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お知らせ

顎関節症の原因やリスク、治療方法について

口腔外科治療は一般的な歯科治療とは違い、外科治療をメインに行います。 そのため、口内だけにとどまらず、顔周辺の治療に多く対応しています。 また口腔外科治療の対象になる症状の一つに、顎関節症が挙げられます。 今回は、顎関節症の概要や原因、リスクや主な治療方法について解説します。 顎関節症の概要 顎関節症は、顎関節において痛みや違和感が生じたり、本来の機能を果たせなかったりする状態です。 ひどい痛みや開口障害を伴うことから会話がしづらくなったり、食事がまともに摂れなくなったりすることがあります。 また痛みの症状がなかったとしても、慢性的な違和感は日常生活における大きなストレスになります。 顎関節は非常に複雑な構造をしています。 筋肉や神経が集中し、さらに下顎は話したり噛んだりするときは常に動いています。 そのため、問題が生じやすくなります。 顎関節症の主な原因 顎関節症を発症する主な原因としては、以下のことが挙げられます。 ・噛み合わせの悪さ ・TCH(歯列接触癖) ・精神的ストレス ・日常生活の癖、習慣 各項目について詳しく説明します。 噛み合わせの悪さ 嚙み合わせの悪さは、顎関節症を引き起こす要因の一つです。 上顎と下顎の大きさがバラバラだと、出っ歯や受け口などの不正咬合につながります。 またバランスが悪いと顎のゆがみにもつながり、結果的に顎関節症を発症することがあります。 TCH(歯列接触癖) TCH(歯列接触癖)とは、文字通り上下の歯が噛み合う癖のことをいいます。 こちらも顎関節症の原因の一つです。 何かを咀嚼するとき以外、私たちの上下の歯は少し間を空けているのが通常です。 しかし、TCHがある方は無意識に上下の歯を噛み合わせています。 これにより、顎に過度な負担がかかり、顎関節症を引き起こすことがあります。 精神的ストレス 顎関節症の原因としては、精神的ストレスも挙げられます。 ストレスは、歯ぎしりや食いしばりなど歯や顎にとって良くない行動を引き起こす可能性があります。 歯ぎしりや食いしばりは、脳がストレスを発散させる行動だと言われています。 そのため日頃の精神的ストレスが大きい方は、噛み締める筋肉の疲労や緊張が強くなり、顎のバランスが崩れて顎関節症を発症します。 日常生活の癖、習慣 日常生活における何気ない癖や習慣も、顎関節症のリスクを高めます。 例えば頬杖や唇や頬の内側を噛む癖、片方の歯で噛む癖などは、顎の負担増加やバランスの悪化につながります。 またうつ伏せ寝や猫背など、姿勢の悪さも顎関節症につながる原因になります。 近年は、スマホやパソコンの長時間にわたる捜査なども、顎関節症の原因の一つであることがわかっています。 顎関節症を放置するとどうなるのか? 顎関節症を放置すると、顎の局所的な炎症にとどまらず、進行して全身に広がるおそれがあります。 具体的には顎のずれや噛み合わせの悪化により、顔面骨格の歪みにつながる他、頸椎や歪仙骨の歪みなど、全身症状につながることが考えられます。 また全身に症状が進行すると、以下のような身体の異変も現れます。 ・頭、目、鼻、耳の痛み ・肩こり、腰痛 ・手足のしびれ ・めまい など 顎関節症の主な治療法 顎の痛みや開口障害など、顎関節症の症状が出ている方は、歯科クリニックで治療を受けなければいけません。 具体的には、以下のような治療を受けることになります。 ・運動療法 ・マウスピース療法 ・スプリント療法 ・薬物療法 ・外科治療 各項目について詳しく説明します。 運動療法 運動療法は、顎の動かすことによって症状の改善を図る治療法です。 主に口をまっすぐ開けたり、大きく開けたりする練習を行います。 マウスピース療法 マウスピース療法は、噛み合わせの状態と顎関節症との関係を確認した上で、専用のマウスピースを作製し、装着する治療法です。 就寝中に装着することにより、顎関節周りや咀嚼筋の緊張を緩和することを目的としています。 スプリント療法 スプリント療法は、歯を覆って顎関節を本来の位置に誘導するため、装置を装着する治療法です。 マウスピース療法と似ているもので、噛み合わせを安定させたり、顎関節や筋肉にかかる負担を軽減させたりします。 薬物療法 薬物療法は、筋肉や靭帯の炎症に作用する痛み止めや、筋肉の緊張を和らげる薬を使用する治療法です。 外科治療 顎関節症の治療では、それほど外科治療が用いられることはありません。 しかし重度の開咬障害を伴う顎関節強直症、変形性顎関節症などの治療では、外科治療が採用されることもあります。 また歯科クリニックによっては、レーザーによる顎関節症治療も取り扱っています。 まとめ 顎関節症は顎の痛みや違和感を伴う疾患というイメージが強いですが、実際はそれだけではありません。 顎関節症を放置することによって生じる全身症状は、極めて多岐にわたります。 そのため、少しでも顎周辺の違和感を覚えたのであれば、すぐに歯科クリニックに相談しましょう。 重度にまで進行すると、マウスピースや薬では対応できず、口腔外科治療を受けなければいけないことも考えられます。

2024.07.13

補綴物として銀歯を装着するデメリットを解説します

虫歯の治療で歯を削ったとき、削ったところにはインレーやクラウンなどの補綴物を装着します。 補綴物はさまざまな素材で作られますが、中でも保険診療で作製できる銀歯を選ぶ人が多いでしょう。 ただし、銀歯にはデメリットがあることに注意が必要です。 銀歯を装着することで生じるデメリットについて、解説します。 銀歯の主なデメリットは? 日本の虫歯治療では、特に希望がなければ銀歯を装着します。 銀歯は保険診療であるため、他の治療より治療費が安く済む点がメリットです。 見た目が気になる人であれば、銀歯を装着することに抵抗があるかもしれません。 しかし、気にならない人であれば銀歯を選ぶことも多いでしょう。 特に、子供の頃に虫歯治療を受けた場合、銀歯を選ぶことがほとんどです。 子供は選択肢も分からず、基本的には親が選んだものを装着しています。 日本では厚生労働省が銀歯を認められており、特に規制などはありません。 しかし、他の国では規制されている所もあるのです。 例えば、歯科治療の先進国と言われているドイツでは、銀歯の使用そのものを禁止しているため、銀歯による治療を受けることができません。 同じく歯科先進国であるスウェーデンでは、ドイツと違い、銀歯の使用を禁止してはいません。 しかし、小児歯科や妊婦の治療においては、銀歯の使用を禁止しています。 これらの国で銀歯が禁止されているのは、銀歯が持つデメリットが原因です。 具体的には、どのようなデメリットがあるのでしょうか? 日本では厚生労働省でも認められていて、身体に直接害があるわけではありません。 しかし、いつまでも銀歯のままでは嫌だという人も少なくないでしょう。 銀歯のデメリットとしてまず挙げられるのが、装着してすぐにわかるほど目立つという、見た目の問題です。 銀歯を装着した歯は、口を開けた時にかなり目立ちます。 前歯では、まず使用されることがないでしょう。 しかし、奥歯なら分からないかというと、決してそうではありません。 奥歯も、大きく口を開けた時に、はっきりと見えてしまいます。 誰かと向かい合って食事をしているときも、ふとした拍子に見えてしまうかもしれません。 銀歯は、金銀パラジウム合金という金属でできています。 「銀歯」という名称から銀でできていると思っている人もいるかもしれませんが、実際には合金でできているのです。 複数の金属が混じってできているため、金属アレルギーの方の場合、含まれている金属のどれかにアレルギー反応が出てしまうリスクがあります。 口内では唾液が生じますが、金属イオンは唾液に少しずつ溶け出していき、体内に流れ込んで溜まっていくとやがて金属アレルギーの原因となることもあるのです。 金属アレルギーではない人も発症してしまうケースがあるため、治療を受ける際は注意が必要です。 銀歯のデメリットへの対策 前述したとおり、銀歯にはさまざまなデメリットがあります。 銀歯のデメリットに対し、どのように対策すればいいのでしょうか? 実は、銀歯のままでは、銀歯ならではのデメリットを解消することができません。 銀歯のデメリット対策として有効な方法は、銀歯から他の被せものに替えるのが最も確実です。 実際に、かつて銀歯で治療をしていた人が、他の素材のものに交換するケースは珍しくありません。 銀歯の寿命は3~5年程度であるため、銀歯が外れた場合などは交換するタイミングとして適しているのです。 交換する被せものとして特に人気があるのが、セラミックです。 セラミックの被せ物には、どのようなメリットがあるのでしょうか? セラミックは審美性が高いため、装着していても目立ちにくいというメリットがあります。 また、色調も自然歯の色に合わせることが可能です。 銀歯はもちろん、単に白い被せものの場合は、他の歯と色調が違うため浮いてしまいますが、セラミックは自然な歯の色にできます。 また、セラミックは変形したり、一部が破れたりすることがないため、虫歯が再発しにくいというメリットもあります。 セラミックは1種類だけではなく、オールセラミック、ジルコニアセラミック、ハイブリッドセラミック、メタルボンドなどの種類があるため、希望に合わせて選択可能です。 長く使うことができる点もメリットで、手入れをきちんとしていれば10~20年使い続けることができます。 具体的な寿命は人によっても異なり、治療するセラミックの種類によっても異なります。また、途中で異常が生じる可能性もゼロではないでしょう。 セラミックのほとんどはメタルフリーなので、金属イオンが溶けだしてしまうことはありません。 ただし、メタルボンドだけは金属の被せものにセラミックを焼き付けているため、金属アレルギーになる可能性があります。 まとめ 虫歯治療において、保険診療の素材であり基本的な治療として用いられるのは銀歯です。 実は、銀歯は国によっては使用が禁止されている素材であり、さまざまなデメリットがあります。 銀歯のデメリットには、目立ちやすいという比較的影響が小さいものから、金属アレルギーの原因になることもあるなどの重大な影響を与えるものもあります。 また、銀歯は二次う蝕が起こりやすいこともデメリットです。 虫歯の再発を防ぐためにもセラミック治療をおすすめします。

2024.07.12

歯並びと筋肉にはどのような関係があるのか解説します

歯並びが悪い状態は、生まれつき歯の生える位置がズレていることにより引き起こされるものだと思われがちですが、実は後天的に歯並びが悪くなることもあります。 後天的に歯並びが悪くなるのは筋肉が関係していることも多いのですが、歯並びと筋肉にはどのような関係があるのでしょうか? 歯並びと筋肉の関係について、解説します。 筋肉と歯並びの関係 人間の歯は、上下の歯が噛みあうようになっています。 前歯は少しズレていますが、奥歯は上下で同じ場所の歯が合うようになっているのです。 歯並びが正しければ、噛み合わせも正常になっていますが、中には歯並びにズレがあって噛み合わせもズレているという人もいるでしょう。 噛み合わせは、顎の健康や咀嚼筋の機能に大きな影響を与えます。 正しくない噛み合わせは、さまざまな機能に悪影響を及ぼすのです。 歯は、頬や唇の力で内側に押され、舌の力で外側に押されています。 力が釣り合っていれば歯並びは正常になりますが、どこかの力が弱ると歯並びが悪くなるのです。 正しくない噛み合わせになっていると、顎関節が痛んだり顎が動かしにくくなったりします。 それだけでなく、咀嚼が困難になったりすることもあるのです。 また、噛み合わせが悪いことで顎関節症になってしまうケースもあります。 顎関節症は軽度なら顎を動かした時に音が鳴るだけですが、重症化すると痛みも伴うようになります。 顎変形症など、さらに重篤な病気の原因となることもあるため、少し噛みにくいだけだと思って放置してはいけません。 顎の筋肉の状態が嚙み合わせに影響している場合には、筋機能療法によって、顎の筋肉を強化して改善することができます。 筋機能療法とは、口周辺の筋肉を鍛えるためのトレーニングです。 特定の筋肉を的確に鍛えることができるトレーニングであるため、噛み合わせのバランスを整えて顎の健康を促進することが可能です。 筋機能と噛み合わせの関係を改善するには、筋機能療法以外にも矯正治療で適切な噛み合わせにすること、咬合調整をすることなどが必要なケースもあります。 また、日常生活におけるストレスによって噛み合わせが悪化することもあるため、ストレスの管理なども必要です。 筋機能療法が必要な人の特徴として、まずは飲み込む際に異常嚥下癖などの問題があるという方が挙げられます。 異常嚥下癖とは、食べ物を飲み込む時に口の周りの筋肉に不自然な力が加わったり、不必要な場所に力が入ったりしている状態のことを指します。 異常嚥下癖があると、上顎前突をはじめとしたさまざまな不正咬合の原因になってしまうため、注意が必要です。 普段から鼻呼吸ではなく口呼吸になっている人も、トレーニングを受けた方がいいでしょう。 鼻疾患があり、鼻呼吸ができない状態の場合でも、口呼吸を続けず、耳鼻科で治療を受けましょう。 鼻呼吸が少しでもできる場合は、口呼吸をやめて鼻呼吸に切り替えて呼吸するための筋肉を鍛え、意識しなくても鼻呼吸ができるようにしてください。 筋機能療法とは? 筋機能療法は、 MFT(Myofunctional Therapy)とも呼ばれるトレーニング方法で、口の周りの筋肉や舌などを対象として、筋力や機能性を向上させることを目的としています。 筋機能療法は発音の改善に有効であり、筋力を強化することで発音の正確さと流暢さを向上させることができます。 発声練習や音声指導を組み合わせることで、発音の問題を改善できるのです。 なお、トレーニングであるため、継続する必要があります。 基本的なアプローチ方法は、顎、口、舌の筋肉を鍛えることです。 どれか一か所ではなく、全体的に鍛えなければなりません。 口や周囲の筋肉を鍛えることで、発音に関係している筋肉の筋力や柔軟性が向上し、音を正確に発音することが可能となります。 継続してトレーニングを続けることも重要で、個別にプログラムを作成するとさらに効率よく改善できます。 受け口だけではなく、発音の改善にも筋機能療法はおすすめです。 発音に悩みがあるという人は、一度試してみてください。 主な筋機能療法のトレーニング方法として、まず舌の先をつけておくスポットポジションの位置を覚えるというものがあります。 また、正しい飲み込み方を覚えるためのスラープスワローという方法もあります。 スラープスワローは、舌を上顎に吸い上げてストローを噛み、口の横からスプレーで注入した水を吸い込むというトレーニングです。 噛む力と舌を持ち上げる力を鍛える、バイトホップというトレーニング方法もあります。 バイトホップは、舌を上顎に吸い上げて奥歯を噛み締め、口を大きく開けて音を出します。 まとめ 口の周りの筋肉が弱っていると、歯並びがズレて噛み合わせが悪くなってしまいます。 噛み合わせが悪いと顎関節症の原因になり、さらに悪化して顎変形症になることもあるのです。 口の周りの筋肉を鍛えるには、MTFとも呼ばれる筋機能療法を行ってみましょう。 発声練習や音声指導なども組み合わせると、さらに効果的です。 口周りの筋肉などを鍛えたい場合は、筋機能療法に取り組んでみてください。

2024.07.11

銀歯を装着していることで生じるデメリットを解説します

虫歯の治療をしたときは、歯を削って補綴物という被せものや詰めものなどで削ったところを補います。 一般的には銀歯といわれる補綴物を着けますが、実は銀歯はつけてからしばらく経ったときにデメリットが生じてしまうのです。 銀歯を着けていると発生するデメリットについて、解説します。 銀歯を装着することで起こるデメリット 銀歯は、虫歯治療における保険適用の補綴物で、治療費が安価であることが最大のメリットです。 しかし、銀歯にはさまざまなデメリットがあるため、銀歯で治療することを嫌がる人もいます。 銀歯のデメリットの中には、使用しているうちに生じてくるものもあります。 銀歯を使用していて、後から出てくるデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか? 銀歯を使用していく中で出てくるデメリットとして、穴が空いたり外れたりするといった点が挙げられます。 銀歯に使用されている金銀パラジウム合金は、経年劣化する金属です。 食事の際の熱で徐々に腐食し、穴が空いてしまうこともあります。 また、接着剤が溶けてしまい外れることもあるのです。 銀歯の寿命は、およそ3年から5年ほどといわれています。 銀歯を付けた歯は、セラミックなど他の種類の補綴物と比べて二次う蝕が起こりやすいというデメリットもあります。 経年劣化に伴い、銀歯が変形して隙間ができたり段差が生じたりすることもありますが、隙間や段差に食べかすなどの汚れが溜まりやすいことが問題です。 なぜなら、食べかすは、虫歯の原因菌である細菌が増殖する原因となるため、治療した歯が再び虫歯になってしまうことがあるからです。 特に気を付けたいのが、治療の際に神経を除去した歯です。 神経がない歯は、虫歯になって症状が進行しても痛みを感じにくいという問題があります。 また、歯そのものが劣化していることもあるでしょう。 気が付いたときには、歯がほとんど溶けてしまっているケースもあります。 銀歯の下で進行していくため、虫歯になっていても見た目ではわかりにくいという問題もあるのです。 隙間や段差に汚れが溜まると、虫歯以外に歯周病や口臭などの問題も起こります。 丁寧に歯磨きをしても、汚れを落とすことが難しくなるでしょう。 さらに、銀歯は、唾液と共に少しずつ溶け出していくこともデメリットです。 溶け出した金属イオンが歯茎に色素沈着してしまうと、歯茎が黒ずんでしまうため、見た目が気になってしまうかもしれません。 ほかに、歯茎と歯の間が黒くなってしまうケースもあります。 唾液で銀歯が溶けだしていくのは、止めることができません。 解決するには、金属製以外のクラウン等を使用するしかないのです。 特に、自然歯に近い見た目であるセラミックを選ぶ人が多いので、銀歯を着けている人はセラミックに替えることを検討してみてください。 銀歯のデメリットを避けるために 以上のとおり、銀歯にはさまざまなデメリットがあります。 中には、デメリットがあることを知らなかったという人もいるのではないでしょうか。 銀歯のデメリットをあらかじめ知っていても、いざ直面すると思っていたより大変だった、という人も少なくありません。 銀歯のデメリットは、銀歯を使用している以上避けようがないものがほとんどです。 デメリットを避けるためには、銀歯以外の補綴物を使用する必要があります。 もともと補綴物に銀歯を選んでいた人が、時間が経過してから改めて別の補綴物に変更するケースも珍しくありません。 銀歯の再治療を希望する人が、代わりに選ぶことが多いのがセラミックです。 セラミックは陶器のような素材であり、表面がつるつるしています。 セラミック製のクラウンやインレーは、天然歯とほとんど変わらない色調であるため、つけていても目立ちません。 歯は、単に白いだけではなく透明感があり、真っ白ではなく若干他の色がついています。 そのため、ホワイトニングを受けて真っ白になった歯は、自然な色調ではないのです。 セラミックは、作製する際に色調を調整できるため、治療を受ける人の歯の色に合わせることができ、透明感のある白さを再現可能です。 また、経年劣化することもなく、一部に穴が空くこともありません。 接着が取れるまでは、ずっと問題なく使い続けることができ、二次う蝕も防止できます。 もちろん、一度銀歯で治療してからセラミックに交換しなくてはならない、ということはなく、最初からセラミック治療を受けることが可能です。 銀歯は、平均3年から5年ほどで寿命を迎えて変形したり外れたりするため、銀歯が外れたタイミングでセラミックに替える人も多いでしょう。 なお、セラミックには、オールセラミックやジルコニアセラミック、ハイブリッドセラミック、メタルボンドという4つの種類があります。 それぞれをきちんと比較したうえで治療を受けてください。 まとめ 虫歯治療において、金銀パラジウム合金でできた銀歯といわれる補綴物は、保険が適用される基本的な治療であるため、多くの人が選びます。 しかし、治療してから時間が経つにつれて、デメリットが生じるケースが多いため、事前にどのようなデメリットが生じるのかを知っておくことが大切で。 特に、虫歯の再発リスクが高いという点には注意が必要です。 デメリットを避けるためにも、セラミックへの変更を検討することをおすすめします。

2024.07.10

ホワイトニングができないケースについて

歯の汚れが気になったときは、ホワイトニングを受けることで歯を白くすることができます。 しかし、ホワイトニングは誰でも受けられるというわけではなく、できないケースもあることに注意が必要です。 ホワイトニングができないのはどのようなケースでしょうか? 今回はホワイトニングができないケースについて、解説します。 一時的にホワイトニングができないケース ホワイトニングは歯を白くする施術であるため、誰でもできるように思えるかもしれません。 しかし、ホワイトニングができないケースもあるのです。 ホワイトニングができないケースは、一時的な理由と体質などの理由に分けられます。 まず、一時的な理由としてどのようなものがあるのかを解説します。 18歳未満 ホワイトニングは、薬剤を使用して歯に付いた色素を分解するため、色素を分解する際は歯に多少のダメージを与えます。 18歳未満の場合、まだ歯が成長しきっていません。 そのため、ホワイトニングによるダメージを受けやすい状態にあるのです。 以上の理由から、ホワイトニングは原則として18歳以上を対象としています。 虫歯や歯周病がある 虫歯や歯周病の場合、ホワイトニングで使用する薬剤が感染部分に触れると痛みや炎症が生じる可能性があるため、施術を行いません。 妊娠・授乳中 妊娠中、もしくは授乳中の場合、ホワイトニングの薬剤の成分が胎児や乳児に悪影響を与えたり、ホルモンバランスが乱れたりする可能性があります。 胎児や乳児への影響に関して、正確なことは分かっていません。 しかし、絶対に安全とは言い切れないため、念のためホワイトニングは控えましょう。 歯がひび割れている 歯がひび割れている場合、薬剤が染みて痛みが生じます。 また、深くひび割れていると神経が炎症を起こしてしまい、歯髄炎になる可能性があります。 知覚過敏 知覚過敏は、歯の外側にあるエナメル質が削れたり欠けたりしていることで、象牙質がむき出しになり、神経が表面に近づくことで起こります。 ホワイトニングをすると、薬剤が象牙質に染み込んで神経まで届いてしまい、神経の反応によって痛みが生じてしまうのです。 知覚過敏でもホワイトニングを受けたいという場合には、薬剤の濃度を下げることで可能となるケースがあります。 その他歯科医師の判断 ホワイトニングの施術ができない理由として、使用する薬剤が大きく影響しています。 ホワイトニングで使用される薬剤は、過酸化水素を主成分としています。 ホームホワイトニングの場合は過酸化尿素が主成分の薬剤を使用しますが、使用中に過酸化水素へと変化します。 過酸化水素は、使い方や口内の状態によっては悪影響を及ぼすこともあるため、歯科医師が悪影響があると認めた場合はホワイトニングができません。 ホワイトニングは、事前に口内をチェックして問題ないと判断された場合のみ、受けることが可能です。 体質上ホワイトニングができないケース ホワイトニングができない原因には、一時的な物ではなく体質などの根本的なものもあります。 無カタラーゼ症 無カタラーゼ症とは、体内でカタラーゼという酵素を作ることができない病気です。 カタラーゼは、過酸化水素の害を防ぐために必要な酵素です。 過酸化水素を誤って飲み込んでしまったとき、量が少量であれば、体内のカタラーゼにより、無害な酸素と水に分解されます。 しかし、無カタラーゼの場合は過酸化酸素を分解できず、ダメージを受ける可能性があるのです。 無カタラーゼ症を発症している場合、過酸化水素水を使用するホワイトニングは絶対に避けなくてはなりません。 光線アレルギー オフィスホワイトニングは、ホワイトニング効果を高めるために光を浴びせて汚れを分解することがあります。 しかし、光線アレルギーの人は光に反応して症状が出る可能性があります。 ホワイトニングで使用する光はブルーライトであるため日光とは異なりますが、リスクを避けるためにもオフィスホワイトニングは受けない方がいいでしょう。 なお、ホームホワイトニングであれば光を使用することがありません。 オフィスホワイトニングが無理な方は、ホームホワイトニングを受けましょう。 テトラサイクリンによる歯の変色 子どもの頃にテトラサイクリン系の抗生物質を服用して歯が変色してしまった方は、ホワイトニングによる効果が出にくくなります。 テトラサイクリンは、歯が成長し形成されている段階で、着色・変色やエナメル質の形成不全を起こす可能性があります。 エナメル質が形成不全となっている状態でホワイトニングをしても、効果が出にくかったり効果が出るまで時間がかかったりすることが多いのです。 歯の神経がない 歯の神経を失った失活歯は、歯の内部から黒く変色することがあります。 失活歯は、ホワイトニングを受けても白くなりません。 人工歯がある ホワイトニングの薬剤は、神経が生きている自然に生えた歯にのみ有効です。 インプラントなどの人工歯は、ホワイトニングをしても白くなりません。 人工歯がある方は、クリーニングによって表面についた汚れを落とすか、新しい人工歯を作り直すことで歯を白くしましょう。 まとめ ホワイトニングは歯の汚れを落として白くするための施術ですが、受けることができない人もいます。 18歳未満は成長途中なので受けられず、妊娠中や授乳中は子供への影響が懸念されるため避けた方がいいでしょう。 また、光線アレルギーや無カタラーゼ症の方は、過酸化水素や治療の際に使用する光などが悪影響を及ぼす可能性があるため、治療を受けられないことが多いでしょう。

2024.07.09

なぜ歯ぎしりをしてしまうのか原因について解説します

日本人のおよそ7割は、歯ぎしりをしたことがあるといわれています。 寝ている間に無意識で行う歯ぎしりは歯に負担をかけるため、歯科医院での治療対象となっています。 歯ぎしりとは、どのようなものなのでしょうか? また、何が原因となって行われるのでしょうか? 歯ぎしりとは何かということと、その原因について解説します。 歯ぎしりとは? 寝ている間に自分がどんな状態であったのかを把握している人はほとんどいません。 そのため、歯ぎしりをしていても大抵の場合は気づかず、一緒に寝た他の人から歯ぎしりをしていたことを指摘されて初めて気づくケースが多いでしょう。 歯ぎしりとは、歯を合わせることで音を出してしまうことです。 冒頭で書いたとおり、日本人の10人に7人は歯ぎしりをした経験があるといわれています。 歯ぎしりといえば、「ギリギリ」という音がするもの、というイメージを持つ人もいるかもしれません。 しかし、歯ぎしりにはいくつかの種類があります。 種類によって、歯に対する影響が異なるため、違いを把握しておきましょう。 一般的によく知られている、上下の歯をすり合わせてギリギリという音が鳴るのは、グラインディングと言われるタイプです。 寝ている間に無意識で行われることが多く、歯や顎、顎関節に負担がかかってしまうため、歯が破損する可能性も高くなります。 グラインディングは、寝ている間に症状が現れることが多いため、自覚することは困難です。 家族などから指摘を受けて初めて気づいた、という人も多いでしょう。 上下の歯を強く食いしばったり、噛みしめたりするタイプはクレンチングと言います。 グラインディングとは違い、歯をすり合わせません。 顎を横に動かすことはないのですが、強い力がかかります。 大きなストレスを感じている時に、症状が現れることが多い歯ぎしりです。 クレンチングは起床する際に無意識に行われるため、噛み合わせ部分の擦り減りや顎のえらの違和感や痛みなどが生じます。 通常イメージするような音とは異なる音が生じるタイプであるため、気づかないことも多いようです。 えらの張りによる違和感や痛みで、意識するでしょう。 上下の歯をカチカチと鳴らすタイプは、タッピングといいます。 噛み合わせるような動きで、他のタイプと比較して歯や顎にあまり負担がかかりません。 タッピングは、なかなか自覚することができない歯ぎしりで、家族などが就寝時の音で気づくことが多いようです。 歯ぎしりの原因は? 歯ぎしりは何が原因となって行われるのでしょうか? 主な原因について、解説します。 実は、歯ぎしりの原因については、「これ」といえる明確な原因はわかっていません。 複数の要素が絡み合って引き起こされると考えられています。 ここでは、原因と考えられる要素について解説します。 歯ぎしりの原因として考えられることが多いものとして、ストレスが挙げられます。 ストレスによって筋肉が緊張するために、歯ぎしりが起こると考えられるのです。 筋肉が緊張すると、口の周りの筋肉も緊張してしまいコリが生じます。 歯が噛んだ状態のままになって離れず、歯ぎしりが起こると考えられるのです。 また、歯並びの悪さも歯ぎしりの原因となります。 ただし、若いうちは歯並びが悪くても、骨や筋肉が柔らかいために影響が出にくいケースが多いです。 加齢によって関節や筋肉の柔らかさが失われてしまうと、歯並びの悪さをカバーできなくなり、歯ぎしりが起こるのです。 噛み合わせが悪い場合も、歯ぎしりを引き起こす原因となります。 顎の成長、補綴物などの歯科治療、歯周病による歯の動揺や老化、歯のすり減りなどで噛み合わせは微妙に変化します。 噛み合わせが変化した場合、新たな噛み合わせに対応するために歯ぎしりをして調整するという説もあるのです。 歯を噛みしめる癖も、歯ぎしりの原因となります。 日中に無意識に歯を噛みしめていると、それが夜にも出てしまい、歯ぎしりをしてしまうのです。 噛み締め以外にも、上下の歯を当てたり食いしばったりする癖があると、筋肉が動きを記憶してしまい、寝ている間に繰り返すこともあります。 顎関節の形態が変化した場合も、歯ぎしりの原因になります。 年齢と共に顎の関節はすり減ってしまい、関節は平らに変化していくのです。 関節がすり減ることで、歯の形も併せて変化するため、歯ぎしりをしてしまうという可能性があるのです。 歯ぎしりは、以上のさまざまな原因が組み合わさることで起こると考えられています。 1つの原因だけを取り除いても解決しない可能性があるので、根本的な解決に取り組みましょう。 まとめ 歯ぎしりは、就寝中に歯をこすり合わせたり、ぶつけあったりする癖のことです。 歯をこすり合わせる音がすると思われがちですが、ほとんど音がしない歯ぎしりもあります。 無意識下で行われるため自覚することは少なく、一緒に寝る家族などから指摘されて気が付くことも多いでしょう。 歯ぎしりの原因は1つではなく、さまざまな原因が重なり合って起こるものなので、治療する際も根本的な改善が必要となります。

2024.07.08

歯並びが悪いことで生じるデメリットについて解説します

歯並びや噛み合わせが悪い場合は、矯正治療を受けて歯列矯正をすることで、正しい歯並びに治すことができます。 しかし、歯並びが悪い人の中には、歯並びの悪さに慣れていて不便を感じなくなっているケースもあります。 このような場合、治療する意味が分からないかもしれません。 今回は、歯並びが悪いとどのようなデメリットがあるのかということを解説します。 自分にだけ影響するデメリット 歯並びは整った状態ではなく、出っ歯や叢生、反対咬合、空隙歯列、過蓋咬合などの乱れが生じていることもあります。 歯並びが正しい状態は、自然な状態です。 歯並びが悪いのは不自然な状態であるため、放置しているとデメリットがあります。 中には、歯並びが悪いまま過ごしているため、不自由に感じていない人も少なくありません。 自分では気づいていなくても、歯並びの悪さは悪影響を及ぼすのです。 歯並びが悪いことがもたらすデメリットを知り、歯列矯正がなぜ必要なのかを覚えておきましょう。 歯並びが悪い場合のデメリットとして、虫歯や歯周病になるリスクが高まるという点が挙げられます。 歯に付着した食べかすなどの汚れが増えると、虫歯や歯周病菌の原因となる細菌が増殖してしまうのです。 また、歯並びが正しくなければ、歯に重なり合った部分をしっかりと磨くことができないため、汚れが残って虫歯や歯周病になるリスクが高くなるのです。 また、特定の歯に力が偏りやすくなるため、歯周病が悪化してしまう可能性が高まります。 正しい歯並びであれば、全体の歯に均等な力がかかるようになります。 歯並びを治すと、歯周病の原因を解消することができるのです。 歯並びが悪いと噛み合わせも悪くなるため、食事の際にしっかりと噛むことができないというデメリットもあります。 よく噛んで食べることができないと、食べ物が大きいままの状態で飲み込むこととなり、胃で消化しにくくなって消化不良が起こってしまうこともあるのです。 よく噛む習慣がなければ、顎の骨が成長せず口回りの筋肉も発達しないため、口がきちんと閉じなくなってしまいます。 さらに、噛み合わせが悪いままだと、噛むときには顎に負担がかかり顎関節症になるリスクが高まります。 顎関節症になると、顎からかくかくと音がして口が上手く開けられなくなり、顎に痛みが生じてしまうのです。 マウスピースをはめて生活習慣を改善することで、顎関節症を治療しなければなりません。 ただし、重度になるとマウスピースによる治療では効果がないこともあり、最悪の場合は外科手術をする必要があります。 以上のとおり、歯並びが悪いまま放置していると多くのデメリットがあり、想像以上に悪影響を受けてしまうのです。 デメリットの中には悪化すると生活に支障が出るものもあるため、見逃すことはできません。 不便に感じるようなら、早い段階でしっかりと治療をしてください。 周囲にも影響するデメリット 歯並びが悪いことで起こるデメリットには、自分に関係するものだけではなく、周囲の人にも影響を及ぼすものがあります。 口内の問題が、他の人にも影響するというのはイメージし辛いかもしれません。 周囲の人に影響するデメリットとしてどのようなものがあるか、解説します。 まず、歯並びが悪いと口がうまく閉まらない状態になり、鼻呼吸ではなく口呼吸をする癖がついてしまいます。 口で呼吸していると口内が乾燥しやすくなり、分泌された唾液が乾いてしまうため、ドライマウスという状態になってしまうのです。 また、しっかりと噛む習慣がない場合は分泌される唾液の量が少なくなってしまい、更に乾燥してしまいます。 唾液には、殺菌作用がありますが、唾液が少なくなることで口の中に雑菌が繁殖してしまい、口臭の原因となります。 口を開けた時に悪臭がすると、話している相手や近くにいる相手は不快に感じることもあるでしょう。 口臭は、思っているよりも遠くまで届くものです。 常に口臭がしていると、近くに寄りたくない、と思う人も少なくないでしょう。 また、見た目も変わってしまいます。 歯並びが悪いと、上顎や下顎が突出してしまうだけではなく、顔の中心がずれてしまい左右で違いが生じてしまうことがあります。 顔のバランスが悪いと機能面でもトラブルが起こりますが、精神的な問題も生じます。 見た目にコンプレックスを抱いてしまうことが多いため、子どものうちから矯正をしておくことをおすすめします。 歯並びが悪いと、口を閉じようとしても隙間ができてしまうことがあるため、活舌に問題が生じてしまうかもしれません。 特にサ行の発音が悪くなりますが、他にもタ行やラ行なども発音しづらくなることがあるのです。 自分ではきちんと話しているつもりなのに、相手に伝わらなかったり何度も聞き返されたりした場合は、話すことに抵抗を覚えるようになるかもしれません。 自分の話をきちんと聞いてもらえないと思って、無口になる人もいるでしょう。 コンプレックスにならないよう、早めに矯正治療を受けてください。 歯並びが悪く、噛み合わせがずれている場合は外から見てもわかります。 人によっては、からかわれたりすることもあるかもしれません。 子どものときに歯並びが乱れているとわかった場合は、早めに矯正治療を受けさせることをおすすめします。 まとめ 歯並びが悪い状態のままでいると、多くのデメリットがあります。 虫歯や歯周病のリスクも高くなり、顎関節症のリスクも高くなるでしょう。 また、よく噛む習慣が身に付きにくいため、消化不良の原因になることもあります。 口臭が悪化したり、見た目に影響があったりするなど、周囲にも影響を与えるケースもあるのです。 歯並びが悪いときは、矯正治療を受けて改善することをおすすめします。

2024.07.06

MTM(部分矯正)の特徴について

歯並びが悪い状態を治すための方法として、矯正治療があります。 矯正治療は全体的な歯並びを治すのが基本ですが、中には一部の歯並びだけが悪いという人もいるでしょう。 歯並びが一部だけ悪いという人向けにMTM(部分矯正)がありますが、どのような特徴があるのでしょうか? MTM(部分矯正)がどのような治療か、特徴について解説します。 MTM(部分矯正)とは? 矯正治療といえば、歯並びを全体的に治して歯を正しい位置へと動かすのが一般的で、全体のバランスを見ながら治療していきます。 しかし、中には全体の歯並びが問題なくても、1~2本だけなどごく一部の歯だけずれているという人もいるでしょう。 ごく一部の歯だけ飛び出したりねじれていたりする場合、全体の歯並びを整えるための全体矯正では問題があります。 なぜなら、全体矯正はすべての歯に力がかかるためです。 力が分散してしまうために目的とする歯にかかる力が弱くなってしまい、他の歯も正しい位置からずれてしまうこともあります。 ごく一部の歯だけ動かしたい場合は、MTM(部分矯正)で治療しましょう。 なお、MTMとは、Minor Tooth Movementの略称です。 少数の歯の移動という意味であり、部分的に矯正治療をするための治療であることを示しています。 MTM(部分矯正)を行うケース 部分矯正は、どのような場合に行うのでしょうか? 全体矯正ではなく部分矯正を選ぶケースについて、解説します。 MTM(部分矯正)は、全体的な歯並びは問題ないものの、数本だけずれている、というケースに向いているということはすでに書いたとおりです。 たとえば、1本の歯だけが他の歯と比べてずれて生えている場合、あまり不便に感じないという人もいるでしょう。 しかし、たとえずれているのがごく一部の歯に限られていても、矯正治療をした方がよいケースもあるのです。 部分矯正が必要になるケースとして、ずれている歯の近くの歯がブリッジ治療やインプラント治療を受けるケースなどが挙げられます。 歯並びにずれがあると、ブリッジを装着する際に力がバランスよくかからなくなってしまいます。 ブリッジは失われた歯を両隣の歯で補う治療なので、1本の歯を失った場合は2本の歯に3本分の力が加わるのです。 ブリッジを被せる歯が斜めに生えている場合は、力がまっすぐではなく斜めにかかってしまうため、歯が折れやすくなってしまいます。 インプラントの場合は、インプラント体を埋め込んで上部構造という義歯を装着するためのスペースが足りなくなることがあります。 また、親知らずの抜歯をする際、部分矯正で親知らずを外に引っ張っておくと、抜歯の際の負担が少なくなるため、抜きやすくなるでしょう。 部分矯正は、全体矯正とは異なり1本の歯から動かすことができるため、様々なケースで役立つのです。 MTM(部分矯正)によって虫歯のリスクが下がる 歯科医院に来る人の多くは、虫歯や歯周病になっています。 虫歯や歯周病は、原因となる細菌によって発症する細菌感染症です。 原因となる細菌はそれぞれ異なり、複数の種類がありますが、ほとんどの人の口内には細菌が存在しています。 口内にいる細菌が少ない場合には問題ありませんが、細菌が増えてしまうと虫歯や歯周病が発症してしまうのです。 細菌が増える原因となるのは、歯に付着している歯垢という汚れです。 虫歯や歯周病の原因菌は糖分を原料にして酸を産生し、歯を溶かしていきます。 歯を磨かずに放置していると細菌の塊である歯垢(プラーク)ができ、内部で原因菌が増えてしまいます。 歯垢を落とさずにいるとやがて固まって歯石となり、歯垢よりも落ちにくくなってしまうのです。 歯並びが悪いと、歯が重なり合ったりずれていたりするせいで、歯磨きをしても汚れが残りやすくなります。 以上のとおり、歯に残った汚れは、虫歯や歯周病になるリスクを高めます。 できるだけ歯磨きで汚れを落とさなければなりませんが、歯並びが悪いと汚れをきちんと落としきることが困難です。 MTM(部分矯正)を受けると、歯並びが整って重なったりずれたりしている状態が解消されるため、歯磨きも残さず行うことができます。 汚れをしっかりと落とすことができれば、虫歯や歯周病になる可能性が遠ざかるのです。 歯が重なって生えている部分は、そうでない部分と比較すると虫歯になっている確率が格段に高くなりますが、歯並びを整えておくことで、虫歯や歯周病になるリスクを低下させることができます。 それに伴い、歯を失う可能性も低くなります。 MTM(部分矯正)の特徴の一つが、見た目をキレイできるという点です。 多くの人は、一部の歯がズレていて見た目がよくないからと治療を受けるでしょう。 しかし、実際に治療を受けると見た目以外にもさまざまなメリットがあります。 歯並びに悪いところがあって気になる場合には、一度相談してみてください。 まとめ 歯並びを整える歯列矯正には、全体的な歯並びを治療するだけではなく、一部の歯並びだけを治療するMTM(部分矯正)もあります。 部分矯正は、1~2本などごく一部の歯だけがはみ出している場合などに行う治療で、余分な場所に力がかからないため集中的に治療できます。 ブリッジ治療やインプラント治療を受ける場合、治療の前に必要であれば部分矯正を行った方が治療しやすくなるでしょう。

2024.07.05

歯並びが悪いせいで口角が下がるのはなぜか解説します

鏡で自分の顔を見たとき、口角が下がっていると感じることもあるでしょう。 口角が以前より下がったという場合は、歯並びに原因があるかもしれません。 なぜ、歯並びが悪いと口角が下がってしまうのでしょうか? 歯並びによって口角が下がった場合の原因と、対処方法について解説します。 口角が下がるのはなぜ? ふと鏡を見たとき、口角が下がっていると感じることがあるかもしれません。 口角の上下は、大きな影響を与えます。 同じ顔、同じ髪型でも、口角の違いだけで印象はかなり違うのです。 口角が下向きになると、口がへの字の形になってしまいます。 への字の形は、不機嫌さを表す表現として使われます。 少なくとも、機嫌がよいと感じる人は少ないでしょう。 口角が上がっている状態は、笑顔になり明るい印象を与えます。 口角が下がっている状態が与える状態は反対であるため、そのままでも問題ないとは言い難いでしょう。 口角が下がってしまう原因はいくつかあります。 まず挙げられるのが、上顎前突によるものです。 上顎前突とは、いわゆる出っ歯です。 上の顎の骨が前に突き出されている不正咬合の一種で、口が前にせり出しているため口角が下がって見えます。 また、下顎前突という下の顎が突出した、いわゆる受け口やしゃくれ顎と呼ばれる不正咬合の場合も、口角が下がって見える原因となります。 下顎前突は上顎前突の逆の状態で、下顎が前に突出しているせいで上顎に覆いかぶさるような形になります。 下顎前突を正面から見た場合、上唇を下唇が覆うようになっています。 試しにやってみるとわかりますが、下唇を上唇の上になるように突き出すと、口角は下がってしまうのです。 歯並び以外の原因では、口周りの口輪筋などの筋肉が衰えることで口角が下がってしまうことが挙げられます。 口角が上を向くようにするには、口周りの筋肉がある程度必要です。 筋肉が弱っていると、口角は下がってしまいます。 口周りの筋肉が衰えた場合の影響は、口角が下がるだけではありません。 口を支えることができず、常に口が開いた状態になってしまうのです。 口が開いたままだと口呼吸になってしまいやすくなり、口内が乾燥してしまいます。 口内の乾燥は、虫歯の原因になることもあるのです。 筋肉が衰えたせいで口角が下がった場合には、筋肉を鍛えることで口角を上げることができます。 もともと下がっていると考えている人も、実は口の周りの筋肉が衰えたせいで下がっているというケースもあるのです。 歯並びが悪いことにコンプレックスを持っているために、笑顔に自信がなくなってなかなか笑えないという人もいます。 口角を上げると笑顔になりますが、口を開けたときに歯並びが乱れていることが気になり、口を閉じたままにしているかもしれません。 口角を意識して上げて笑顔になることで、口の周りの筋肉のトレーニングになります。 笑顔が少ないと、筋肉も徐々に衰えてしまうのです。 普段から笑顔でいるか、口角をあげているか考えてみてください。 笑顔が少なく、口角をあげる機会が少ないのであれば、笑顔になる習慣を身に着けましょう。 口角を上げる方法は? 以前より口角が下がってしまった場合、上げるにはどうしたらいいのでしょうか? 口角が下がった原因によって、適切な対処方法は異なります。 口角が下がる原因として多いのが、不正咬合です。 歯並びが乱れているせいで口角が下がっている場合には、歯列矯正で対処できます。 歯列矯正は、不正咬合と呼ばれる歯並びを治療して、歯を正しい位置へと動かすことで歯並びや嚙み合わせを改善する治療です。 歯並びが治れば、口角が下がる原因も解消できるかもしれません。 まずは、歯並びが悪いのかどうかを確認してみましょう。 歯列矯正の基本的な方法が、ワイヤー矯正です。 矯正治療と聞いたときは、ワイヤー矯正をイメージする人が多いのではないでしょうか? ワイヤー矯正は、金属製のブラケットを歯に着けて、ワイヤーで歯に圧力をかけて動かす基本的な矯正治療です。 ただし、金属ブラケットは口を開けたときに目立ってしまいます。 そのため、なるべく目立たないように矯正治療を受けたいと思う人も多いでしょう。 ワイヤー矯正でも、セラミック製のブラケットを選んだり、歯の裏側にブラケットやワイヤーを着けるリンガルブラケットで治療したりすることも可能です。 また、ワイヤー矯正以外に、マウスピース矯正という方法もあります。 マウスピース矯正にはいくつかの種類がありますが、基本的な働きは同じです。 歯型に合わせて、歯を少しだけ正しい位置へと動かすマウスピースを作製し、定期的に付け替えて歯を動かしていきます。 マウスピース矯正のメリットは、自分で取り外すことができるという点です。 食事や歯磨きのときは取り外して、邪魔にならないようにすることができます。 また、多くのマウスピース矯正は透明なプラスチック製であるため、装着していてもほとんど目立ちません。 口の周辺の筋肉が衰えている場合には、なるべく動かすようにして鍛えましょう。 また、口呼吸をすることが多い場合は口が突出しやすいため、唇を意識して閉じるようにしてください。 生活習慣も、口角が下がる原因となることがあります。 頬杖をよくついていたり、あまり噛まずに食べていたりすると、口角が下がりやすくなるため、普段から意識しましょう。 まとめ 口角が下がると、不機嫌そうに見えてしまうため印象があまりよくありません。 口角が下がる原因は、口周りの筋肉の衰えもありますが、上顎前突や下顎前突などの歯並びの悪さが原因となることもあります。 口周りの筋肉が衰えている場合には、鍛える必要があるでしょう。 歯並びの悪さが原因の場合は、矯正治療を受けることで改善できます。 歯並びが悪いことに自覚がある場合は、一度歯科医院に相談してみてください。

2024.07.04

歯並びがスポーツにどのような影響を及ぼすか解説します

スポーツにおいて、歯並びや噛み合わせは大きな影響があるといわれています。 しかし、具体的にどんな影響があるのかということまでは知らない人も多いでしょう。 スポーツにおいて歯並びはなぜ重要なのでしょうか? 歯並びがスポーツに及ぼす影響について、解説します。 歯並びと姿勢の関係は? 歯並びは、姿勢と大きな関係があります。 歯並びが悪いと、姿勢も悪くなってしまうのです。 歯並びが悪く噛み合わせがズレていると、体はバランスをとるために重心をずらすようになります。 重心をずらしたことで頭のバランスも崩れやすくなるため、肩や腰にゆがみが生じるような形でバランスを取ろうとしてしまうのです。 肩や腰にゆがみが生じると、スポーツをするうえで体のバランスやフォームが崩れてしまい、パフォーマンスを十分に発揮できなくなってしまいます。 特に、体操や陸上などのスポーツはバランスが求められるため、ゆがみがあるとない人とでは明確な差が生じてしまうのです。 野球の場合も、ピッチングフォームやバッティングフォームは非常に重要であるため、フォームが崩れてしまうと成果が出にくくなってしまうでしょう。 サッカーやバスケットボールなどのシュートフォームも、乱れるとゴールからズレてしまい、成功率が下がります。 歯並びと筋力の関係は? 歯並びは、筋力を発揮する際にも影響があります。 歯並びが悪ければ、筋力を十全に発揮できません。 力を入れる際は、歯を食いしばります。 しかし、歯並びが悪く噛み合わせがズレていると、十分な力が出せないのです。 噛み合わせがズレているのは、顎の位置が悪い可能性もあります。 顎を正しい位置にするためにも、歯並びが整っていなければなりません。 筋力を十全に発揮するために必要なのは、歯に力を入れて食いしばることではなく、顎を正しい位置に固定することです。 力を出したいときに、単純に顎の位置を動かして正しい位置にすればいいというのであれば、歯並びや噛み合わせが問題となることはありません。 しかし、歯並びや噛み合わせが悪いと、顎の位置も徐々にズレてきてしまい、十分に力を発揮することができないため、歯並びは筋力に関係あるといえるでしょう。 スポーツの際に力を入れたとき、奥歯にかかる力は平均で数十kgにもなるといわれているほどで、最大では100kgにもなります。 以上のように、自分が思うように力を発揮するためには、歯並びが整っている必要があるのです。 もし歯が曲がって生えたまま力いっぱい噛むと、どうなるでしょうか? 曲がった状態で強い力が加わった歯は、さらに曲がってしまい場合によっては抜けてしまう可能性もあります。 歯を気遣って力を加えないようにした場合には十分な力が出せないため、スポーツをするうえで看過できない悪影響となってしまうでしょう。 歯並びと運動能力の関係は? 歯並びは運動能力にも大きく影響するため、歯並びが悪いと運動能力も十分に発揮できなくなってしまうでしょう。 歯並びや噛み合わせが正しい状態であれば、運動能力にも好影響を与えて競技力が向上するといわれています。 反対に、歯並びが悪かったり噛み合わせがズレていたりすると、バランスが崩れて顎や頭の位置もズレやすくなってしまうのです。 不安定になった顎や頭を安定させようと、頭頚部の筋肉は非常に緊張してしまい、肩こりや首のこりなどの原因になってしまいます。 肩や首のこりは、体全体の筋肉緊張のバランスにも影響します。 こりによってバランスが崩れやすくなってしまうため、姿勢を長時間安定させるのが難しくなってしまうのです。 姿勢が乱れやすくなってしまった結果、運動能力も十分に発揮できず低下してしまいます。 歯並びが乱れる原因は? 歯並びは、生まれつき悪いという人もいれば、後天的に悪くなってしまったという人もいますが、歯並びが乱れる原因として何があるのでしょうか? 歯並びが悪くなる原因としてまず挙げられるのが、遺伝です。 両親から、顎をはじめとした骨格のゆがみを遺伝したことで、歯並びも悪化してしまうケースがあります。 また、虫歯や歯周病によって歯を失い、隣の歯が開いたスペースに移動したり傾いたりすることで、歯並びが悪くなることもあります。 永久歯だけではなく、乳歯でも同様のことが起こるケースもあるため、「まだ乳歯だから」といって虫歯になっても治療せず放置してはいけません。 乳歯の虫歯を放置すると、生え変わってくる永久歯にも悪影響を与えてしまいます。 歯が生え変わったときに、歯列が乱れることもあるのです。 まとめ 歯並びは、スポーツに大きな影響があり、歯並びが悪いと姿勢が悪くなってフォームも乱れ、噛み合わせが悪いことで十分な力が発揮できなくなります。 また、運動能力も歯並びが悪いと十分に発揮されません。 歯並びが悪くなる原因は、遺伝というケースもあれば、虫歯や歯周病によって歯を失ったというケースもあります。 乳歯であっても歯を失ったら歯並びが乱れる原因となるため、虫歯はきちんと治療してください。

2024.07.03
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