日常生活を送るにあたって、誰もが避けたいのが歯の痛みです。
また歯の痛みといえば虫歯を想像する方が多く、その他の可能性はあまり考慮されないケースが多いです。
今回は、歯の痛みに関するさまざまなことを解説しますので、ぜひ知識を身に付けていただきたいと思います。
虫歯以外で歯が痛む原因は?
虫歯以外にも、歯が痛む原因は数多くあります。
具体的には歯周病や知覚過敏、歯ぎしりや親知らずの炎症などが挙げられます。
また口内の疾患だけでなく、副鼻腔炎やストレスなどによっても、歯痛が引き起こされることがあります。
歯が浮いた感じがして噛むと痛いのはなぜ?
歯が普段よりも浮いた感じがして、なおかつ咀嚼したときに痛みを感じる場合は、歯周病や歯根膜炎を発症している可能性が高いです。
また根尖性歯周炎や上顎洞炎、歯の破折などが原因になっていることもあります。
冷たいものがしみるのは虫歯?
冷たいものがしみる場合、虫歯の初期症状が現れている可能性があります。
また加齢などによって歯茎が下がり、象牙質が露出したことによって、知覚過敏を発症していることも考えられます。
熱いものがしみるのは重症?
冷たいものだけでなく熱いものもしみる場合、神経に炎症(歯髄炎)が起きている可能性が高く、早急な受診が必要です。
夜中に歯が痛くなるのはなぜ?
就寝時は体が横になり、頭部への血流が増えます。
そのため、すでに虫歯を発症している方などは、歯の神経が圧迫されて痛みが増しやすいです。
甘いものを食べると歯が痛いのはなぜ?
甘いものを食べたときに歯が痛む場合、虫歯によってエナメル質が溶け、糖分が神経に刺激を与えているサインです。
鼻づまりと一緒に奥歯が痛むのはなぜ?
鼻づまりと一緒に奥歯が痛む場合、副鼻腔炎(蓄膿症)によって、鼻の横にある空洞が炎症を起こし、上の奥歯の根を圧迫している可能性があります。
疲れると歯茎が痛むのはなぜ?
疲れると歯茎に痛みが生じるのは、免疫力が低下し、潜伏していた歯周病菌などが活発化して炎症を起こすからです。
歯の痛みで一番強いものは何?
歯の痛みの原因はさまざまですが、もっとも痛みが強いと言われているのは、歯の根の先に膿が溜まる根尖性歯周炎の急性発作です。
神経が死滅すると歯の痛みが消える?
神経が死滅すると一時的に歯の痛みは消えますが、放置すると腐敗した神経が根の先で炎症を起こし、さらなる激痛や腫れを招きます。
すぐ歯科クリニックに行けないときの対処法は?
歯が痛むにもかかわらず、なかなか歯科クリニックに行けない場合、市販の鎮痛剤の服用、患部を冷やす、口内を清潔にする、安静にするといった対処法が有効です。
歯の痛みに効く市販薬は?
歯の痛みがある場合、ロキソプロフェン(ロキソニン等)やイブプロフェン(イブ等)が一般的に処方される薬に近く、効果的です。
患部はどうやって冷やせば良い?
患部を冷やすときは、頬の外側から冷たいタオル、保冷剤をタオルで巻いたものなどで冷やします。
直接氷を口に含むと、刺激が強すぎる場合があります。
歯の痛みに塩水うがいは効果がある?
塩水うがいにより、塩の抗菌作用により、一時的に細菌を減らし炎症を抑える効果が期待できます。
正しくブラッシングをすれば歯の痛みは治まる?
痛みがある時に強く磨くと逆効果ですが、汚れを取り除き清潔に保つことは炎症悪化の防止に役立ちます。
歯の痛みにツボ押しは効果がある?
歯の痛みがある場合、合谷(ごうこく)などのツボが一時的な痛みの緩和に利用されることがあります。
合谷は手の甲で、親指と人差し指の骨が合流する部分から人差し指側へ向かい、くぼんだところにあります。
歯が痛むときにデンタルフロスを使用しても良い?
歯の間に詰まった食べカスが痛みの原因の場合、フロスで取り除くことで軽減することがあります。
そのため、慎重にブラッシングする場合はむしろデンタルフロスを使用すべきだと言えます。
歯の痛みが引いたら受診しなくても良い?
歯の痛みが引いたからといって、原因が治ったわけではありません。
そのため、必ず歯科クリニックで根本的な治療を受けてください。
激痛で夜眠れない場合はどうする?
歯の激痛で夜なかなか眠れない場合、高い枕を使って頭を高くして寝ることで、頭部への血流を抑え、痛みを和らげられる場合があります。
歯が痛む場所を触っても良い?
歯が痛む場所を指や舌で触ると細菌感染や刺激となり、症状を悪化させるため控えてください。
すぐに受診すべき危険なサインは?
歯の痛みだけでなく顔や歯茎の強い腫れ、38℃以上の発熱、リンパの腫れ、呼吸困難などを伴う場合は緊急性が高いです。
まとめ
歯の痛み=虫歯という考え方を持っていた方は、本記事を読んでいただいたことで、かなり認識が変わったかと思います。
虫歯も当然危険な疾患ではありますが、歯の痛みを放置していると、より重篤な疾患につながることが予想されます。
そのため、少しでも違和感が生じている場合は、我慢せずすぐに歯科クリニックに相談してください。
