【鶴見・川崎の歯医者】電動歯ブラシが向いていない人の特徴について

普段一般的な手用歯ブラシを使用している方の中には、なんとなく電動歯ブラシに憧れを持っているという方もいるかと思います。
確かに、電動歯ブラシは非常に便利なデンタルケア製品ですが、すべての方に向いているとは限りません。
今回は、電動歯ブラシが向いていない方の特徴を中心に解説します。

電動歯ブラシのメリット

電動歯ブラシを使用することには、主に以下のようなメリットがあります。

・効率的なプラーク除去
・歯周ポケットの清掃
・適度な力加減
・ブラッシング時間の短縮化

電動歯ブラシは、ヘッド部分が高速回転しているため、手磨きでは難しい細かな動きを自動で行い、プラークを効率的に除去します。

また振動や音波が歯の表面だけでなく、歯と歯茎の間にある歯周ポケットの奥まで届くため、歯周病予防に役立ちます。

さらに、多くの電動歯ブラシには、力を入れすぎると知らせてくれる圧力センサー機能が搭載されています。
これにより、手用の歯ブラシで増加しやすい歯や歯茎へのダメージを軽減することが可能です。

ちなみに、電動歯ブラシを使用すれば、単純に手用の歯ブラシよりも短時間でブラッシングを済ませることができます。

電動歯ブラシが向いていない人の特徴

前述の通り、電動歯ブラシは非常に便利なものですが、以下の特徴がある方には向いていないと言えます。

・歯茎が下がっている人
・知覚過敏の人
・磨き残しをしやすい人
・費用を抑えたい人
・金属の補綴物がある人
・未就学児

各項目について詳しく説明します。

歯茎が下がっている人

歯茎が弱っているもしくは下がっている方は、電動歯ブラシの使用が向いていない可能性があります。
なぜなら、振動やブラッシング圧により、歯茎に負担をかけてしまう可能性があるからです。

電動歯ブラシの多くは圧力センサーが付いていますが、歯茎が弱い方は適度な力加減であっても、電動歯ブラシの刺激によって歯茎の炎症や出血につながるおそれがあります。

知覚過敏の人

知覚過敏の症状がある方も、電動歯ブラシの使用はあまりおすすめできません。

知覚過敏は、少しの刺激で歯がズキッとしみる症状であり、こちらは歯茎の退縮などがなくても発症するケースがあります。
若い方であっても、極端に冷たいものが噛めないなど、知覚過敏の症状に悩む方は珍しくありません。

また知覚過敏がある場合、電動歯ブラシの刺激が痛みにつながるだけでなく、使い方を間違えると歯のエナメル質が摩耗することもあります。
エナメル質が擦り減っていくほど、知覚過敏の症状はさらに進行します。

磨き残しをしやすい人

普段から磨き残しをしやすい方は、あまり電動歯ブラシを使用すべきではないと言えます。
このような方は、電動歯ブラシの使用によってさらに磨き残しが出やすくなる傾向があります。

電動歯ブラシは、効率的にプラークを除去できるというメリットがあります。
しかし、一方で振動に頼りすぎてしまい、短時間で磨き終えた気になるというのがデメリットです。

たとえ電動歯ブラシであったとしても、しっかり鏡を見ずになんとなくブラッシングをしているだけでは、当然プラークは十分に落とせません。
そのため、磨き残しが多い方は手用の歯ブラシで汚れをかき出すように磨くのがおすすめです。

費用を抑えたい人

ブラッシングに関する費用を抑えたい方は、電動歯ブラシの使用が向いていません。

手用の歯ブラシは、安ければ1本100円前後でも購入できます。
一方、電動歯ブラシの本体は数千円以上で販売されているケースがほとんどです。

また電動歯ブラシは、一度本体を購入すればその後費用がかからないわけではありません。
定期的にブラシの交換が必要になるため、手用の歯ブラシよりは間違いなくコストがかかります。

金属の補綴物がある人

口内に金属の詰め物、インプラントなどを装着している方は、電動歯ブラシの使用が向いていない可能性があります。

電動歯ブラシの振動は、新しい詰め物や定着したばかりのインプラントを劣化させ、欠けたり取れたりすることの原因になり得ます。

また歯の表面にセラミックを貼り付けるラミネートベニアは、振動によって剥がれたり割れたりしやすいです。

未就学児

電動歯ブラシは、基本的に3歳未満の未就学児は使用すべきではありません。
子どもの歯茎は大人よりも弱く、電動歯ブラシを使用すると傷つく可能性が高いです。

また未就学児の場合、まだ手用の歯ブラシでのブラッシングも習得していないケースが多いです。
そのため、まずは通常の歯ブラシでブラッシングの習慣を身に付けさせ、電動歯ブラシはその後に使用させるのが望ましいです。

まとめ

電動歯ブラシは、手用の歯ブラシよりも性能が高いです。
そのため、ブラッシングの質は向上しますが、こちらはあくまで正しく使用した場合です。
使い方が不適切だと、かえって口内環境が悪化するおそれがあります。
また歯茎の状態などによっては、電動歯ブラシを使用しない方が良いケースもありますし、単純にコストを抑えたい方も通常の歯ブラシの方が向いています。

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