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お知らせ

虫歯になりやすい果物、なりにくい果物

虫歯になりやすい食べ物と言えば、砂糖が多く含まれたケーキやチョコレートなどのイメージが強いかと思います。 しかし、実際はそれだけでなく、果物など自然由来の食べ物であっても、虫歯のリスクは存在します。 ここからは、虫歯になりやすい果物、なりにくい果物について解説したいと思います。 虫歯になりやすい果物3選 虫歯のリスクを極力減らしたいという方は、以下の果物を摂取しすぎないように注意しなければいけません。 ・バナナ ・レモン ・柿 バナナ バナナは日本人がもっとも食べている果物であり、ビタミンやミネラル、食物繊維がバランス良く含まれています。 そのため、美肌効果や貧血予防、熱中症予防、便秘予防などさまざまな効果があります。 また、バナナにはさまざまな種類の糖が含まれていて、それぞれ体内に吸収される速度が異なるため、血糖値の上昇が緩やかになります。 このことから、脂肪を溜め込むことを防ぎ、ダイエット効果も期待できます。 しかし、バナナは他の果物に比べて、虫歯のリスクが少し高いとされています。 その理由は、粘着性が高く、歯にくっつきやすいからです。 果物に限らず、虫歯になりやすい食べ物に共通している特徴は、粘り気があり、歯にくっつきやすいということです。 歯にくっついてしまうと、唾液の作用があっても簡単には落ちません。 つまり、ブラッシングを丁寧にしなければ、歯にバナナの食べカスが残ったままになってしまい、そこが虫歯菌の温床になる可能性があるということです。 レモン レモンはビタミンCが豊富な食材として知られていますが、他にもさまざまな栄養素が含まれています。 例えば、クエン酸は体内でエネルギーをつくり出すサイクルを活発にする働きがあるため、疲労回復に効果的であり、殺菌効果や食欲増進効果も期待できます。 また、レモンにはエリオシトシンやヘスペリジンといったポリフェノールも含まれていて、こちらには優れた抗酸化作用があり、生活習慣病の予防やアンチエイジング効果も発揮します。 しかし、レモンをはじめとする柑橘類は、健康においては有用であるものの、酸が強いです。 こちらの酸は、虫歯菌が産生する酸と同様に、歯を溶かす作用があり、虫歯を助長してしまう可能性があるため、注意が必要です。 ちなみに、同じような理由で、ミカンやオレンジなどの柑橘類も虫歯のリスクは高くなります。 柿 柿はビタミンC、リコピン、β-カロテンなどが豊富に含まれている果物です。 これらの成分は、タンニン同様抗酸化力が強く、高血圧の改善や予防に役立ちます。 特にビタミンCは、柿1個で成人の1日の摂取基準量をほとんど満たすほど多く含まれていて、健康面の他、シミ予防などの美容面での効果も期待できます。 ただし、柿は虫歯のリスクが比較的高い果物であるため、注意が必要です。 “柿は歯の毒腹薬”ということわざがあり、こちららは“柿を食べすぎると、糖分が多いため虫歯になりやすいが、お腹には薬である“という意味があります。 柿に含まれる糖分は、群を抜いて高いわけではありませんが、熟したものなどはある程度粘度があるため、歯にくっつきやすくなります。 また、柿は歯ごたえがあるため、注意して噛まなければ、歯や歯茎にダメージを与えてしまう可能性もあります。 虫歯になりにくい果物は? 虫歯になりにくい果物としては、イチゴやリンゴ、梨、キウイなどが挙げられます。 イチゴは甘く虫歯になりやすそうに思えますが、こちらにはキシリトールが多く含まれています。 キシリトールの効果は、一言で言えば虫歯予防です。 砂糖のような甘さを持つものの、砂糖とは違って酸をつくらない上に、虫歯の原因となるミュータンス菌を弱める効果が期待できます。 また、リンゴや梨、キウイなどの果物は、水分が多く、食物繊維も豊富であるため、虫歯になりにくいとされています。 特に、リンゴは噛むことで自然に歯を磨く効果があり、唾液の分泌を促進するため、口内を洗浄する手助けをしてくれます。 ドライフルーツは虫歯のリスクが高いので注意 おやつ感覚で果物を食べられることから、人気の高いドライフルーツですが、こちらは極めて虫歯のリスクが高いため、注意が必要です。 ドライフルーツは、乾燥させることで糖分が濃縮されるため、虫歯になりやすくなります。 また、果物の種類によっては粘着性も高いですし、そもそも砂糖が含まれている商品も多く販売されています。 ちなみに、ドライフルーツはカロリーも高いため、摂取しすぎると当然太りますし、食物繊維の影響で下痢や腹痛を引き起こしたり、ガスが溜まったりすることも考えられます。 まとめ ここまで、虫歯になりやすい果物、虫歯になりにくい果物について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか? 日頃何気なく食べている果物が、知らないうちに虫歯のリスクを高めている可能性があります。 ただし、果物に関しては、食後にしっかりブラッシングをしていれば、そこまで虫歯の心配をする必要はないため、摂取量を減らすなどするよりは、セルフケアに力を入れるべきだと言えます。

2024.03.15

虫歯予防のための歯ブラシの選び方

毎日のブラッシングにより、細菌の塊であるプラークを除去し、口内の細菌を減らすことで、虫歯になりにくい口内環境がつくられます。 また、ブラッシングで使用するのが歯ブラシであり、こちらにはさまざまな種類があります。 今回は、歯ブラシの種類やそれぞれの特徴、選び方などについて解説したいと思います。 歯ブラシの種類について 歯ブラシの種類は、主に以下のポイントで分けることができます。 ・ヘッドの大きさ ・毛の硬さ ・ヘッドの形状 ・毛先の形状 ・毛の材質 それぞれの項目について詳しく見てみましょう。 ヘッドの大きさ ヘッドの大きさについては、一般的には縦が植毛3列で、小さめのサイズが適正サイズです。 ヘッドが大きすぎると、奥歯や細かい部分へ毛先が届きにくく、磨き残しが多くなります。 つまり、虫歯のリスクが高まるということです。 特に、男性より女性は口が小さい方が多いため、小さいサイズを選ぶことをおすすめします。 ただし、ヘッドが小さすぎる歯ブラシは、細かい部分まで磨けるものの、全体を磨くのに時間がかかります。 そのため、やや小さいくらいがもっとも丁度良いでしょう。 毛の硬さ 歯ブラシの毛の硬さには、やわらかめ、ふつう、かための3種類があります。 その中でも、一般的におすすめなのは、やはり中間のふつうです。 プラークの除去のしやすさだけを考えれば、かため⇒ふつう⇒やわらかめという順になりますが、毛の硬い歯ブラシは、磨けば磨くほど歯や歯茎が摩耗します。 一度擦り減った歯や歯茎を再生することは困難であるため、こちらも考慮すると、やはり硬さはふつうの歯ブラシが無難だと言えます。 ちなみに、やわらかめは歯茎を傷付けにくいため、歯茎がすでに弱っている方、歯肉炎で出血しやすい方などにはおすすめです。 ヘッドの形状 歯ブラシのヘッドの形状には、毛先がまっすぐ平らの平切り型(フラットタイプ)と、毛先がギザギザと山のようになっている段切り型(山形タイプ)があります。 毛先の1本1本が歯面に当たるフラットタイプの方が、プラークを落とす清掃効果は高いとされていますが、歯と歯の間が磨きにくい方や、歯並びが複雑な方は、その部分に毛先が届きやすい山形タイプがおすすめです。 毛先の形状 歯ブラシは製品によって、毛先の形状も変わってきます。 毛先の形状には、主にラウンドカット毛とテーパード毛の2種類があります。 ラウンドカット毛は、1本1本が丸めの毛先になっていて、歯茎に優しく、傷付けない工夫が施されています。 歯の表面に多く触れるため、汚れが落ちやすく、特にラウンドカット毛のフラットタイプは、虫歯予防に向いている歯ブラシだと言えます。 また、テーパード毛は、先端に向かうにつれて細くなっていくタイプです。 毛先が細いため、歯と歯の間や歯周ポケットの汚れも落とすことができ、こちらは歯周病予防に向いています。 毛の材質 市販の歯ブラシのほとんどは、毛先に人工毛が使用されています。 また、こちらの人工毛は、ナイロンと飽和ポリエステル樹脂の大きく2つに分かれます。 ナイロンは、安価かつ素材の王道であり、これといって大きな特徴はありませんが、吸水性が低いため、ブラッシング後も水を含みにくく、乾燥しやすい、雑菌が繁殖しづらく衛生的といったメリットがあります。 特に毛質にこだわりのない方は、比較的手ごろな価格で購入しやすいナイロンの歯ブラシで問題ありません。 一方、飽和ポリエステル樹脂は、ナイロンよりもコシがあり、しなやかさと耐久性の高さに優れた素材です。 弾力のある毛でしっかりとブラッシングできる上に、歯茎に刺さりにくく、口内を傷付けない高い機能性を備えています。 ただし、価格帯としてはナイロンより少しお高めです。 歯ブラシを交換するタイミングは? 歯ブラシを長期間使い続けると、毛先がボロボロになって歯や歯茎を傷めたり、細菌が繁殖したりするため、適切な時期に交換する必要があります。 具体的には、1ヶ月に1回は新しい歯ブラシに交換しましょう。 歯ブラシを1ヶ月も使用していると、毛先が乱れ、細菌も繁殖します。 市販の歯ブラシは、100~300円程度のものが主流であり、1ヶ月に1回交換しても、それほど大きな負担にはならないかと思います。 ちなみに、1ヶ月に1回交換というのはあくまで目安であり、より高頻度に交換することは特に問題ありません。 新しい歯ブラシほど清潔であり、汚れも効率的に落とせるからです。 しかし、毛先が広がりやすいという理由で、高頻度に歯ブラシを交換している方は、必要以上に強い力でブラッシングを行っている可能性が高いため、注意してください。 まとめ ここまで、虫歯予防のための歯ブラシの選び方について解説しましたが、いかがでしたでしょうか? 虫歯を予防するにあたって、毎日ブラッシングをすることは大切ですが、どうすればより汚れが取れるのかを意識しなければ、十分な虫歯予防にはなりません。 また、そのためには磨き方を工夫するだけでなく、歯ブラシ選びにもしっかり時間をかける必要があります。

2024.03.13

女性が虫歯になりやすい理由とは?

虫歯は小さな子どもからお年寄りまで、誰しもに発症する可能性のある病気であるため、基本的には永久的にケアを行う必要があります。 また、発症した方の男女比については、実は男性よりも女性の方が割合は多くなっています。 ここからは、女性が虫歯になりやすい主な理由について解説したいと思います。 虫歯を発症した方の男女比について 厚生労働省の調査によると、一人平均虫歯数(治療済みの歯や喪失した歯も含む)は、男性が14.7本であるのに対し、女性は16.1本でした。 また、厚生労働省では、根面齲蝕と呼ばれる、歯の根元に起こる虫歯がある方も割合も、性別ごとに調査されました。 結果としては、30代や40代では男性の有病者率の方が高かったものの、50代では女性が顕著に増加しています。 年齢による違いがあるかもしれませんが、やはり一般的には、女性の方が虫歯は多いと考えられます。 女性が虫歯になりやすい理由4選 男性に比べて、女性が虫歯になりやすい理由としては、主に以下のことが挙げられます。 ・唾液の分泌量が少ない ・歯の構造が薄くやわらかい ・甘いものを好みやすい ・妊娠、出産する 唾液の分泌量が少ない あまり知られていませんが、女性は男性に比べて唾液の分泌量が少ないです。 こちらは、唾液腺自体が男性よりも小さいことが理由であり、残念ながら個人的な努力ではどうすることもできません。 唾液には抗菌作用があり、口内の細菌を減らす役割を果たします。 また、唾液によって食べカスやプラークが洗い流されるため、唾液の量が減ることで虫歯のリスクも高まります。 ちなみに、女性は男性に比べ、口内の酸を中和する能力が低いとも言われています。 歯の構造が薄くやわらかい 女性は男性に比べて、歯が薄くやわらかいです。 そのため、虫歯の進行がとても早く、重篤になりやすいです。 初期虫歯の状態で歯科クリニックを訪れることができれば、歯を削らなくても治療できる可能性がありますが、このように進行が早いと、気付いたときには痛みが出るほど進行している可能性が高いです。 また、女性は女性ホルモンのバランスの変化により、カルシウムの再吸収量が減り、骨密度が低下したり、骨粗しょう症になったりしやすいです。 つまり、カルシウムに依存する歯だけでなく、骨も弱い傾向があるということです。 甘いものを好みやすい 女性が虫歯になりやすい理由としては、甘いものを好みやすいということも挙げられます。 もちろん、甘いものを好むか好まないかについては人それぞれです。 男性の中にも、甘いものを好んで毎日食べるという方もいます。 しかし、甘いものを食べているイメージはいまだに女性の方が強く、実際に多くの女性が間食として甘いものを口にしています。 糖分は虫歯菌の大好物であるため、このような間食が多ければ多いほど、虫歯のリスクは高くなります。 また、女性はお茶会などでお茶を口にする機会も多いですが、お茶を摂取しすぎると、カフェインが交感神経を刺激するために、結果として唾液の量が減少し、虫歯になりやすい口内環境をつくってしまうこともあります。 妊娠、出産する 妊娠や出産を経験する可能性があるということは、男性にはない女性ならではの特徴です。 また、女性は妊娠中や産後、虫歯のリスクが極めて高くなります。 妊娠中から産後にかけては、口内が酸性化し、こちらが虫歯を引き起こします。 その他、妊娠によってホルモンバランスが崩れ、細菌が増殖しやすくなることも、虫歯につながる原因です。 ちなみに、悪阻があることにより、なかなかブラッシングができないことや、生活環境が大きく変化することも、妊娠中や産後の虫歯リスクが高くなる理由です。 女性は歯周病のリスクも高い 女性は虫歯だけでなく、歯周病のリスクも比較的高いです。 口内の一部の細菌は女性ホルモンを好んでいることから、女性ホルモンの分泌量が増えることにより、細菌の数も増加し、歯周病のリスクが高まります。 また、月経の前には、女性ホルモンの変動が大きくなり、歯茎の炎症が起こりやすい状態になります。 更年期に入るとドライマウスのリスクも高まる 女性の身体は、加齢とともに女性ホルモンが減少していきます。 そのため、更年期に入ると口の中が乾燥し、ドライマウスになるケースがよく見られます。 女性ホルモンの働きの一つに、皮膚粘膜を保護し、潤いを与え、しっとりと艶やかにさせるというものがあります。 こちらのおかげで、女性ホルモンが豊富な間は、肌や粘膜を美しく保つことができますが、女性ホルモンが減少すると、そういうわけにもいきません。 まとめ ここまで、女性が虫歯になりやすい理由を中心に解説してきましたが、いかがでしたでしょうか? もちろん、男性も虫歯になる可能性はありますが、女性の方が虫歯になりやすい環境、身体の状態になっているケースが多いのは事実です。 また、虫歯だけでなく、さまざまな病気も併発するおそれがあるため、十分なセルフケアとプロフェッショナルケアにより、虫歯を発症させないよう心掛けるのが大切です。

2024.03.10

虫歯治療の際に活用できる医療費控除とは?

一般的な虫歯治療では保険が適用されるため、治療費は歯1本につき数千円程度で済むことが多いです。 しかし、場合によっては、虫歯治療も高額になることがあり、このような場合に便利なのが医療費控除という制度です。 ここからは、医療費控除の概要やポイントなどについて解説したいと思います。 医療費控除の概要 医療費控除は、患者さん自身やその家族のために支払った医療費の一部について、所得税から控除できる制度です。 その年の1月1日~12月31日までに支払った医療費が対象で、過去に申告し忘れていても、5年前までさかのぼって控除を受けることができます。 対象となる医療費は、患者さん本人および生計を一にする配偶者、その親族が支払った年間10万円以上の医療費で、こちらは当然歯科クリニックで支払った治療費も含まれます。 医療費控除の対象となる歯科治療 歯科クリニックで行われる治療のうち、以下のものは医療費控除の対象になります。 ・インプラント治療 ・歯列矯正 ・自費の詰め物や被せ物 ・自費の入れ歯 ・抜歯や歯周外科、根管治療を自費で行ったもの ・保険診療 冒頭で触れたように、一般的な虫歯治療では保険が適用されるケースがほとんどですが、患者さんの中には、虫歯治療を受けた後、セラミックなど自費の詰め物、被せ物を選択することがあります。 こちらは、保健診療の銀歯などと比べて仕上がりが美しく、なおかつ経年劣化もあまり見られない優れものですが、自由診療のため費用はとても高額になります。 具体的には、詰め物で40,000~80,000円、被せ物で80,000~180,000円くらいが相場であり、こちらの金額は患者さんにとって大きな負担になることがあります。 このような場合に、医療費控除を活用すれば、後々所得税から医療費の一部が控除されるため、実質お得に虫歯治療を受けることができます。 医療費控除を活用する際の手続きについて 虫歯治療で医療費控除を活用する場合、確定申告を行わなければいけません。 年末調整では医療費控除が受けられないため、会社員の方でも確定申告を行う必要があります。 医療費控除を利用する際は、医療費控除の明細書を作成し、確定申告書に添付します。 また、確定申告書第一表の医療費控除欄に、医療費控除の金額を記載します。 ちなみに、医療費の領収書は税務署に提出しませんが、自身で5年間保存する義務があるため、注意してください。 医療費控除のポイント 虫歯治療の際に医療費控除を活用する場合は、必ず以下の4つのポイントについて知っておくべきです。 ・虫歯治療費以外も合算できる ・生計を一にする家族の医療費も対象 ・ローンやクレジット払いも対象 ・通院のための公共交通機関の交通費も対象 虫歯治療費以外も合算できる 医療費控除の対象になる医療費は、その年の1月1日~12月31日までにかかった10万円以上の医療費です。 こちらの金額については、セラミックなどの虫歯治療費だけでなく、他の医療費も合算できます。 例えば、セラミックの詰め物にかかった費用が50,000円だったとしても、年間にかかった他の医療費が50,000円以上あれば、トータルで10万円を超えるため、医療費控除の対象になります。 生計を一にする家族の医療費も対象 医療費控除の対象になるのは、虫歯治療を受ける患者さん本人の医療費だけではありません。 その患者さんと生計が同じ家族の医療費に関しても、合算して申請できます。 ローンやクレジット払いも対象 医療費控除は、医療費としてかかった費用が対象であるため、現金支払いだけでなく、ローンやクレジット払いで支払った医療費も対象になります。 通院のための公共交通機関の交通費も対象 虫歯治療にかかった費用そのものだけでなく、歯科クリニックに通院するために、電車やバスなどの公共交通機関を利用した際の交通費も、医療費控除の対象になります。 医療費控除を活用する際の注意点 医療費控除の対象として認められるのは、その年の1月1日~12月31日までの1年間に“支払った”医療費のみです。 そのため、今年に治療を受けていても、今年中に支払いが完了していないものについては、翌年以降の医療費控除の対象になります。 逆に、昨年治療を受けていても、医療費を支払ったのが今年である場合は、今年の医療費控除の対象に含めることができます。 また、医療費控除は、虫歯治療のため歯科クリニックを訪れる際の交通費も対象になるという話をしましたが、こちらはあくまで公共交通機関のみが対象です。 自家用車で通院した場合のガソリン代や駐車場代、タクシー台などは対象になりません。 ちなみに、医療費控除を受けるには、公共交通機関の領収書が必要になりますが、電車やバスは通常領収書が出ないため、日付や金額についてはメモを残しておく必要があります。 まとめ ここまで、虫歯治療の際に活用できる医療費控除について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか? 自由診療の詰め物や被せ物に限らず、高額な歯科治療を受ける際には、医療費控除の活用を検討すべきです。 ただし、一旦治療費を支払う余裕もないという方は、デンタルローンなど別の方法で負担を軽減させることを考えましょう。

2024.03.07

虫歯の原因であるプラークに関すること

虫歯はブラッシングをおろそかにしたり、甘いものを頻繁に食べたりすることによって発症しますが、主な原因は歯に付着したプラークです。 では、プラークとは一体どのようなものなのでしょうか? ここからは、虫歯に関する知識として、プラークの詳細について解説していきたいと思います。 プラークとは? プラークは歯垢とも呼ばれるもので、これらは食べカスではなく、細菌の塊です。 イメージとしては、排水溝などに見られるヌルヌルとしたぬめりに近いです。 こちらの中に、虫歯菌や歯周病菌などさまざまな菌が生息しています。 虫歯の主な原因菌であるミュータンス菌は、糖質をエサにして、ネバネバした水に溶けにくい性質のグルカンという物質をつくります。 こちらは粘着性が強いため、多くの細菌がくっつき合い、大きな塊に成長していきます。 こちらがプラークの正体です。 また、プラークが残ったまま放置した場合、2~3日後に石灰化し始め、硬く変化します。 こちらは歯石というもので、このような状態にまでなると、自宅でのブラッシングではなかなか除去することができません。 プラークが虫歯につながる仕組み 口内に存在する虫歯の原因菌が糖質を取り込むと、プラークを形成します。 また、それでもプラークを取り除かないでいると、プラークの中で虫歯菌がさらに増殖し、糖質から酸を生成します。 こちらの酸により、歯質からカルシウムやリンが溶け出すことを脱灰といい、さらに放っておくと、エナメル質や象牙質、さらにはもっと奥の歯髄という歯の神経にまで虫歯が進行し、ここまでいくと耐えられない痛みを感じるようになります。 プラークの種類について 虫歯の原因となるプラークには、主に2つの種類があります。 1つは、歯茎より上の歯の部分に付く歯肉縁上プラークです。 こちらは、歯茎より上にあるため、容易に確認できます。 もう1つは、歯茎より下の部分に付く歯肉縁下プラークです。 こちらは歯茎の下、つまり歯周ポケット内に隠れているため、肉眼で確認するのは難しいです。 ちなみに、これらのプラークは、どちらも虫歯だけでなく、歯周病の原因にもなります。 食べカスとプラークの見分け方 食べカスとプラークは、見た目や性質が異なります。 食べカスは、口内に残った食べ物の細かい欠片で、こちらは菌のエサとなるものです。 乾燥していたり、粘着性があったりすることがあり、性質はどのようなものを食べたかによって異なります。 一方、プラークは白色もしくは黄白色をした粘り気のある物質です。 粘着性が高いため、舌などで触った感覚は食べカスと異なります。 プラークと口臭の関係について プラークは、口内にある程度とどまることにより、歯石に変化します。 また、こちらは強い口臭を発生させる原因になります。 歯石は表面がザラザラしていて、キレイでツルツルしている歯に比べてプラークが付着しやすく、長時間口内にとどまらせてしまいます。 その結果、プラークを口内で発酵させ、嫌なニオイを発するようになります。 このとき発せられるニオイは、ドブのようなニオイ、生臭いニオイなどに例えられることが多いです。 プラークが溜まりやすい部分について 虫歯の原因であるプラークが溜まりやすいのは、主に以下の4ヶ所です。 ・隙間のある歯と歯の間 ・奥歯の一番後ろ側 ・歯並びの悪いところ ・隣の歯が抜けてしまっているところ 基本的に、意識して磨かなければ歯ブラシが届かないところ、ついつい磨き残しが出やすいところには、プラークが溜まりやすいです。 また、もちろんプラークが溜まりやすいところは虫歯になりやすいため、他の歯よりも丁寧に時間をかけて磨いたり、角度を変えて磨いたりする必要があります。 プラークの落とし方について プラークを歯ブラシで落とす際は、正しいブラッシングの方法を身につけることが重要です。 歯と歯茎の間を磨くときは、傷つけないように弱い力でゆっくりと磨きます。 一度に何本もの歯をブラッシングせず、1~2本ずつ磨くことが大切です。 また、歯ブラシの毛先が全体に均等に触れること、歯と歯の間にも毛先が入ることを意識しましょう。 その他、ブラッシングの回数と時間もポイントです。 1ヶ所あたり20~30回程度ブラッシングし、全体としては10~15分を目安に磨くことで、しっかりとプラークを除去できます。 ちなみに、デンタルフロスや歯間ブラシを併用するのも効果的です。 歯科クリニックのクリーニングについて 歯科クリニックで受けられるクリーニングは、プラークや歯石を取り除く施術です。 具体的には、まず虫歯や歯周病、噛み合わせの検査などが行われ、その後スケーリングや着色除去、ブラッシングやフッ素塗布などが行われます。 また、セルフケアでも十分にプラークが除去できるように、ブラッシング指導も受けられます。 まとめ ここまで、虫歯の主な原因であるプラークに関することを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか? ただなんとなくブラッシングをしているだけでは、十分な虫歯予防にはなりません。 日々の食生活を見直し、しっかりとプラークを落とすためのブラッシングをしたり、クリーニングに通ったりすることで、初めて虫歯のリスクは軽減されます。

2024.03.05

虫歯予防としてマウスウォッシュを使用する際の注意点

虫歯予防の際に使用するアイテムと言えば、歯ブラシや歯磨き粉の他、デンタルフロスや歯間ブラシなども挙げられます。 また、マウスウォッシュも虫歯予防には効果的ですが、使用する際にはいくつか注意しなければいけない点があります。 今回は、こちらのポイントについて詳しく解説します。 マウスウォッシュの概要 マウスウォッシュとは、洗口液とも呼ばれるもので、口に含んですすぐことにより、ブラッシングのサポートができるアイテムです。 こちらは、目的に応じて使用している成分が微妙に異なり、口臭予防を得意とするマウスウォッシュは、アルコールや香料を多く使用しています。 また、虫歯予防のためのマウスウォッシュは、歯にプラークがつきにくくなる薬用成分やフッ素が含まれていて、歯周病予防が目的の製品は、次亜塩素酸などの薬用成分が入っています。 マウスウォッシュを使用する際の注意点 マウスウォッシュは、口内のさまざまなトラブルを予防するために必要なアイテムですが、使用する際には以下のようなことに注意しなければいけません。 ・別途ブラッシングを行う ・過度な使用を避ける ・すぐに吐き出さない ・フッ素入り歯磨き粉の使用後には使わない ・刺激が強いものは使わない 別途ブラッシングを行う マウスウォッシュは、あくまで毎日のブラッシングをサポートするためのアイテムです。 こちら自体にプラークを落とす効果はないため、ブラッシングの代わりにはなりません。 マウスウォッシュの使用後は、確かに口の中がサッパリして爽快感が得られますが、プラークを落としているわけではないため、注意してください。 きちんとブラッシングを行い、プラークを除去した状態で使用することで、初めて本来の効果が発揮されます。 もちろん、虫歯や歯周病などの口内トラブルが起きている場合も、マウスウォッシュの使用で改善させることはできません。 すでに発生している虫歯や歯周病は、必ず歯科クリニックでの治療が必要です。 過度な使用を避ける 口腔内には、口の健康を保つために必要な常在菌も存在します。 マウスウォッシュの使用を過度に継続すると、これらの常在菌まで排除してしまい、口内環境を乱してしまう可能性があります。 また、製品によっては、過剰摂取によって発ガン性などの有害性を指摘される成分を含む場合もあります。 さらに、成分によってはアレルギーの原因もなります。 特に注意したいのがエタノールであり、こちらはアレルギーとガンの両方の原因になり得ます。 もちろん、用量を守って使用すれば、基本的には問題ありません。 1日にマウスウォッシュを使用する回数は、最大でも3回までに制限することが望ましいです。 すぐに吐き出さない マウスウォッシュを使用する場合は、しばらく口内に含んだ状態をキープしなければいけません。 せっかく使用しても、すぐに吐いてしまうと、あまり殺菌などの効果は期待できないため、注意が必要です。 具体的には、ブラッシングをした後、最低でも15秒、よりしっかりと殺菌したいのであれば、30秒以上口に含んだままにしておきましょう。 また、同じような理由から、マウスウォッシュを使用した後、水で口内をすすぐのもNGです。 最後はマウスウォッシュを吐き出すだけで終わらせ、口内に有効成分を残さなければいけません。 フッ素入り歯磨き粉の使用後には使わない マウスウォッシュは、フッ素入り歯磨き粉の使用後には使わないことをおすすめします。 なぜなら、マウスウォッシュを使用することにより、せっかくのフッ素の効果がなくなってしまうからです。 特に、唾液の分泌量が減少する就寝中は、マウスウォッシュでケアするよりも、フッ素の効果を残しておいた方が口内環境を良い状態に保てるため、就寝前のデンタルケアでは、フッ素入り歯磨き粉がおすすめです。 逆に、食事を摂ったり、飲み物を飲んだりする日中の場合、フッ素の効果はあまり長続きしません。 そのため、朝の歯磨き後については、マウスウォッシュで殺菌する方が効果的です。 刺激が強いものは使わない 口内の爽快感を求めてマウスウォッシュを使用している方は、爽快感に慣れてしまうと、どんどん刺激が強い製品を使用してしまう傾向にあります。 しかし、口内の粘膜はとてもデリケートであり、あまりに刺激が強いものを常用していると、アレルギーや炎症などのトラブルが発生する可能性があります。 また、何らかの理由で歯茎から出血しているときなどは、マウスウォッシュの使用を控えましょう。 傷口にとってさらに刺激となり、治るのが遅れる可能性があります。 まとめ ここまで、虫歯予防の一環として、マウスウォッシュを使用する際の注意点について解説しましたが、いかがでしたでしょうか? マウスウォッシュは、優れたブラッシングのサポートアイテムであり、ドラッグストアなどには、あらゆる種類の製品が販売されています。 しかし、使い過ぎは良くありませんし、こちらを使用しているからといって、ブラッシングを怠けてしまうことも避けるべきです。

2024.02.22

虫歯治療時の麻酔に関するよくある質問

よほど軽度の症状でない限り、歯科クリニックで虫歯治療を行う際は、事前に麻酔を行います。 また、虫歯治療を受ける方の中には、治療以前にこちらの麻酔に対する疑問や不安を抱えている方も多いです。 ここからは、虫歯治療時の麻酔に関するよくある質問にお答えしたいと思います。 そもそも麻酔はなぜ必要なのか? そもそも、虫歯治療に麻酔が必要な理由としては、治療中の痛みをやわらげることが挙げられます。 その他、麻酔薬によっては、出血を抑える役割もあります。 虫歯の治療は、指先で行うととても細かい作業になりますが、出血を抑える作用により、歯科クリニックの医師が治療をしやすくなります。 さらに、麻酔は虫歯治療後も、数時間は効き続けます。 このような持続効果のおかげで、術後に痛みが持続する治療であっても、しばらくは痛みを実感しにくい状態で過ごせます。 虫歯治療の麻酔をする瞬間は痛い? 虫歯治療の麻酔に対して不安を抱える方は、注射をする瞬間の痛みが気になっているケースが多いです。 結論からいうと、注射をする瞬間に強い痛みを感じることはほぼありません。 注射による麻酔法は浸潤麻酔と呼ばれるものですが、こちらは極細の注射針が使用されます。 痛みの感じ方については人によって異なるため、一概には言えませんが、チクッとした痛みで済むケースがほとんどです。 ただし、患者さんの中には、口内に針が刺さるところをイメージするだけでも怖く、痛みが助長される方もいます。 そのため、歯科クリニックでは、あらかじめ注射する箇所に薬剤を塗布し、患部を強力に麻痺させ、注射の痛みを極力抑える表面麻酔という方法を併用します。 虫歯治療で麻酔を行った後、いつから飲食して良い? 虫歯治療に伴い、麻酔を施した後は、基本的に麻酔が切れて、感覚が元に戻るまで飲食をしてはいけません。 麻酔の使用量、麻酔の効果が切れるまでの時間については個人差があるため、確実なことは言いづらいですが、1時間半~2時間程度が目安です。 また、麻酔が効いている間は口内の感覚がないため、飲食によって口の中を火傷したり、頬や舌を噛んだりしてもわかりません。 そのため、麻酔が効いている間は、熱い飲み物と食事を控えるようにしてください。 もし、どうしても空腹が我慢できないというのであれば、水分を摂ったり、ゼリーなどのあまり噛まなくても食べられるものを摂取したりする程度にとどめましょう。 麻酔の副作用はあるのか? 虫歯治療を行うときに行われる局所麻酔(浸潤麻酔、表面麻酔など)には、いくつかのリスクが存在します。 具体的には、アナフィラキシーショックや局所麻酔中毒、血管迷走神経反射などです。 ただし、これらはあくまでリスクであるため、必ず生じる副作用ではありません。 特に、アナフィラキシーショックや血管迷走神経反射は、局所麻酔に限らず、医科の治療でも起こり得るトラブルです。 また、局所麻酔中毒とは、局所麻酔薬の血中濃度が急激に上昇することにより、あらゆる中毒症状が現れる病態をいいます。 中毒症状の初期には、興奮や頻脈、血圧上昇などが認められ、末期になると、無呼吸や心停止といった深刻な症状が現れることもあります。 しかし、通常の虫歯治療では、このような副作用が起こることはまずありません。 なぜなら、使用する麻酔薬の量は最小限にとどまる上に、中毒症状が起こりにくい方法で麻酔処置を施すからです。 麻酔をしたときに息苦しくなるのはどうして? 虫歯治療で麻酔を受けた方の中には、麻酔を打っている最中に心臓がバクバクし、息苦しくなったという方もます。 こちらは、麻酔が原因である可能性が高いです。 歯科クリニックで使用される局所麻酔には、アドレナリンが含まれていて、こちらには心拍数を上げ、体内により多くの酵素を供給できるよう、血流を流す作用があります。 また、こちらの作用については、持病などがない方は特に問題ありませんが、高血圧の方や心臓に疾患がある方にとっては負担になるため、事前に歯科クリニックの医師にその旨を伝えておくべきです。 麻酔が効かないことはあるのか? 歯科クリニックで使用される局所麻酔は、強い痛みや炎症がある場合、歯の周辺組織のpHが酸性に傾き、効果が薄れることがあります。 また、下顎は上顎と比較すると骨密度が高く、麻酔薬が歯まで浸透しにくいため、麻酔が効きにくくなることが考えられます。 もし、麻酔の効果が弱いというのであれば、その場で医師に相談することにより、麻酔の量を増やして対処します。 ただし、麻酔が効きすぎてしまうと、効果が切れるまでに時間がかかるため、一度に多くの麻酔をするのではなく、電動麻酔器で徐々に麻酔の量を増やしていくケースが一般的です。 まとめ ここまで、虫歯治療時の麻酔に関するよくある質問にお答えしてきました。 麻酔や虫歯治療が苦手な方は、まずこれらのことを多く知っておく必要があります。 何も知らない状態で行われる治療ほど、怖いものはありません。 もちろん、麻酔や虫歯治療が苦手なことについては、前もって歯科クリニックの医師に伝えておく必要があります。

2024.02.21

急に虫歯の痛みが消えるのはなぜ?

虫歯の痛みに悩まされているものの、なかなか歯科クリニックに通う時間がなく、我慢しているという方は多いかと思います。 しかし、このようなケースでは、ある日急に虫歯の痛みが消えるという現象が起こり得ます。 今回は、こちらの現象の主な理由を中心に解説したいと思います。 急に虫歯の痛みが消える理由4選 虫歯が原因の痛みが出ていたにもかかわらず、急に痛みを感じなくなった場合には、以下のような理由が考えられます。 ・痛みの閾値の変化 ・体調の変化 ・虫歯以外の症状 ・神経の死滅 痛みの閾値の変化 虫歯によって発生する痛みは、初期こそ軽度ですが、症状が悪化するにつれて徐々に強くなってきます。 また、このような痛みを感じ続けると、痛みの閾値というものが変化します。 閾値(しきいち)とは、痛みの感じやすさのことをいいます。 閾値が下がると、痛みを感じやすくなり、上がると痛みを感じにくくなります。 簡単に言えばハードルのようなもので、痛みの刺激がそのハードルを越えることで、痛みとして現れるようになります。 虫歯による痛みを長い間感じると、痛みの閾値が鈍くなり、だんだん痛みがわからなくなってくることがあります。 こちらは、虫歯の痛みに慣れることによって起こり、以前より痛みが治まった、もしくはなくなったと感じることにつながります。 体調の変化 虫歯の痛みには、虫歯の進行度合いだけでなく、体調も密接に関わっています。 例えば、日頃の生活で強いストレスを感じている方は、身体の免疫力が低下します。 そのため、普段ならやり過ごせるようなことでも、身体に不調として現れやすくなります。 また、免疫力が低下した口内では、菌が繁殖しやすくなったり、健康な状態では起きないような炎症が起きたりすることで、歯茎の腫れ、歯の痛みなどが強くなることがあります。 虫歯以外の症状 急に虫歯の痛みが消えた場合、そもそも虫歯ではなく、別の症状が原因だったという可能性もあります。 例えば、歯ぎしりや硬いものを食べるなど、歯に強い力がかかった場合、一時的に歯の根っこを支える歯根膜が腫れを起こし、噛んだときに強い痛みを引き起こすことがあります。 虫歯の痛みが消えたと感じるのは、実際はこのような他の症状が完治し、虫歯に似た痛みが消失しただけということも考えられます。 神経の死滅 これまで強い虫歯の痛みがあったにもかかわらず、急に痛まなくなった場合、虫歯が重度にまで進行し、神経が死滅している可能性があります。 歯は一番表層がエナメル質、二番目は象牙質でできていて、その内側に歯の神経があります。 エナメル質だけが虫歯になっている初期の状態では、ほとんど痛みはなく、虫歯が象牙質にまで進行すると、冷たいものがしみたり、甘いものを食べたときに痛みを感じたりするようになります。 また、虫歯が神経にまで達すると、痛みが強くなり、何もしていなくてもズキズキと痛みます。 このような状態を放置すると、やがて神経が死滅し、痛みを一切感じなくなります。 ただし、神経が死滅し、痛みが引いたからといって、虫歯が完治したわけではありません。 神経が死滅した歯を放置するとどうなる? 虫歯の痛みがなくなる理由はさまざまですが、もっとも厄介なのは、やはり虫歯が進行し、神経が死滅してしまった場合です。 このような歯を放置すると、以下のようなデメリットが生まれます。 ・感染リスクの上昇 ・歯が脆くなる ・歯の変色 歯の神経が死ぬと、その部分が腐敗して細菌が増殖する可能性があります。 こちらは、歯内感染症や歯根の膿の蓄積につながり、歯茎の炎症や腫れ、激しい痛みなどを引き起こします。 また、神経が死滅し、歯の内部の組織が壊死することで、強度が低下して破折の可能性が高まったり、神経が内出血を起こして歯が茶色、灰色などに変色したりすることも考えられます。 神経が壊死した歯の治療方法 神経が壊死した歯の治療では、まず壊死した神経を歯髄腔から取り除くための根管治療を行います。 壊死した歯の状態によっては、数回に分けてこちらの除去作業を行うこともあります。 その後、神経の通っていた歯髄腔を消毒、清掃します。 こちらは、今まで壊死した神経が入っていた場所をキレイにする作業であり、空っぽの空洞になった死腔と呼ばれる部分は、詰め物で封鎖します。 ちなみに、こちらの封鎖の精密性が高ければ高いほど、細菌が繁殖しにくく、歯に再び問題が起きにくくなります。 まとめ ここまで、ある日急に虫歯の痛みが消える原因を中心に解説しましたが、いかがでしたでしょうか? 虫歯の痛みがなくなったからといって、虫歯が治ったというわけではありません。 特に、長い間歯科クリニックに通わず、虫歯を放置していた方は、歯の神経が死滅してしまった可能性が高いため、抜歯をしなければいけなくなる前に、歯科クリニックを訪れることをおすすめします。

2024.02.17

虫歯と炭酸水の関係性とは?

健康や美容に良いことから、近年は食事の際、水やお茶の代わりに炭酸水を飲むという方が増えています。 しかし、巷では「炭酸水を飲むと虫歯になりやすい、歯が溶けやすい」という噂があります。 果たして、こちらの噂は本当なのでしょうか? 今回は、こちらの点を含む虫歯と炭酸水の関係性について解説します。 炭酸水の健康、美容効果 炭酸水には、主に以下のような健康、美容効果があります。 ・疲労回復 ・腸内環境の改善 ・肩こり解消 ・ダイエット 炭酸水は、人が疲れを感じる老廃物を洗い流すため、疲労回復の効果が期待でき、飲むことで腸内のぜん動運動が活性化するため、腸内環境は改善します。 また、血流の良化による肩こり解消や、満腹感を生じさせることによるダイエット効果なども期待できます。 炭酸水を飲むと虫歯になりやすいのは本当? 結論からいうと、一般的な酸性度であり、なおかつ無糖の炭酸水であれば、虫歯のリスクが上昇したり、歯が溶けたりする心配はほとんどありません。 一般的な無糖の炭酸水の酸性度は、水道水よりもわずかに強い程度です。 それを飲んだくらいでは、虫歯のリスクが著しく上昇したり、歯が溶けたりすることはありません。 ただし、強炭酸の炭酸水や、フレーバー付きの炭酸水、つまり炭酸飲料については、虫歯のリスクを高める上に、歯を溶かす危険性もあります。 特にフレーバー付きのものは、甘味料や砂糖、香料や酸味料、保存料といったさまざまな添加物が含まれていて、こちらの酸性度はオレンジジュースに匹敵するとされています。 そのため、毎日のように炭酸飲料を飲んでいる方は、そうでない方と比べて虫歯のリスクが高まることを自覚しなければいけません。 炭酸水を飲むことで食欲が増進することもある 炭酸水は、水やお茶と比べて満腹感を得られることから、ダイエットをしたい方にとても人気があります。 しかし、ごく少量しか飲まなかった場合、逆に食欲が増進することも考えられます。 具体的には、食前などに少量飲用することにより、胃が刺激され、消化吸収が促されます。 また、こちらはダイエットをしたい方にとってデメリットになるだけでなく、虫歯のリスクを高めることにもつながります。 食欲が増すということは、それだけ食事をしている時間が長くなるということであり、こちらは口内が酸性に傾く時間を長くし、虫歯を誘発する原因になります。 炭酸水を飲みすぎると体調が悪化する可能性もある 炭酸水を摂取することで、血流が良くなるため、肩こりや冷え性、身体のだるさなどは解消されます。 しかし、あまりにも多くの量を摂取しすぎると、体内のpHが酸性に傾き、代謝が悪くなる可能性があります。 また、代謝が落ちると疲労が溜まりやすくなり、こちらは免疫力の低下につながるおそれもあります。 このような方は、口内の虫歯菌に対する抵抗力も弱くなり、虫歯を発症しやすくなります。 炭酸水の虫歯リスクを減らす飲み方 酸性度が高い炭酸水、つまりパッケージに“強炭酸”と記載されている炭酸水については、虫歯のリスクが存在します。 そのため、なるべくリスクを減らすような飲み方を心掛けましょう。 唾液には、口内を酸性から中性に傾ける役割がありますが、寝ている間は唾液の分泌量が減少します。 このことから、口内を酸性にする炭酸水は、就寝前に飲まないことをおすすめします。 また、炭酸水を飲むときは、できるだけ口内にとどめないようにしましょう。 口内に炭酸水が滞在する時間が長ければ長いほど、歯が溶けるリスクは高まります。 その他、ストローを使って飲む方法もおすすめです。 ストローを使用すれば、炭酸水がほとんど歯に触れることなく飲むことができるため、必然的に虫歯のリスクは低くなります。 自宅で炭酸水をつくるのもおすすめ 虫歯のリスクを考慮するのであれば、無糖であっても、強炭酸の炭酸水は避けるべきですが、現在市販されている炭酸水の多くは、強炭酸の商品です。 また、微炭酸の炭酸水には、砂糖などが含まれているケースが多いです。 そのため、毎日のように炭酸水を飲むという方は、自宅で微炭酸の炭酸水をつくることも検討しましょう。 つくり方としては、まず重曹とクエン酸を用意し、これらを混ぜ合わせて二酸化炭素を発生させ、最後に水と合わせれば完成です。 このような微炭酸の炭酸水であれば、よほど大量に摂取しない限り、虫歯のリスクが高まったり、歯が溶けたりすることはありません。 また、毎日欠かさず炭酸水を飲むという方には、炭酸水メーカーもおすすめです。 こちらのマシンがあれば、好きなタイミングでフレッシュな炭酸水を楽しめますし、モデルによっては炭酸の強さも好みに合わせられます。 まとめ ここまで、虫歯と炭酸水の関係性について詳しく解説しましたが、いかがでしたでしょうか? 一般的な炭酸水を食事の際などに飲むだけで、虫歯のリスクが上昇したり、歯が溶けたりすることは基本的にありません。 一方、酸性度が高いものや、フレーバー付きの炭酸水については、虫歯リスクが高いですし、飲み方によってもある程度リスクは変わってくるため、注意が必要です。

2024.02.11

根管治療のメリット・デメリットについて

軽度の虫歯であれば、削らずに再石灰化を促すことで、症状が改善するケースがあります。 また、中程度であれば、削って詰め物を行いますが、こちらがさらに重症化すると、根管治療を行わなければいけないことも考えられます。 今回は、根管治療の概要やメリット・デメリットを中心に解説したいと思います。 根管治療の概要 歯の中には、歯髄と呼ばれる神経や血管を含む組織が存在します。 また、進行した虫歯や外傷により、歯髄が感染したり、壊死したりすると、歯髄を取り除く治療が必要になります。 こちらが根管治療であり、一般的には神経を抜くとも表現されます。 細菌に侵された歯髄や血管を放置していると、抜歯のリスクが高くなりますが、根管治療を行い、感染した歯髄や血管を除去、消毒すれば、抜歯のリスクは軽減されます。 根管治療のメリット 根管治療には、主に以下のようなメリットがあります。 ・抜歯をせずに済む ・痛みがなくなる 抜歯をせずに済む 根管治療の概要でも触れましたが、根管治療のメリットは、やはり抜歯をせずに済むということに尽きます。 根管治療後は型取りを行い、セラミッククラウンなどの被せ物を装着して、噛む機能を修復するため、自身の歯を残すことが可能です。 歯を抜いてしまうと、一生元に戻ることはありません。 また、抜くことは簡単ですが、それによって失うものは大きいです。 どれほど精度が高い入れ歯やインプラントでも、自身の歯に敵うものはないため、貴重な歯を失わないためにも、根管治療はとても大切な治療だと言えます。 痛みがなくなる 神経まで到達した虫歯は非常に痛みが強く、こちらの痛みは歯の疾患の中でも、もっとも痛い部類に入るでしょう。 また、神経まで到達した痛みについては、慢性的に少し痛いという場合もあれば、激痛になってから来院される患者さんもいます。 激しい痛みについては、投薬のみで対応するのが難しいため、やはり早急に治療を受ける必要があります。 このような痛みをもっとも早く、元の歯を残した状態で治せるのが、根管治療だということです。 根管治療のデメリット 根管治療は、重度の虫歯の治療において重要な治療ですが、以下のようなデメリットもあります。 ・歯が脆くなる ・治療に時間がかかる ・再発する可能性がある 歯が脆くなる 根管治療は、簡単に言うと歯の神経を除去する治療です。 神経の中には血管があり、それを通して歯に栄養を送る役割を果たしています。 つまり、神経を取るということは、血管も含めて除去するということであるため、治療後の歯は栄養源を失ってしまいます。 もちろん、神経を除去したからといって、すぐその歯が使い物にならなくなるというわけではありませんが、以前よりも耐久性が落ちることから、破折のリスクは高くなります。 治療に時間がかかる 詳しい治療の内容については後述しますが、根管治療では、根管内を無菌状態にするため、根管内の清掃や洗浄について、何度かの通院に分けて繰り返す必要があります。 そのため、通常の虫歯治療と比べて、治療回数は多くなり、治療期間も長くなります。 こちらは、日頃仕事などで忙しく、歯科クリニックに通う時間があまり取れないという方にとってはデメリットです。 再発する可能性がある 根管治療は、どれだけ名医が行ったとしても、成功率が100%にはならない治療と言われています。 そのため、うまく治療をしても、再発する可能性が一定程度残ります。 具体的には、日本における根管治療の成功率は60%ほどとされていて、残りの40%は治療後に再根管治療が必要になります。 また、根管治療は歯を削る量が多い治療であるため、繰り返し行える回数には限界があります。 もし、これ以上歯を削れないという状況になったら、基本的には抜歯で対応するしかありません。 根管治療の一般的な流れについて 歯科クリニックでの根管治療は、一般的に以下のような流れで行われます。 ・診査、検査 ・虫歯の治療、抜髄 ・根管内部の清掃 ・貼薬 ・根充 ・被せ物 まずは虫歯の有無をチェックし、麻酔をした上で虫歯の治療を開始します。 このとき、虫歯に侵された部分を削り、歯の神経を抜く抜髄も行われます。 また、その後は歯の根の状態を確認しながら、リーマーという器具を使い、根管内部の細菌を清掃します。 その後、根管内部の清掃が終わったら、抗生剤や殺菌効果のある薬を入れます。 これらの清掃と貼薬を何度か繰り返しながら、少しずつ根管内部をキレイにしてきます。 そして、きちんと根管内部がキレイになったことが確認できたら、薬を詰めてフタをする根充という工程に入ります。 最後に、型取りをして被せ物を歯に装着すれば完了です。 まとめ ここまで、根管治療の概要やメリット・デメリットについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか? 根管治療は、良い点も悪い点もある治療法ですが、神経まで達した痛みを取り除くという意味では、必要不可欠な治療だと言えます。 ただし、もっとも理想的なのは、根管治療が必要になる前に歯科クリニックに通い、定期検診や虫歯治療を受けることです。

2024.02.09
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