虫歯が進行している場合、何もしなくても痛みが出てしまい、日常生活すらまともに送れない可能性があります。
またこのような状況の方は、仕事に行くのも億劫になるでしょう。
では、虫歯が痛むことが原因で、仕事を休むという選択肢はアリなのでしょうか?
今回はこちらの点を中心に解説します。
虫歯の痛みが原因で仕事を休むのはアリ?
あまりにも虫歯が痛む場合、仕事を休むのはそれほど悪い選択肢ではないと言えます。
しかし、こちらは歯科クリニックに通うことが前提です。
痛みによる弊害を避けるために仕事を休んだからといって、虫歯が自然に治るわけではありません。
特にある程度進行した虫歯は、必ず歯科クリニックで歯を削って治療する必要があります。
そのため、仕事を休んで家にこもっているのではなく、あくまで歯科クリニックに行くことを理由に休みをもらうようにしましょう。
普段仕事が忙しい方は、業務の終了時間が遅くなり、仕事帰りであってもなかなか歯科クリニックに通えない場合があります。
また休日に通いたくても、最寄りの歯科クリニックが休診日の可能性も考えられます。
このようなケースでは、どうしても平日に虫歯治療を受けたい旨を伝え、休みをもらうのが無難だと言えます。
虫歯が原因で仕事を休むことのメリット
虫歯が痛むことを理由に仕事を休むことには、以下のようなメリットがあります。
・痛みが緩和される
・集中力が向上する
・ストレスが軽減される
各メリットについて詳しく説明します。
痛みが緩和される
仕事を休んで一時的に安静にすれば、虫歯の痛みは緩和されます。
虫歯の痛みは、症状が進行すればするほどひどくなります。
初期虫歯の場合、わずかに歯に色が変化する程度で、ほとんど痛みはありません。
しかし、中程度にまで進むと食事の際には高確率で痛みが生じ、重度にまで進行すると常に痛む状態が続きます。
このような痛みが緩和されることは、必ず仕事を行うにあたってプラスに働きます。
集中力が向上する
仕事を休んで虫歯の治療に専念することにより、集中力も向上します。
仕事はどのような業種であっても、ある程度集中力を要するものです。
しかし虫歯の痛みが強いと、なかなか集中できずに業務も進みません。
一方、早めに休んで虫歯を治療しておけば集中力が増し、業務の円滑さやミスの軽減につながります。
ストレスが軽減される
ストレスが軽減されることも、仕事を休んで虫歯を治療することのメリットです。
常に痛みを抱えながら仕事をすることは、大きな精神的ストレスにつながります。
またストレスは自律神経のバランスを崩し、唾液の分泌量を減少させます。
唾液は口内の細菌を洗い流し、酸を中和させてくれる役割があるため、分泌量が減ると虫歯菌が増殖しやすくなります。
さらにストレスは歯ぎしりや食いしばりを引き起こし、虫歯を発症している歯のダメージを大きくしてしまうこともあります。
仕事を休んで治療に専念すれば、これらのトラブルは回避できます。
虫歯が原因で仕事を休む場合の注意点
虫歯が原因で仕事を休む場合、以下の点には注意が必要です。
・給与が減少する
・理解を得にくい
各項目について詳しく説明します。
給与が減少する
虫歯治療で仕事を休んだ場合、会社によっては給与が一部カットされる可能性があります。
もちろん1日休んだくらいでは影響が出ないケースが多いですが、事前に就業規則を確認し、給与体系を把握しておくことが望ましいです。
理解を得にくい
虫歯が原因で仕事を休むこと自体は正当な理由ですが、頻繁に欠席する場合は周囲の理解を得にくい可能性があります。
虫歯になること=自己管理がなっていないというイメージが強く、特に上司などには休むことについてあまり納得されないことが多いです。
そのため、職場に迷惑をかけないように配慮することが大切です。
虫歯治療後も休んだ方が良いケースについて
虫歯治療において抜歯や神経を抜く治療を行った場合、治療後も数日仕事を休んだ方が良いことが考えられます。
抜歯後は出血や痛みを伴うため、数日間の安静が必要です。
特に出血が翌日まで続く場合や、血餅が形成されない場合は、仕事を休むことを検討しましょう。
また神経を抜く治療後も、痛みや腫れが数日間続くことがあります。
あまりに症状が強い場合は、仕事を休んで安静にすることが望ましいです。
ちなみに、仕事でそれほど激しく身体を動かさないという場合は、上記の治療後に出勤してもそれほど問題がないケースが多いです。
逆に建築業や運送業など、外で激しく身体を動かす業種の場合、血行が良くなって痛みが増す可能性があるため、注意してください。
まとめ
虫歯の痛みがあるにもかかわらず、我慢して仕事を続けていた方の中には、“治療のために休む”という選択肢が頭になかった方もいるでしょう。
確かに、ケガや重い病気とは違い、虫歯が原因で仕事に穴を開けるのは気が引けるかもしれません。
しかし、治療を受けなければいつまでも治りませんし、仕事への影響はさらに大きくなります。
そのため、勇気を持って休むことも大切です。