虫歯を発症することのデメリットと言えば、やはりズキズキとした痛みが出ることや、歯を失うリスクが高まることなどが挙げられます。
また日常生活においては、会話のしにくさにつながることも考えられます。
今回は、虫歯が引き起こす会話への悪影響について解説します。
虫歯による会話への悪影響7選
虫歯を発症すると、日々の会話には以下のような悪影響が及びます。
・発音が不明瞭になる
・滑舌が悪くなる
・舌の悪い癖がつく
・相手にうまく伝わらない
・自信を喪失する
・口臭による影響
・機会の損失
各項目について詳しく説明します。
発音が不明瞭になる
虫歯を発症することにより、会話における発音が不明瞭になることがあります。
こちらは、虫歯によって歯が欠けてしまうことが主な原因です。
虫歯を発症すると歯に穴が開きますが、こちらがさらに進行すると耐久性が低下し、食事などの際に歯が欠けることがあります。
また歯が欠けている状態を放置していると、隙間から空気が漏れたり、舌の動きが制限されたりして発音が不明瞭になります。
特にサ行やタ行、ラ行などの発音が困難になり、思い通りに言葉を発せなくなるおそれがあります。
滑舌が悪くなる
先ほど虫歯が悪化すると歯が欠けるという話をしましたが、場合によっては欠損だけでなく、形状の変化が起こることもあります。
虫歯は欠けなくても、中心部付近から少しずつ歯を溶かしていくため、横から見たときUの字になってしまうことがあります。
具体的には咬合面の中心部が溶け、端の部分のみが残っているような状態です。
もちろん歯がこのような状態だと、全体の滑舌が悪くなり、会話の円滑さに支障が出ることが考えられます。
また全体の滑舌が悪くなると、サ行やタ行、ラ行などの音以外も発するのが難しくなります。
舌の悪い癖がつく
先ほど触れたような発音しにくい音は、虫歯による歯の欠損などを改善しなければ、基本的には発音しにくいままになります。
それにもかかわらず、虫歯治療を受けずに放置していると、発音しにくい音をカバーしようとして舌に悪い癖がついてしまうことがあります。
具体的には、舌の位置が不自然になり、噛み合わせの不調や虫歯、歯周病のリスク増大などを引き起こします。
相手にうまく伝わらない
虫歯を発症すると、自身の言葉がうまく相手に伝わらないというデメリットにもつながります。
こちらは虫歯を発症している本人だけでなく、会話相手にとってのデメリットでもあります。
発音が不明瞭になると、自身の発した言葉が正確に相手に伝わりません。
これにより、何度も聞き返される可能性があります。
また似たような別の言葉と聞き間違えられてしまい、誤解を招いてしまうことも考えられます。
特に「した」「していない」のように、真逆の言葉として捉えられてしまった場合、関係性が悪くなる可能性もあり非常に厄介です。
自信を喪失する
虫歯による会話への悪影響としては、自信を喪失することも挙げられます。
何度同じ言葉を発しても相手に伝わらなかったり、何度も聞き間違いをされたりすると、徐々に精神的に蝕まれていきます。
最終的には自信を喪失し、人とのコミュニケーションを避けるようになってしまいます。
またコミュニケーションが取れないことにより、ストレスや抑うつ状態に陥ったり、孤立感を覚えたりする可能性もあります。
口臭による影響
虫歯が引き起こす会話への悪影響としては、口臭も挙げられます。
口臭は、人の不快にさせるニオイの代表とも言えるものです。
虫歯が発する口臭は、生ゴミのようなニオイや腐った卵のようなニオイ、酸っぱいニオイなどに例えられるほど強いものです。
また歯が欠損するほど重度まで虫歯が進行している場合、歯茎が炎症を起こして膿が溜まり、さらに強烈な悪臭を放つ可能性もあります。
もしこのような口臭を発しているのであれば、会話のとき相手にとても嫌な顔をされるでしょう。
次第に周りがコミュニケーションを取るのを避け、職場などで浮いた存在になってしまうことも考えられます。
機会の損失
虫歯によってひどい口臭を発している方は、貴重な機会を損失する可能性も高いです。
口臭を発していて、ある程度周りの方に煙たがられる自覚がある場合、その方は自身の意見やアイディアなどをうまく表現できません。
そのため、会議や面接などにおいて活躍するチャンスを逃してしまいます。
また元々対人スキルが低い方は、会話やコミュニケーションを重ねることによって徐々にスキルを身に付けていきます。
このように、自身の意見を口に出せない場合、対人スキルを身に付けるのにも時間がかかってしまいます。
まとめ
虫歯を発症するだけで、これほどの会話への悪影響が生まれます。
そのため、少しでも早く治療することが望ましいです。
また前述したような会話の悪影響が出ている時点で、虫歯はかなり進行しています。
問題なく会話ができている場合でも、初期虫歯は発症している可能性があるため、普段から歯科クリニックに通い、虫歯の早期発見を目指すようにしましょう。