接客業に勤める方は、毎日顧客と顔を合わせ、適切な対応をしなければいけません。
しかし、このとき虫歯を放置していると、業務に悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、なるべく早く歯科クリニックで虫歯を治療するべきです。
今回は、接客業の方が虫歯を放置することのデメリットについて解説します。
接客業の方が虫歯を放置するデメリット5選
毎日顧客対応を行う接客業の方は、虫歯を治療しないことによって以下のようなデメリットが生まれます。
・見た目の印象が悪くなる
・口臭が発生する
・業務に集中できない
・発音が悪くなる
・精神的な影響が出る
各デメリットについて詳しく説明します。
見た目の印象が悪くなる
虫歯を放置したまま接客業に従事していると、見た目の印象が悪くなってしまう可能性があります。
こちらは虫歯を発症することで、歯の見た目に変化が出るからです。
虫歯はある程度進行すると、少しずつ黄色っぽく変色していきます。
またさらに進行すると茶色っぽくなり、重度の場合はほぼ真っ黒になります。
このような歯が外から見えている場合、“虫歯がある=だらしない、不潔”という印象を与えかねません。
特に接客業は笑顔が大切な業種であるため、笑ったときに見える歯が変色していると、印象はとても悪くなります。
さらに、重度の歯周病は歯を変色させるだけでなく、溶かして原型をなくしてしまいます。
つまり複数本重度の虫歯がある場合、外から見たとき何本も歯を失っているような見た目になるということです。
このような状態も、顧客に“しっかりしている”という印象を与えなければいけない接客業においては、致命的な状態だと言えます。
口臭が発生する
虫歯があるにもかかわらず放置していると、口臭が強くなってきます。
こちらも接客業におけるデメリットです。
特に顧客との距離が近い場合、マスクをしていても口臭があることに気付かれる可能性が高いです。
虫歯から来る口臭は、腐敗臭や生ゴミのようなニオイに例えられるほど強烈です。
また虫歯が進行して神経にまで達した場合、細菌によってタンパク質が分解されることで、卵が腐ったような硫黄臭を発することもあります。
どれだけ良い笑顔で、顧客の要望に的確に答えていたとしても、口臭があると良くないイメージを与えてしまう可能性が高いです。
もちろん口臭がひどい場合、顧客だけでなく職場の同僚からも良くないイメージを持たれてしまいます。
業務に集中できない
虫歯を発症してからしばらく経っている方は、常に痛みと戦っています。
歯に穴が開いたばかりの段階であれば、食事やブラッシングなど、何らかの刺激があったときに痛みを感じます。
一方、虫歯を長期間放置して重度にまで進行した方は、何もしていなくてもズキズキと歯が痛みます。
このような状態では、顧客が満足するような接客を提供できない可能性が高いです。
例えば、痛みが気になって顧客の声が入ってこなくなったり、痛みが強く爽やかな笑顔がつくれなかったりといった影響が出ます。
またあまりにも痛みが強い場合、ストレスを感じて顧客に対し無愛想な態度を取ったり、早く接客を終わらせようとしたりすることもあります。
その結果、顧客からのイメージは悪くなり、自身だけでなくその職場自体の信頼性を低下させることにもつながります。
発音が悪くなる
発音が悪くなることも、接客業の方が虫歯を放置するデメリットです。
虫歯が進行すると、歯の形状が変化したり、これまでになかった隙間が生じたりします。
このように歯の形が変わると、隙間から息が漏れるなどして発音に悪影響を及ぼす可能性があります。
また虫歯が進行し、抜歯するしかなくなってしまった場合、多くの歯を失うことも考えられます。
歯を失った本数が多ければ多いほど、発音は不明瞭になり、顧客とのコミュニケーションもうまく取れなくなることが考えられます。
精神的な影響が出る
虫歯を放置することにより、精神的な影響が出てしまい、接客業に支障が出ることもあります。
例えば虫歯がある方は、顧客と会話する際や笑顔を見せるとき、「虫歯を見られたくない」と考えます。
そのため、つい笑顔が控えめになったり、あまり口を開けずに話したりしがちです。
しかしこのような接客は、「無愛想」というイメージを与えかねません。
また虫歯だらけの方は、自信をなくしてしまう可能性もあります。
自信がない状態で接客をすると、声が小さくなったり、顧客の目を見て話せなくなったりします。
このような状態も、顧客に良い接客を提供しなければいけない方からすれば、放置すべきではありません。
まとめ
接客業の方の中には、仕事が忙しくなかなか歯科クリニックに通えないという方もいるでしょう。
しかし、今後も接客業を続けていくためには、なるべく早く虫歯を治療しなければいけません。
放置していると接客の質はみるみる低下しますし、自分だけでなくその職場全体に迷惑をかけてしまうことにもつながります。
もちろん、単純に歯の喪失や全身疾患のリスクを避けるためにも、虫歯治療は必要です。