【鶴見・川崎の歯医者】歯が抜けたときにやってはいけないこととは?

大人になってから歯が抜ける原因はさまざまです。

例えば虫歯や歯周病が重度にまで進行したとき、外傷があったときなどは、歯が抜け落ちる可能性があります。

もし歯が抜けてしまったのであれば、適切な対処をしなければいけません。

今回は、歯が抜けたときにやってはいけない行動について解説します。

歯が抜けたときにやってはいけない行動7選

何らかの理由で歯が抜けてしまったとき、やってはいけない行動としては以下のことが挙げられます。

・そのまま放置する
・歯を乾燥させる
・歯の根っこに触れる
・歯の根っこを持って拾う
・ゴシゴシ洗う
・歯が抜けた側で食事を摂る
・接着剤でくっつける

各項目について詳しく説明します。

そのまま放置する

歯が抜け落ちたときにもっともやってはいけないことは、やはりそのまま放置することです。

歯が1本でも抜けたままになっていると、周囲の歯や顎関節、日常生活などにさまざまな悪影響を及ぼします。

例えば、他の歯が移動して歯並びが悪くなったり、噛む力が低下したりすることが予想されます。

さらにシワやほうれい線も目立ちやすくなりますし、認知症や糖尿病など、生活習慣病のリスクも高まります。

そのため、痛みなどの症状がなかったとしても、必ず歯科クリニックに通わなければいけません。

歯を乾燥させる

歯が抜け落ちてしまったとき、歯に付着した唾液を取るために、乾燥させた方が良いと考える方がいますが、こちらは間違った考え方です。

一度抜けた歯は乾燥にとても弱く、乾燥した場所に30分以上放置した場合、そのまま口内に戻すことはとても難しくなります。

そのため外傷による脱落の場合、砂などの汚れを取るのは良いですが、水分まで除去しないように注意してください。

歯の根っこに触れる

歯が脱落した場合、治療を受けるときまで保管しておかなければいけませんが、このときなるべく歯の根っこには触れないようにしましょう。

歯の根っこには、口内に歯を戻すために重要な歯根膜という組織があります。

歯根膜は歯の根っこを覆う薄い膜であり、歯を歯槽骨に固定し、噛んだときの衝撃を和らげる役割があります。

また歯根膜がある歯の根っこ部分に触れてしまうと、細菌感染のリスクが高まります。

具体的には、歯を戻したときに歯茎が炎症を起こし、予後不良になってしまうことが考えられます。

歯の根っこを持って拾う

先ほど、歯の根っこにはなるべく触れない方が良いという話をしましたが、こちらは落ちてしまった歯を拾い上げるときも同様です。

歯の根っこを持って拾うと、歯根膜にダメージを与えてしまいます。

そのため拾う際には、外から見える歯の上部分である歯冠部を持つようにしてください。

とにかく急いで拾おうとパニックになると、歯根部を持ってしまう可能性が高まるため、冷静に対処しましょう。

ゴシゴシ洗う

抜け落ちた歯は乾燥させてはいけませんが、逆に水でゴシゴシと洗ってもいけません。

力を入れて洗ってしまうと、歯にキズがついたり、歯根膜が剥がれたりするおそれがあります。

また少しでも清潔な状態にしようと、消毒液に浸けて保管する方もいますが、こちらもおすすめできません。

このような対処法は、歯根膜を死滅させてしまう可能性があります。

歯が抜けた側で食事を摂る

歯が抜けてしまっても、その日のうちにすぐ歯科クリニックで治療できるとは限りません。

このことから、歯がない状態で何日か食事を摂らなければいけなくなることもあります。

しかし歯が抜けた側で食事を摂ってしまうと、食べカスが穴の中に入り、炎症を起こすことが考えられます。

そのため、なるべく患部に影響を及ぼさないように、歯が抜けた側と逆側の歯で咀嚼するようにしましょう。

また歯が抜けた側で噛んでいなかったとしても、香辛料など刺激のある食べ物は控えるのが無難です。

刺激性のある成分が口内全体に行き渡ってしまい、歯が抜けた部分の痛みにつながります。

接着剤でくっつける

患者さんの中には、抜け落ちた歯を何とか自力で元に戻すために、接着剤でくっつけようとする方もいます。

こちらは非常に稀なケースですが、当然やってはいけないことです。

たとえ接着剤で歯が元の位置に戻ったとしても、隙間が生じたり、噛み合わせが狂ったりする可能性は極めて高いです。

また歯科クリニックで使用する接着剤は、歯科用に開発された生体に安全な材料です。

一方、市販の接着剤は口腔用の用途で開発されていない上に、身体に有害な成分も含まれています。

つまり接着剤で元に戻しても、見た目以外は何も改善しないどころか、むしろ危険因子が増えるということです。

まとめ

歯が抜けてしまった方はパニックになる可能性がありますが、前もって対処法を知っていれば、ミスなく対処できる可能性が高くなります。

逆に気が動転してやってはいけないことばかりしてしまうと、歯が元に戻せないだけでなく、さらなる口腔トラブルのリスクも高まります。

また、歯が脱落する場合は重度の虫歯や歯周病なども疑われるため、できる限り早急に歯科クリニックを訪れてください。

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