虫歯を発症しやすい方は、普段からあまりブラッシングをしていなかったり、砂糖が多く含まれたお菓子をよく食べたりすることが多いです。
またこれらの他にも、虫歯を発症しやすい方にはいくつかの特徴があります。
今回は、虫歯になりやすい方の意外な特徴について解説します。
虫歯を発症しやすい方の特徴5選
以下に該当する方は虫歯を発症しやすくなるため、注意が必要です。
・常に鼻が詰まっている
・両親の虫歯が多い
・食事の量が多い
・朝食を食べない
・スマホの使用時間が長い
各項目について詳しく説明します。
常に鼻が詰まっている
慢性的な鼻炎などにより、常に鼻が詰まっている方は、そうでない方と比べて虫歯のリスクが高くなります。
なぜなら、鼻が詰まっていると口呼吸の機会が増えるからです。
本来、人が呼吸をする器官は鼻です。
口でも呼吸することはできますが、こちらは虫歯を予防するにあたっては良くない行動です。
鼻が詰まっている場合、通りが悪くなるため必然的に口で呼吸することになりますが、こちらは口内の乾燥につながります。
また口内が乾燥するということは、唾液の分泌量が減ることを意味しています。
唾液は口内の粘膜を保護するだけでなく、汚れを洗い流す自浄作用を持っています。
そのため、正しく分泌されているだけである程度口内はキレイになります。
一方、口呼吸ばかりしている方は唾液の分泌量が少なく、食べカスなども洗い流されません。
その結果、プラークや歯石が形成され、虫歯を発症する可能性が高くなります。
両親の虫歯が多い
両親の虫歯が多いことも、虫歯を発症しやすくなる意外な原因の一つです。
両親が虫歯を多く発症しているということは、両親が虫歯の原因をつくり出しているということになります。
また歯並びが悪いことが虫歯の原因であった場合、その子どもにあたる方も虫歯を発症しやすくなります。
骨格から来る歯並びの悪さは遺伝することがあるからです。
例えば出っ歯の方は、上顎の骨格が前に出ていることから、歯も前に出てしまっていることが考えられます。
両親がこのような歯並び、骨格である場合、遺伝によって同じように出っ歯になる可能性があります。
ちなみに、歯並びが悪いと虫歯を発症しやすい理由としては、ブラッシングがしにくくなることが挙げられます。
例えば出っ歯の方は、前歯が大きく隣り合う歯が小さくなることが多いです。
これにより、歯が重なってしまった部分など歯磨きにくく、虫歯のリスクが高まります。
食事の量が多い
食事の量が多い方も、虫歯を発症する可能性が高くなります。
こちらは、口内が酸性に傾いている時間が長くなることが理由です。
食べ物を口に入れている間は口内が酸性に傾き、脱灰という歯を溶かす現象が起こります。
それ以外の時間は再石灰化といって、溶けた歯が少しずつ修復されていきます。
しかし食事の量が多い方は、食べている時間が長く、口内で脱灰が起こる時間も長くなります。
その結果、再石灰化が追い付かず、虫歯のリスクを高めてしまいます。
朝食を食べない
朝食を食べないことも、虫歯になりやすい方の意外な特徴です。
普段朝食を食べないという方は、決して少なくないかと思います。
食べない主な理由は食欲がないこと、食べる時間がないことなどが挙げられますが、実は朝食を抜くと自律神経による唾液の分泌量や質が変化します。
こちらが虫歯のリスク増大につながります。
また朝食を食べない方は、朝ブラッシングをしないことも多いです。
つまり単純にブラッシングの回数が減り、十分に口内から細菌が取り除かれないことも、朝食を食べないと虫歯を発症しやすくなる理由だということです。
スマホの使用時間が長い
スマホは私たちの生活において欠かせませんが、あまりにも使用する時間が長いと、虫歯のリスクを高めてしまうことがあります。
スマホを長時間使用すると、口が開いている時間が長くなります。
その結果、唾液の分泌量が減少し、口内が乾燥して虫歯を発症しやすくなります。
またスマホの使用時間が長い方の中には、スマホゲームに熱中している方もいます。
人はゲームなどに熱中すると興奮状態になり、こちらも唾液の分泌量が減る原因になります。
ちなみにスマホを使いすぎると、姿勢が悪くなって顎関節への負担が大きくなったり、歯の噛み締めが強くなったりすることもあります。
さらに、画面を見続けることは睡眠の質を低下させ、免疫力を弱めることにもつながります。
免疫力が低下すると、虫歯菌や歯周病菌などに対抗しにくい身体になってしまうため、注意しなければいけません。
まとめ
虫歯の基本的な予防方法は、日頃から隅々までブラッシングをして食べカスやプラークを落とすこと、甘いものを極力控えることです。
しかしこれらが徹底できていたとしても、前述した特徴や生活習慣がある方は、虫歯を発症しやすくなります。
また両親からの遺伝などについては、なかなか避けられない部分であるため、セルフケアだけでなくプロフェッショナルケアでの虫歯予防も意識すべきです。