日本の国民食とも言えるおにぎりは、老若男女問わず食べる機会が多いかと思います。
自宅で作ることもあれば、コンビニで買ったり、お弁当に入っていたりすることも多いです。
では、おにぎりの虫歯リスクは果たしてどの程度のものなのでしょうか?
今回は、こちらを含む虫歯とおにぎりの関係性について解説します。
おにぎりはお菓子より虫歯になりにくい?
砂糖(ショ糖)を主成分とするお菓子に比べ、おにぎりのデンプンは分解に時間がかかるため、虫歯菌の餌になりにくいです。
ただし、もちろん虫歯にならないというわけではありません。
白米と玄米、どちらが虫歯予防に良い?
白米よりも、玄米で作られたおにぎりの方が噛み応えはあり、唾液が出やすいため、虫歯予防効果は高いと言えます。
冷めたおにぎりの方が虫歯になりにくいって本当?
おにぎりは、冷めるとレジスタントスターチが増加します。
こちらは難消化性デンプンとも呼ばれるもので、小腸まで消化されずに大腸まで届く、食物繊維と同様の働きをする第3の炭水化物です。
またレジスタントスターチは、消化されにくいことから虫歯菌の直接的な栄養源になりにくく、通常のデンプンや糖質に比べると虫歯のリスクは低いと考えられています。
おにぎりは海苔を巻いた方が良い?
白米だけ、白米と具材だけのおにぎりよりも、海苔を巻いたおにぎりの方が虫歯予防効果は高いと言えます。
海苔にはミネラルが含まれる上に、前歯に直接米がつくのを防ぐ壁にもなります。
おにぎりだけで食事を済ませると虫歯リスクが上がる?
おにぎりだけで食事を済ませると咀嚼回数が減少し、口内の汚れがうまく洗い流されないことがあります。
そのため、野菜など他のおかずと合わせるのが理想です。
甘い味付けのおかかは危険?
おにぎりの代表的な具材の一つにおかかが挙げられますが、このようなみりんや砂糖を多く使った具材は、通常のおにぎりより虫歯のリスクが上がります。
梅干しが虫歯予防に効果的な理由は?
梅干しも、代表的なおにぎりの具材の一つです。
梅干しは酸っぱさで唾液が大量に出るため、口の中の自浄作用が高まります。
チーズ入りおにぎりは虫歯予防におすすめ?
チーズ入りおにぎりは、虫歯予防効果が非常に優れています。
具体的には、チーズのカルシウムとリンが歯の再石灰化を助けます。
ツナマヨは虫歯になりやすい?
マヨネーズ自体は糖分が少ないですが、ツナと合わせることで油分が歯に残りやすくなるため、食後のうがいを忘れてはいけません。
鮭フレークの塩分は虫歯と関係ある?
おにぎりの具材として鮭フレークを使用する方も多いかと思いますが、塩分自体は虫歯に影響しません。
ただし、市販品に含まれる糖分には注意が必要です。
混ぜ込みご飯の素は注意が必要?
混ぜ込みご飯の素を使っておにぎりを作る場合、乾燥した具材に糖分がコーティングされているものがあるため、成分表を確認しましょう。
おにぎりを食べた後の飲み物は何が良い?
おにぎりを食べた後、またはおにぎりを食べるときと合わせるのは、お茶か水が良いです。
スポーツドリンクやジュースは、もっとも虫歯になりやすい最悪の組み合わせです。
一口サイズのおにぎりと大きいおにぎりはどちらが良い?
一口サイズのおにぎりを何個も食べるよりも、大きいものを前歯で噛み切る方が、唾液が出やすく歯の隙間にも詰まりにくいです。
おにぎりを食べた後にすぐブラッシングをしても良い?
おにぎりを食べた後は、基本的にすぐブラッシングをしてもOKです。
ただし、梅干しなど酸性度の高いものを食べた後は、軽くゆすいでから磨くのが理想です。
歯に挟まった米を舌で取るのは意味がある?
歯に挟まった米を舌で取れば、多少はプラークや歯石の形成リスクが減りますが、フロスを使用しない限り完全には取り除けません。
おにぎりによる酸蝕症の心配はある?
通常のおにぎりであれば、食べるだけで歯が溶ける酸蝕症につながることはまずありません。
酸蝕症は、梅干しを毎日大量に、長時間口に含み続けるくらいのことをしなければ発症しません。
銀歯がある人がおにぎりを食べるのは危険?
餅ほどではありませんが、粘り気の強い米は銀歯などの詰め物を浮かせる原因になることがあります。
子どものおやつをおにぎりにするメリットは?
子どものおやつをおにぎりにするメリットとしては、お菓子に比べて血糖値が安定していることや、虫歯リスクが低いこと、腹持ちが良いことなどが挙げられます。
ふりかけおにぎりは毎日食べても大丈夫?
ふりかけには意外と砂糖が含まれます。
毎日食べるのであれば、塩・海苔・鮭などシンプルなものが安心です。
まとめ
おにぎりを食べること自体は、決して悪いことではありません。
むしろ甘いお菓子を食べるくらいなら、積極的におにぎりを食べるべきだと言えます。
しかし、一切虫歯のリスクがないわけではない以上、おにぎりの種類や食べ方などには注意しなければいけません。
また食後のケアについても、虫歯リスクを高めないように意識する必要があります。
この記事を監修した人
ふたば歯科クリニック 川崎本院
理事長 大木 烈
昭和大学歯学部卒業後、昭和大学附属病院での臨床研修を経て歯科医師としてのキャリアをスタート。現在は医療法人社団雙葉会ふたば歯科クリニックの理事長として、医院を統括する。
インプラント治療においては国際インプラント学会専門医の資格を持ち、米インディアナ大学インプラント科客員講師として海外での学術活動にも従事。矯正・補綴など多岐にわたる分野の認定資格を有し、さらに歯学博士の学位を取得するなど、臨床・研究の両面で高い専門性を発揮している。また、厚生労働省認定の臨床研修医指導医として後進の育成にも力を入れており、昭和大学歯科病院および歯学部解剖学教室にも所属し、大学との連携も継続している。
患者一人ひとりに最善の医療を届けるため、年中無休・通し診療という体制を実践。「患者様の生活の質の向上を使命とする」という姿勢のもと、予防から高度な専門治療まで幅広く対応している。