【川崎の歯医者・予防歯科】酸蝕症とはどのような疾患なのか?
虫歯や歯周病については、ほとんどの方が聞き馴染みのある疾患だと思います。 しかし酸蝕症については、詳しい方はおろか名前も聞いたことがないという方もいるのではないでしょうか? 今回は、酸蝕症とは一体どのような疾患なのかについて、さまざまな角度から解説します。 酸蝕症とは? 酸蝕症は、酸によって歯のエナメル質や象牙質が溶けてしまう疾患です。 虫歯とは異なり、細菌ではなく酸が直接歯を溶かすというところに特徴があります。 酸蝕症の主な原因は? 酸蝕症の主な原因は、酸性度の高い飲食物の頻繁な摂取や、胃食道逆流症、拒食症などによる胃酸の逆流です。 どれくらいの酸性度で歯は溶け始める? 歯のエナメル質は、pH5.5以下で溶けやすくなるとされています。 例えばスポーツドリンクはpH3~4、コーラに至ってはpH2.2~3と極端に低いため、歯が溶ける可能性が極めて高いです。 酸蝕症の症状は? 酸蝕症を発症すると、冷たいものがしみる知覚過敏が起こったり、歯の表面が白濁したり黄ばんだり、表面がデコボコになったりすることがあります。 酸蝕症は自分で気付ける? 酸蝕症は静かなる病気と呼ばれる歯周病と同じく、初期段階では自覚症状がないことが多いため、気づきにくい場合があります。 酸蝕症は虫歯とどう違う? 虫歯は細菌が出す酸によって歯が溶けるのに対し、酸蝕症は飲食物や胃酸などの外来の酸や内因性の酸によって歯が溶けます。 酸蝕症になった歯は元に戻る? 一度酸によって溶かされたエナメル質は、残念ながら自然に元に戻ることはありません。 こちらは虫歯で歯に穴が開いた場合にも同じことが言えます。 どれくらいの割合が酸蝕症になっている? 酸蝕症は名前こそあまり知られていないものの、発症率は高めです。 具体的には、成人の6人に1人が酸蝕症であると報告されています。 酸蝕症の原因になる食べ物や飲み物は? 酸蝕症の原因になりやすい食べ物や飲み物には、pHが低い柑橘類やお酢、炭酸飲料やスポーツドリンク、ワインなどが挙げられます。 健康に良いとされるお酢や果汁も危険? お酢や果汁は身体に良いとされていますが、健康食品であっても酸性度が高いものは多く、頻繁に摂取する場合は注意が必要です。 酸蝕症のリスクが高い職業は? 酸を扱う職業や試飲・試食を頻繁に行う職業は、酸蝕症を発症するリスクが高いです。 具体的には食品工場に勤務する方や、ワインテイスターなどが該当します。 子どもの歯も酸蝕症になる? 酸蝕症は大人だけでなく、子どもにも発症のリスクがある疾患です。 近年は食生活の変化により、子どもの酸蝕症も増加傾向にあります。 プールの塩素で歯が溶けることはある? プールの水には塩素が含まれていますが、長時間塩素にさらされる環境では、歯に影響が出る可能性が示唆されています。 酸性の飲食物を口にした後はすぐブラッシングをすべき? 食後すぐは歯の表面のエナメル質が柔らかくなっている可能性があるため、水で口をゆすぎ、30分後を目安に歯磨きをするのが望ましいとされています。 特に酸蝕症を患っている方は、こちらを徹底することが求められます。 酸性のものを飲食した直後はどうする? 酸性のものを飲食した直後は、水で口をゆすぐことや、お茶や牛乳など中性の飲み物を飲むことが効果的です。 食生活で酸蝕症のリスクが上がる行動は? 食生活において酸蝕症のリスクを軽減させるには、酸性の飲食物をダラダラと長時間摂取するのを避け、回数を減らすことが重要です。 就寝前に酸性のものを摂っても大丈夫? 就寝中は唾液の分泌が減るため、寝る前の酸性飲食物を摂取してしまうと、酸蝕症のリスクが極めて高くなります。 ガムは酸蝕症予防に役立つ? 食後にキシリトールガムを噛むことで唾液の分泌量が増え、口の中を中性に戻しやすくなります。 そのため、ある程度酸蝕症の予防効果が期待できます。 ドライマウスは酸蝕症に影響する? ドライマウスは唾液の緩衝作用が低下するため、酸蝕症のリスクを高めます。 そのため、水分補給や鼻呼吸の徹底、唾液腺マッサージやよく噛む食事などを徹底しなければいけません。 酸蝕症の治療方法は? 酸蝕症を発症した場合は、失われた歯質の修復(詰め物や被せ物)、知覚過敏の緩和のための薬剤塗布、原因となる生活習慣の指導などが行われます。 酸蝕症は遺伝する? 酸蝕症自体が遺伝するわけではありませんが、歯の質や唾液の性質には個人差があります。 ストレスは酸蝕症に関係する? ストレスが胃酸の逆流を引き起こしたり、アルコール摂取の増加など食生活の変化につながったりする場合、間接的に酸蝕症に影響することがあります。 まとめ これまであまり酸蝕症について意識してこなかったという方は、この機会に原因や対策などについて理解しましょう。 虫歯や歯周病も厄介ですが、歯にダメージを与える疾患という意味では、酸蝕症も同じくらい厄介です。 もちろんすでに酸蝕症とおぼしき症状が出ているという方は、早めに歯科クリニックを受診し、適切な診察や治療を受けなければいけません。
2025.12.10