【鶴見・川崎の歯医者】虫歯の発症率に地域差はあるのか?
虫歯は誰にでも起こり得る疾患であり、口内で発症するもっとも一般的な疾患として多くの方に知られています。 また虫歯の発症リスクには、セルフケアや食生活などが関係していますが、地域によって発症しやすい・発症しにくいということはあるのでしょうか? 今回は、虫歯の発症率における地域差について解説します。 虫歯の発症率に地域差はある? 結論からいうと、虫歯の発症率に地域差は存在します。 では、発症しやすい地域としにくい地域をそれぞれ見ていきましょう。 虫歯の発症率が高い地域 虫歯の発症率が高い地域としては、沖縄県や鹿児島県、北海道・東北地方などが挙げられます。 沖縄県は、3歳児の虫歯有病率や12歳の虫歯の経験値が高く、全国的に高い水準です。 また九州地方も虫歯が多い傾向にあり、中でも鹿児島県は比較的高い数値を示しています。 さらに、北海道や東北地方(特に青森県)でも、3歳児の虫歯有病率が高く、12歳児の虫歯の本数も多い傾向にあります。 虫歯の発症率が低い地域 逆に虫歯の発生率が低い地域としては、東京都や愛知県などが挙げられます。 いずれの地域も、3歳児の虫歯有病率が低く、都市部では低い水準で推移しているということがわかります。 参考:看護教育のための情報サイト「NurSHARE」 なぜ虫歯の発症率に地域差が生じるのか? 虫歯の発症率に地域差が出る理由としては、主に以下のことが考えられます。 ・食生活の違い ・歯科クリニックへのアクセス ・所得の差 ・地域全体の取り組み ・その他の地域特性 各項目について詳しく説明します。 食生活の違い 虫歯の発症率に地域差が生まれる理由としては、まず食生活の違いが挙げられます。 例えば一年のうち暑い時期がとても長い沖縄県では、スポーツドリンクなどの甘い飲み物で水分補給をする機会が増える傾向にあります。 スポーツドリンクは、水分や栄養を補給するにはピッタリの飲み物ですが、その反面砂糖が大量に含まれるため、虫歯のリスクは高くなります。 前述の通り、沖縄県の虫歯発症率が高いことには、こちらの要因も関係しているのではないかとされています。 歯科クリニックへのアクセス 虫歯発症率の地域差は、近隣の歯科クリニックへのアクセス環境によっても生じます。 先ほど、都市部は比較的虫歯の発症率が低いという話をしました。 こちらは、歯科クリニックへのアクセス環境が良いケースが多いことが一つの理由です。 都市部はさまざまな施設が充実していて、歯科クリニックなどの医療機関も数多く存在します。 そのため、自宅から通いやすい場所に歯科クリニックがあることが多く、受診しやすい環境にあります。 一方、地方では近くに歯科クリニックがないことが多く、場合によっては予防や治療が十分に行えないことがあります。 所得の差 所得の差も、少なからず虫歯の発症率の地域差に関係していると言えます。 所得が多い地域については、歯科クリニックでの定期検診などにお金をかけやすく、虫歯を予防しやすい傾向にあります。 一方、所得が少ないエリアに住む方は、治療や定期検診をしたくても経済的な問題から、なかなか歯科クリニックに足を運べないことが考えられます。 虫歯治療や定期検診は、そこまで高額な施術ではありませんが、所得水準が高い地域ほど虫歯の発症率が低いことは確かです。 地域全体の取り組み 地域全体の取り組みが異なることも、虫歯の発症率における地域差に関係していると言えます。 例えば新潟県では、“新潟健口文化”を推進し、フッ化物歯面塗布事業や学校での啓発活動など、継続的な取り組みを行っています。 こちらにより、虫歯発症率の低さを維持しています。 このような取り組みが盛んではない地域は、虫歯予防や治療に訪れるかどうかが市民に委ねられているため、どうしても虫歯を発症しやすくなる傾向にあります。 その他の地域特性 その他の地域特性としては、口腔ケアの習慣に関する知識・情報などが広まるスピードが挙げられます。 近年はインターネットが発達しているため、どこの地域でも最新の情報を素早く手に入れやすいです。 しかし、電子機器を使用する習慣が少ない地方などでは、どうしても都市部などと比べて情報が入ってくるのが遅れることがあります。 ここでいう情報には、口腔ケアの習慣に関する知識の情報も含まれます。 つまり、地方の方は虫歯に関する最新の情報を手に入れるのが難しく、前時代的な予防方法を実践するリスクがあるということです。 もちろん、虫歯治療の根本的な考え方は長い間変わっていませんが、少なからず情報が早く回ってきやすい都市部の方が有利だと言えます。 まとめ 虫歯を発症しやすい方は、自身の生活習慣に問題があるだけでなく、地域の特性による影響を受けている可能性もあります。 そのため、どのような特性が虫歯のリスクを高めているのか、一度あらためて把握することをおすすめします。 もちろん丁寧なブラッシングやフロス・歯間ブラシの活用、フッ素の活用といったセルフケア、食生活の改善などについても、引き続き意識する必要があります。
2025.08.29