電話044-211-5511

Web予約Web予約

Web予約LINE予約

2026.08.25

【川崎の歯医者】あまり知られていない歯周病の原因とは?

歯周病の直接的な原因は、口内に蓄積したプラークや、それが石化した歯石です。
また歯周病には、その他にも間接的な原因であるリスクファクターというものが存在します。
今回は、あまり知られていない歯周病のリスクファクターについて、いくつかピックアップして解説します。

あまり知られていない歯周病の原因4選

あまり知られていない歯周病の原因としては、主に以下のことが挙げられます。

・糖質の摂りすぎ
・女性ホルモンの乱高下
・微量栄養素の潜在的不足
・過去の被せ物の劣化や小さな歯並びの乱れ

各項目について詳しく説明します。

糖質の摂りすぎ

多くの方は“甘いお菓子の摂りすぎは虫歯の原因”と考えがちですが、実は糖質の過剰摂取は歯周病を爆発的に悪化させる隠れた主因です。

歯周病菌の代表格であるジンジバリス菌などは、口の中にある糖分をエサにして急速に増殖し、粘着性の高いプラークを作り出します。
砂糖がたっぷり入ったスイーツだけでなく、私たちが主食として日常的に口にする白米、パン、麺類などの炭水化物も、歯周病菌の格好の栄養源になってしまいます。

さらにおそろしいのは、糖質の摂りすぎによって日常的に血糖値が高い状態が続くと、血管の内壁がダメージを受け、歯茎の毛細血管の血流が著しく悪化することです。
これにより、歯茎に十分な酸素や免疫細胞が行き届かなくなり、歯周病菌に対する抵抗力がガタ落ちしてしまいます。

また、高血糖状態は体内の炎症反応を増幅させるため、歯周組織の破壊が通常よりも何倍ものスピードで進んでしまいます。
このように、糖質は外側と内側の両面から歯周病を悪化させる、強力なリスク因子です。

女性ホルモンの乱高下

女性の体は、生涯を通じてホルモンバランスが激しく変化しますが、実は女性ホルモンの変化と歯周病には極めて密接な関係があります。

特に歯周病菌の中には、女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)を大好物とし、それを栄養源にして爆発的に増殖する特殊な細菌が存在します。
そのため、ホルモン分泌が活発になる思春期や、生涯でもっとも分泌量が増える妊娠期は、それまでと同じように歯を磨いていても、突然歯周病の症状に見舞われます。

一方で、閉経を迎える更年期以降は、逆に女性ホルモンが急激に減少することで別のリスクが生まれます。
エストロゲンには唾液の分泌を促す作用があるため、これが減少すると口の中がカラカラに乾燥し、唾液の自浄作用や抗菌作用が失われてしまいます。

さらに、エストロゲンの減少は全身の骨密度を低下させる原因になりますが、これは歯を支えている顎の骨も例外ではありません。

骨自体がスカスカで脆くなるため、歯周病菌の攻撃を受けると、あっという間に骨が溶けて歯がグラグラになってしまいます。

微量栄養素の潜在的不足

現代人はカロリーこそ足りていても、体を維持するための微量栄養素が慢性的に不足していることが多く、これが歯周病の隠れた原因になっています。

特に重要なのが、ビタミンCです。
歯茎の約60%はコラーゲンという線維組織でできていますが、ビタミンCはこのコラーゲンを合成するのに絶対欠かせない栄養素です。
ビタミンCが不足すると、歯茎の組織がスカスカで脆くなり、歯周病菌の毒素が簡単に奥深くまで侵入できるようになってしまいます。

また、近年注目されているのが、ビタミンDや亜鉛の不足です。
ビタミンDはカルシウムの吸収を助けて骨を強く保つだけでなく、強力な免疫調整作用を持っています。
これが不足すると、歯周病菌に対する免疫反応が暴走し、自分の骨を過剰に溶かしてしまう原因になります。

亜鉛も、粘膜の再生や免疫細胞の活性化に不可欠なミネラルです。
毎日しっかりブラッシングをしていても、ジャンクフードや加工食品ばかりの食生活でこれらの栄養素が不足していると、歯茎の土台が弱り、歯周病が進行してしまいます。

過去の被せ物の劣化や小さな歯並びの乱れ

毎日のブラッシングを頑張っている方ほど見落としがちなのが、過去の歯科治療による被せ物の経年劣化や、わずかな歯並びの乱れです。

治療したばかりのときは歯とキレイにフィットしていても、数年〜十数年が経過すると、被せ物と自分の歯の間に目に見えない微細な隙間が生まれます。
この隙間は、歯ブラシの毛先が絶対に届かない形状をしていて、歯周病菌にとっては誰にも邪魔されない最高の隠れ家になります。

また八重歯や少し凹凸がある程度の軽微な歯並びの乱れも、特定の場所にだけ異常な負荷をかける原因になります。

歯並びが悪い部分はプラークが溜まりやすいだけでなく、噛むときにその歯だけが強く当たってしまう外傷性咬合を引き起こします。
食いしばりと同じ原理で、特定の歯の周りの骨だけに毎日過剰な物理的ストレスがかかり続けると、細菌の炎症がなくても骨の吸収が始まってしまいます。

ブラッシングの技術だけでは解決できない構造的な問題が、実は歯周病の温床になっているケースは非常に多いです。

まとめ

歯周病はとてもおそろしい疾患であるにもかかわらず、異常なほど成人の発症率が高いです。
その原因は、そこまで強い意識を持って予防されていないからだと言えます。
実際、歯周病は全身疾患のリスクも高いため、むしろ虫歯より徹底的に予防しなければいけません。
そのことを念頭において、歯周病の発症や悪化につながる習慣は避けましょう。

この記事を監修した人

ふたば歯科クリニック 理事長 大木 烈

ふたば歯科クリニック 川崎本院 
理事長 大木 烈

昭和大学歯学部卒業後、昭和大学附属病院での臨床研修を経て歯科医師としてのキャリアをスタート。現在は医療法人社団雙葉会ふたば歯科クリニックの理事長として、医院を統括する。
インプラント治療においては国際インプラント学会専門医の資格を持ち、米インディアナ大学インプラント科客員講師として海外での学術活動にも従事。矯正・補綴など多岐にわたる分野の認定資格を有し、さらに歯学博士の学位を取得するなど、臨床・研究の両面で高い専門性を発揮している。また、厚生労働省認定の臨床研修医指導医として後進の育成にも力を入れており、昭和大学歯科病院および歯学部解剖学教室にも所属し、大学との連携も継続している。
患者一人ひとりに最善の医療を届けるため、年中無休・通し診療という体制を実践。「患者様の生活の質の向上を使命とする」という姿勢のもと、予防から高度な専門治療まで幅広く対応している。

【当日予約受付中】お電話にてご連絡ください!