます。
ただし、症状が長引く場合や頻繁にできる場合は、歯科クリニックを受診してください。
ストレスによる歯ぎしりや食いしばりを自覚した場合は?
歯ぎしりや食いしばりを自覚した場合は、歯科クリニックで相談し、マウスピース(ナイトガード)を作成してもらうのが一般的です。
昼間の食いしばりについては、意識してやめるように心がけます。
ストレスによる口内トラブルを根本的に解決するには?
ストレスによる口内トラブルを根本的に解決するには、歯科治療で対処療法を行う必要があります。
また適度な運動や十分な睡眠、趣味の時間を作るなど、ストレスそのものを軽減する生活習慣の見直しが根本的な解決につながります。
まとめ
ストレスは万病のもとと言われているほど、非常に多くの疾患に関与しています。
そのため、できる限りストレスを減らすための工夫をしなければいけません。
またストレスによる口内環境への影響も、数えきれないくらい多いです。
もちろん、ストレス以外の要因も重なって口内環境の問題が生じるケースが多いため、まずは何が原因なのか診断してもらうことが大切です。