普段水分を摂取するとき、ジュースを好んで摂取するという方は多いかと思います。
中には甘いものをあまり食べないものの、ジュースだけは毎日のように摂取するという方もいます。
しかし、甘いジュースは虫歯の天敵です。
今回は、甘いジュースがなかなかやめられない場合の対処法を中心に解説します。
甘いジュースを摂取するデメリット
甘いジュースには、大量の砂糖が含まれています。
ここでいうジュースには、コーラやサイダーなどの炭酸飲料、カルピスなどの清涼飲料水が該当します。
果物100%ジュースについては、砂糖は含まれていなくても、果糖が含まれているため糖分の含有量は多いです。
また砂糖は虫歯菌のエサとなり、歯の表面を溶かす酸を生成します。
このことから、虫歯のリスクを高めます。
さらに、甘いジュースは他にもさまざまなデメリットがあります。
砂糖の摂取はもちろん肥満につながりますし、過剰摂取は血糖値の急上昇を引き起こし、糖尿病を発症させることも考えられます。
ちなみに、甘いジュースによる高血糖状態は、ペットボトル症候群につながるおそれもあります。
ペットボトル症候群は清涼飲料水ケトーシスとも呼ばれるもので、喉の渇きや体重減少、倦怠感などの症状が現れます。
重症化した場合、意識障害を引き起こすこともある危険な病気です。
甘いジュースがやめられない場合の対処法5選
どうしても甘いジュースを頻繫に飲んでしまうという方は、以下の対処法を試してみましょう。
・水分補給は水やお茶にする
・食事で糖質をしっかり摂る
・徐々に甘さを減らす
・果物を丸ごと食べる
・ストレスを解消する
各項目について詳しく説明します。
水分補給は水やお茶にする
普段ジュースばかり飲んでいる方の中には、喉が渇いたタイミングで無意識に甘い飲み物を選んでいることがあります。
そのため、水分補給をする際は、意識して水やお茶を選ぶようにしましょう。
これらの飲み物については、砂糖が含まれていないため虫歯のリスクを高めてしまう心配がありません。
確かに、夏の暑い時期などは水分だけでなく、糖分や塩分も補給する必要があります。
だからと言ってスポーツドリンクなど、砂糖が大量に含まれたものばかり飲んでいると、虫歯の発症はなかなか避けられません。
おすすめの方法としては、糖分の多いジュースを飲んだ後、口をゆすぐように水やお茶を飲むという方法です。
これなら虫歯のリスクを減らしつつ、必要な成分を摂取できます。
食事で糖質をしっかり摂る
甘いジュースを日常的に飲んでいる方の中には、身体がエネルギーを求めることで、甘いものを欲する機会が多い方もいます。
このような問題は、食事から糖質をしっかり摂ることで対処できます。
例えばご飯やパンなど、単体では甘くない炭水化物をしっかり食べることで、エネルギー不足は解消できます。
またエネルギー不足が起こりにくいということは、甘いものを欲する機会も少なくなるということです。
もちろん炭水化物にも虫歯のリスクはありますが、直接砂糖を口内に入れるよりはかなりマシです。
徐々に甘さを減らす
ジュースの甘さに慣れてしまうと、他の飲み物ではなかなか満足できなくなります。
その結果、甘いジュースがやめられないという方は、少しずつ飲み物の甘さを減らしていきましょう。
例えば最初は炭酸飲料などから始め、果汁100%ジュース、そしてそれを少し薄めたものに移行していきます。
さらに、その後はフレーバーティーなど、甘さ控えめな飲み物をメインに摂取するようにしましょう。
フレーバーティーは、そこまで甘さがないものの、フルーツやデザートなどさまざまな甘いもののフレーバーを味わうことができます。
そのため、甘くない飲み物の中では満足度が高いと言えます。
果物を丸ごと食べる
甘いジュースがなかなかやめられないという場合、果物を丸ごと食べる方法も試してみましょう。
果物の中には、そのままの状態で強い甘味を持つものがたくさんあります。
そのため、甘いジュースを飲むくらいであれば、まだ砂糖を摂取しない果物の方が虫歯のリスクを軽減しやすいです。
またリンゴなどの果物を丸ごと食べれば、甘みだけでなく食物繊維も一緒に摂れるようになります。
食物繊維は、歯の表面の汚れを落としてくれる役割があるため、虫歯予防に効果的です。
ストレスを解消する
甘いジュースをやめてしばらくの間は、飲めないことに対してストレスが溜まるでしょう。
しかしストレスが溜まった状態が続くと、ある日我慢できなくなり、大量に砂糖を摂取してしまう可能性があります。
そのため、ジュースを飲まない期間は別の方法でストレスを解消するようにしましょう。
例えば運動や趣味、リラックスする時間をつくるといった方法は効果的です。
まとめ
虫歯のリスクを減らすにあたって、甘いものが好きという趣向は大きな障害になります。
そのため、頻繫にジュースを飲んでいる方は、少しずつ減らしていけるように工夫しましょう。
もちろん一切飲んではいけないわけではありませんが、摂取する機会が少なければ少ないほど虫歯になりにくいのは確かです。
またブラッシングの正確性も向上させれば、より虫歯を遠ざけることができます。