【川崎の歯医者】歯周病が原因で死亡することがあるって本当?
歯周病は主に歯茎に症状が出る疾患であり、重度の場合は歯がグラグラになって抜け落ちることもあります。 また歯周病を治療しないまま放置すると、それが原因で死亡するリスクも高まると言われています。 今回は、歯周病が死亡につながる可能性のある理由について解説します。 歯周病で死亡する原因4選 歯周病の死亡リスクといっても、歯周病が死に直結するというわけではありません。 死亡につながる可能性があるのは、歯周病の合併症である全身疾患です。 歯周病が重度にまで進行すると、さまざまな全身疾患を引き起こします。 中でも以下の症状は、死亡のリスクが高いです。 ・糖尿病 ・敗血症 ・脳疾患 ・誤嚥性肺炎 各項目について詳しく説明します。 糖尿病 糖尿病は代表的な生活習慣病の一つで、インスリンの働きが不十分であることから、血糖値が高くなってしまう疾患です。 インスリンは膵臓から分泌されるホルモンであり、血糖値を一定の範囲内に保ってくれます。 しかし糖尿病の方はこちらのコントロールが効かず、ひどい場合は心臓病や腎不全などによって死亡することも考えられます。 また歯周病を発症している方は、糖尿病の症状を加速させやすくなります。 具体的には、歯周病によってつくられる物質がインスリンの力を弱め、どんどん血糖値のコントロールが難しくなるという仕組みです。 ちなみに糖尿病が悪化すると、失明や足の切断など、死亡にまで至らなくとも深刻な症状につながることも考えられます。 敗血症 歯周病が原因で敗血症を発症した場合も、死亡のリスクは高まります。 敗血症は、感染症を起こしている細菌が増殖して炎症を引き起こすことにより、臓器に障害が生まれる疾患です。 ここでいう感染症には、当然歯周病も含まれています。 歯周病を発症しているということは、口内が不潔であり、プラークや歯石が蓄積している状態を表しています。 このような状態で咀嚼やブラッシングを行うと、口腔細菌が血管内に入り、菌血症を発症することがあります。 また高齢の方はこちらが敗血症に移行することも多く、重症化すると腎不全や敗血症ショックなどにより、命を落とす危険性が高まります。 ちなみに敗血症の初期症状としては、悪寒や発熱、全身の震えや発汗などがあります。 こちらの症状が見られる場合、早急に治療を行う必要があります。 脳疾患 歯周病が脳疾患につながり、死亡するというケースもあります。 脳疾患は、脳内の血管が詰まって血液が滞り、栄養や酸素が十分に運ばれなくなるという疾患です。 代表的なものには脳梗塞があり、この他にもさまざまな種類があります。 また歯周病の原因菌は、動脈硬化を誘発する物質をつくり出し、血管の内部のプラークを沈着させます。 それがはがれることによって血管が詰まり、脳梗塞を引き起こすという仕組みです。 ちなみに、脳梗塞での死亡者は年間11万人にも上るため、歯周病の合併症としては極めて危険性が高いと言えます。 誤嚥性肺炎 歯周病が誤嚥性肺炎を引き起こし、死亡するというケースは、特に高齢の方によく見られます。 誤嚥性肺炎は、通常食道に届くはずの飲食物が誤って気管に入り、口内の細菌が肺に感染して炎症を起こす疾患です。 歯周病を患っている方は、誤嚥の際に歯周病菌が肺に侵入し、誤嚥性肺炎を引き起こすリスクが高いです。 また気管の入口に飲食物が近づくと、通常はむせることで反射する機能が働きますが、高齢の方はこちらの機能が低下しています。 そのため、飲食物や唾液と一緒に肺へ歯周病菌が入り込み、炎症を生じさせます。 近年は高齢化社会により、誤嚥性肺炎にかかる高齢の方が増加傾向にあり、これによって肺炎で死亡するケースも増加しています。 歯周病によって転倒するリスクも高くなる? 歯周病を患っている方は、転倒のリスクが高くなり、このとき打ちどころが悪いと死亡することも考えられます。 人の頭は、全身の中でも非常に重い部分です。 こちらの頭部におけるバランスをキープすることで、口の筋肉やその他の組織は機能しています。 しかし歯周病によって歯がグラグラになっていたり、歯を失っていたりすると、バランスが悪くなり転倒しやすくなります。 ちなみに、歯周病が原因で転倒してしまった場合、死亡を免れたとしても寝たきりになってしまう可能性があります。 こちらは大腿骨骨折のリスクが高まるからです。 大腿骨骨折は、太ももの骨の骨折であり、非常に重症の部類に入ります。 またある調査では、歯を10~19本失っている場合、大腿骨骨折につながる可能性が2.3倍、20本以上失っている場合は5.2倍に上昇することがわかっています。 まとめ 歯周病を単に「歯茎が腫れる病気」「歯茎から血が出る病気」と侮っていてはいけません。 症状が悪化すると、歯の大部分を失ってしまうだけでなく、合併症などによって命を落とす危険性もあります。 また歯周病の怖いところは、発症していることになかなか気付けないというところです。 そのため、他の日頃から歯科クリニックの定期検診に通い、歯周病だけでなく全身疾患も未然に防ぎましょう。
2024.11.06