ブラッシングが不十分だった場合、口内には食べカスが残り、それがプラークとなって口臭を発生させる原因になります。
また口臭については、普段食べるものによってもその強弱が変わってきます。
今回は、食べることによって口臭予防効果が期待できる食べ物について解説します。
口臭予防効果が期待できる食べ物10選
以下の食べ物については、口臭予防効果が期待できます。
・硬い野菜、果物
・緑茶
・ヨーグルト
・パセリ
・レモン
・ショウガ
・パイナップル
・ゴボウ
・アーモンド
・水
各項目について詳しく説明します。
硬い野菜、果物
リンゴやニンジン、セロリといったシャキシャキした野菜や果物は、よく噛むことで唾液の分泌を促し、口内の細菌や食べカスを洗い流します。
また、食物繊維が歯の表面をきれいにする効果も期待できます。
緑茶
緑茶に含まれるカテキンには、口臭の原因菌を減らす強力な抗酸化作用があります。
そのため、自然な消臭効果が期待でき、口をさっぱりさせてくれます。
ヨーグルト
無糖のヨーグルトには、口内の悪玉菌を減らす善玉菌(プロバイオティクス)が含まれていて、口内環境を整えます。
また継続して食べることで、口臭の原因物質である硫化水素を抑制するという研究結果もあります。
パセリ
パセリに含まれるクロロフィルには、口臭を中和する消臭効果があるといわれています。
特に、ニンニクを多く使用した料理を食べた後などに、少量噛むと効果的です。
レモン
レモンなどの柑橘類に豊富なビタミンCは、口内の細菌の繁殖を抑える働きがあります。
また水にレモンを加えて飲むことで、水分補給にもなり、口の乾燥を防ぎます。
ショウガ
ショウガは口内を洗浄する働きがあり、口臭の原因となる細菌を中和するのに役立ちます。
ドリンクとしては、お茶やスムージーに加えて摂取できます。
パイナップル
パイナップルに含まれる消化酵素のブロメラインが、口内のタンパク質を分解し、口臭を和らげます。
またパイナップルの摂取は、食後のデザートとして行うのがおすすめですが、酢豚などの料理に使用することも可能です。
つまり、温かい状態でも食べられるということです。
ゴボウ
ごぼうは食物繊維が豊富で、腸内環境を整えることで体の内側から口臭を抑制します。
また、よく噛むことで唾液の分泌も促進されます。
ちなみにゴボウの食べ方については、素揚げしたゴボウチップスやゴボウサラダなどがあります。
アーモンド
アーモンドなどのナッツ類は、よく噛むことで唾液の分泌を促し、口内をきれいにします。
糖分が多いお菓子を避ける意味でも、おやつに最適です。
水
口臭の主な原因の一つは口内の乾燥です。
こまめな水分補給は、口内を潤し、食べかすや細菌を洗い流すもっとも簡単で効果的な方法です。
口臭の原因になる食べ物6選
逆に以下の食べ物は、直接的または間接的に口臭につながるリスクが高いです。
・ネギ系の野菜
・アルコール
・コーヒー
・タンパク質が多い食べ物
・乳製品
・缶詰の魚介類
各項目について詳しく説明します。
ネギ系の野菜
ニンニク、玉ねぎ、ニラなどのネギ系の野菜に含まれるアリシンという硫黄化合物は、口内で臭いの原因となります。
また消化・吸収された後も臭いの成分が血液中を巡り、肺を通して呼気として排出されるため、食後しばらく経っても臭いが残ります。
アルコール
利尿作用により唾液の分泌が減少し、口内の細菌が繁殖しやすくなります。
アルコール自体が消化・分解される際にも臭いの原因物質が発生し、血中を巡って呼気から排出されます。
コーヒー
カフェインの利尿作用により唾液が減少し、口内の細菌が増殖しやすくなります。
またコーヒー豆の微粒子が舌に残り、臭いの原因となることもあります。
砂糖やミルクを入れると、細菌の餌となることで口臭を悪化させることがあります。
タンパク質が多い食べ物
肉類や魚、チーズなどのタンパク質が、歯や舌に残ったままになると、細菌によって分解されて不快な臭いを発する場合があります。
また体内で分解された際に発生する臭い成分が、呼気に混じって排出されることもあります。
乳製品
牛乳やチーズなどの乳製品も、口内細菌のエサになりやすく、分解されることで口臭の原因となる場合があります。
缶詰の魚介類
ツナなどの缶詰の魚には、特有の魚臭さの原因となるトリメチルアミンが含まれています。
トリメチルアミンは、具体的には魚の身が分解されることで発生するアルカリ性の物質です。
アンモニアのようなニオイを持っているのが特徴です。
特に、サバやイワシのような青魚の缶詰で多く見られます。
まとめ
口臭はどれだけ徹底的に対策をしても、完全に消すことは不可能です。
しっかり口内のケアが行き届いていても、人間である以上生理的な口臭は発生します。
ただし、ブラッシングや食事の工夫により、口臭を減らすことはできます。
そのため、前述した食べ物はできる限り食事に採り入れ、逆にニオイにつながりやすいものは意識して避けることをおすすめします。
