料理に使用する油と聞いたとき、多くの方はサラダ油をイメージするかと思います。
しかし実際は油といってもさまざまな種類があり、中には普段料理をする際、オリーブオイルを中心に使用するという方もいるでしょう。
今回は、虫歯予防としてオリーブオイルを摂取するメリット・デメリットを中心に解説します。
オリーブオイルの概要
普段何気なくオリーブオイルを使用しているものの、どのようなものなのか詳しく把握していないという方もいるかと思います。
オリーブオイルは、オリーブの実から採られる油です。
具体的には、オリーブの果実を絞ってつくられ、風味や品質によってさまざまな種類があります。
主に地中海料理に多く使用されますが、健康や美容に良いとされ、現在では世界中で広く使われています。
またオリーブオイルには、主にエクストラバージンオリーブオイル、バージンオリーブオイル、ピュアオリーブオイルの3種類があります。
エクストラバージンオリーブオイルは、オリーブの実を絞っただけの、もっとも品質の良いオイルです。
バージンオリーブオイルは、エクストラバージンオリーブオイルに次ぐ品質で、風味や酸度などが基準を満たしたものを指しています。
さらにピュアオリーブオイルについては、精製されたオリーブオイルとバージンオリーブオイルをブレンドしたもので、マイルドな風味が特徴です。
虫歯予防としてオリーブオイルを摂取するメリット
虫歯予防としてオリーブオイルを摂取することにより、以下のようなメリットが生まれます。
・歯のエナメル質を保護する
・口臭を改善できる
・腸内環境が改善する
各メリットについて詳しく説明します。
歯のエナメル質を保護する
オリーブオイルを摂取することで、歯の表面にあるエナメル質を保護できます。
オリーブオイルには、歯をコーティングしてくれる作用があります。
これにより、食べカスやプラークの付着を抑制し、虫歯がつくられにくい口内環境が整います。
口臭を改善できる
オリーブオイルには、口臭を改善できる効果もあります。
オリーブオイルに含まれるオレイン酸やポリフェノールといった成分には抗酸化作用があり、口臭の原因菌の繁殖を抑える効果が期待できます。
腸内環境が改善する
オリーブオイルに含まれるオレイン酸には、腸の動きを活発にする効果があり、こちらも虫歯予防効果につながります。
口内環境と腸内環境は互いに影響し合っていて、腸内環境が悪化すると、口内の悪玉菌が増加することがあります。
虫歯予防としてオリーブオイルを摂取するデメリット
オリーブオイルには優れた虫歯予防効果がありますが、一方で以下のようなデメリットもあります。
・エナメル質にダメージを与えることがある
・消化器系に負担がかかる
・脂質過多
各デメリットについて詳しく説明します。
エナメル質にダメージを与えることがある
オリーブオイルを食事から摂取する場合、歯のエナメル質を保護してくれる役割があるという話をしました。
しかし後述するオイルプリングの場合、過度に行うことで歯のエナメル質を傷つけてしまい、かえって虫歯のリスクが高まる可能性があります。
消化器系に負担がかかる
一度に大量のオリーブオイルを摂取すると、消化器系に負担がかかり、吐き気や下痢を催すことがあります。
そこまで大量に摂取する方は少ないかと思いますが、そのまま飲むような摂取の仕方は控えましょう。
脂質過多
オリーブオイルは油であるため、当然過剰摂取は脂質過多になります。
また脂質過多は体重増加、高脂血症などの原因になる可能性もあります。
オイルプリングについて
オリーブオイルは、食品として体内に摂取するだけでなく、オイルプリングという方法でも活用できます。
オイルプリングは、オイルを口に含んで口内をすすぎ、その後吐き出すという健康法です。
オリーブオイル以外では、ココナッツオイルやゴマ油、ヒマシ油などが使用されます。
具体的な方法としては、まず大さじ1杯程度のオリーブオイルを口に含みます。
その後15~20分間、口の中でオイルを動かし、口内全体に行き渡らせます。
このとき、歯と歯の間や歯茎の間などにも、丁寧にオイルを浸透させることが大切です。
最後に、オイルを吐き出し、水でよく口をすすいだら完了です。
オイルプリングにより、口内の細菌の数が減らすことができるため、虫歯だけでなく歯周病や口臭の改善効果も期待できます。
さらに、オイルプリングによって歯の表面の汚れが全体的に落ち、歯が白くなるホワイトニング効果が現れることもあります。
まとめ
オリーブオイルは、スーパーやコンビニなどどこでも気軽に購入できます。
また料理にも使用しやすいですし、そこまで金額も高くないため、虫歯予防としては継続的に摂取できる可能性が高いです。
さらにオリーブオイルを摂取するだけでなく、オイルプリングによる虫歯予防も可能なため、興味がある方はぜひ一度実践してみてください。
もちろん、オイルプリングとブラッシングを併用することは前提です。