電動歯ブラシは、手磨きより効率的にプラークを除去できる上に、誰でも使いやすいというメリットがあります。
また強い力でブラッシングするのを防いでくれる効果もあります。
しかし、使用するのであれば、正しい使い方を実践しなければいけません。
今回は、電動歯ブラシの使用時にやってはいけないことを解説します。
電動歯ブラシの使用時にやってはいけないこと10選
電動歯ブラシを使用する方は、以下の行動を取らないように注意してください。
・力を入れすぎる
・歯ブラシをゴシゴシと動かす
・適切な時間磨かない
・替えブラシを交換しない
・歯磨き粉を大量に使う
・ブラシを洗わずに放置する
・本体に水を侵入させる
・歯磨き粉をつけてから電源を入れる
・充電器を濡れた場所に置く
・歯だけを磨く
各項目について詳しく説明します。
力を入れすぎる
電動歯ブラシを使用する際、力を入れすぎるのはNGです。
先端を強く押し当てると歯や歯茎を傷つけてしまい、知覚過敏や歯肉退縮の原因になります。
電動歯ブラシは微細な振動で汚れを除去するため、歯に軽く当てるだけで十分です。
歯ブラシをゴシゴシと動かす
手磨きのときと同じようにゴシゴシと動かすのも、電動歯ブラシでやってはいけない行動です。
手磨きと同じように磨くと、せっかくの振動効果を妨げ、清掃性が低下してしまいます。
ブラシを歯に当て、ゆっくりと隣の歯に移動させることで、効率的に汚れが除去できます。
適切な時間磨かない
適切な時間磨かないことも、電動歯ブラシの使用時にやってはいけない行動です。
多くの電動歯ブラシには、ブラッシング時間の目安として2分間のタイマー機能がついています。
こちらは2分が近づいたり、2分を経過したりしたときに音や光で知らせてくれるというものです。
この時間を守らず早めにブラッシングを終えてしまうと、歯全体を均一に磨くことができません。
替えブラシを交換しない
電動歯ブラシの使用時には、替えブラシの交換も怠ってはいけません。
ブラシの毛先が開いたり弾力がなくなったりすると、プラークの除去効果が低下し、細菌が繁殖する原因になります。
そのため、替えブラシは3~4ヶ月に1回程度の頻度で交換しましょう。
歯磨き粉を大量に使う
電動歯ブラシを使用するときは、歯磨き粉を大量に使用してはいけません。
特に研磨剤や発泡剤の多い歯磨き粉を大量に使うと、歯や歯茎を傷つけたり、泡立ちすぎて磨き残しにつながったりすることがあります。
メーカーによっては、電動歯ブラシ専用の歯磨き粉も販売されているため、そちらを使用するのが望ましいです。
ブラシを洗わずに放置する
電動歯ブラシのブラシ部分は、使用後に水洗いしなければいけません。
水洗いを行わずに放置すると、歯磨き粉や唾液が固まってしまい、雑菌が繁殖します。
またメンテナンスの具体的な方法は、本体からブラシを取り外し、それぞれ水洗いをして水気を拭き取ります。
本体に水を侵入させる
電動歯ブラシを使用する際、本体に水を侵入させてはいけません。
電動歯ブラシの多くは、防水加工が施されていますが、場合によっては水の侵入によって故障することがあります。
歯磨き粉をつけてから電源を入れる
電動歯ブラシの使用時にやってはいけないこととしては、歯磨き粉をつけてから口に入れる前に電源を入れることも挙げられます。
手磨きの場合、歯磨き粉をつけてから口に入れるという流れが習慣化されています。
しかし電動歯ブラシでも同じように行うと、歯磨き粉が飛び散って周囲が汚れる可能性があります。
そのため、歯磨き粉をつけた状態で口の中に入れてから電源をオンにしましょう。
充電器を濡れた場所に置く
先ほども触れたように、電源歯ブラシの多くは防水加工が施されています。
しかしこちらはあくまで本体に言えることであり、充電器は防水ではないケースが多いです。
そのため、濡れた場所や湿度の高い場所に充電器を置くと、感電や故障のリスクが高まります。
歯ブラシは洗面所に保管している方が多いかと思いますが、電動歯ブラシはこのようなリスクを回避するため、少し離れた場所で保管すべきです。
歯だけを磨く
電動歯ブラシを使用する際、歯だけを磨くという行動もNGです。
電動歯ブラシは、歯周ポケットや歯と歯茎の境目にも優しく当てて磨くことで、歯周病予防にも効果を発揮します。
そのため、歯茎全体も丁寧にブラッシングしましょう。
初めて電動歯ブラシを使用する場合、高速で振動するブラシを歯茎に当てるのは少し怖いかもしれませんが、適切な方法であれば痛みが出たり傷ついたりすることはありません。
まとめ
電動歯ブラシは非常に便利なデンタルケアグッズですが、ポイントを押さえて使用しなければ口内にダメージが及んだり、清掃性が低下したりします。
また電動歯ブラシと一口に言っても、ついている機能や価格帯などは製品によってさまざまです。
自身にもっとも向いている電動歯ブラシを購入したいというのであれば、事前に歯科クリニックの医師に相談することをおすすめします。
