マウスウォッシュは、デンタルフロスや歯間ブラシなどと同じく、より丁寧なデンタルケアを行うためのサポートアイテムです。
またマウスウォッシュには、アルコールが一切含まれていないタイプが存在します。
今回は、ノンアルコールのマウスウォッシュのメリットについて解説します。
ノンアルコールのマウスウォッシュのメリット4選
ノンアルコールのマウスウォッシュには、主に以下のようなメリットがあります。
・ピリピリしない
・ドライマウスを予防できる
・粘膜やデリケートな口に優しい
・長時間のブクブクうがいができる
各メリットについて詳しく説明します。
ピリピリしない
ノンアルコールマウスウォッシュの最大のメリットは、口に入れたときの刺激が非常に少なく、ピリピリとした痛みをほとんど感じない点です。
アルコールが配合されているマウスウォッシュは、特有の強い爽快感や効いている感覚を得られる一方で、人によっては粘膜に強い痛みや刺激を感じることがあります。
特に辛い食べ物やミントの刺激が苦手な方、小さな子ども、高齢者の方にとっては、規定の推奨時間口に含み続けること自体が苦痛になってしまうケースも少なくありません。
その点、ノンアルコールタイプはマイルドな使い心地が特徴です。
低刺激処方でありながら、殺菌成分や洗浄成分はしっかりと配合されているため、口に含んでいる間も優しくケアすることができます。
痛みを我慢する必要がないため、小さな子どもからお年寄りまで、家族みんなで同じボトルを共有して無理なく使用できるのも大きな魅力です。
ドライマウスを予防できる
ノンアルコールタイプは、口の中の潤いを保ち、ドライマウスを予防・改善するのに非常に効果的です。
アルコールには高い揮発性があります。
そのため、アルコール配合のマウスウォッシュを頻繁に使用すると、口の中の水分や唾液が一緒に蒸発しやすくなり、使用後に口の中がカラカラに乾燥してしまうことがあります。
唾液には、口の中の細菌の増殖を抑えたり、自浄作用によって汚れを洗い流したりする大切な役割があります。
しかしアルコールによって唾液が減少し、ドライマウス状態になると、かえって細菌が繁殖しやすくなり、口臭の悪化や虫歯・歯周病のリスクが高まります。
特に加齢やストレス、薬の副作用などで、もともと唾液の分泌量が減っていると感じる方にとって、アルコールタイプは逆効果になるリスクがあります。
ノンアルコールマウスウォッシュであれば、口内の水分を奪うことなく、必要な潤いをキープしたまま粘膜を優しく洗浄・殺菌できます。
口の中の乾燥は口臭の大きな原因の一つでもあるため、潤いを保ちながらケアできるノンアルコールタイプは、結果として持続性の高い口臭予防にもつながります。
粘膜やデリケートな口に優しい
口の中の粘膜が敏感な時期や、口のトラブルを抱えているときでも、優しく安全に使用できるのがノンアルコールマウスウォッシュの強みです。
口の中は、非常にデリケートな粘膜で覆われています。
例えば、体調不良やストレスで口内炎ができているとき、歯磨き時に出血しやすい歯肉炎のときなどは、口の中の粘膜が通常よりもはるかに敏感になっています。
このような状態でアルコール配合のマウスウォッシュを使用すると、傷口や炎症部分に激しい痛みが走り、粘膜をさらに刺激して傷つけてしまうおそれがあります。
症状を悪化させたり、治りを遅くしたりする原因にもなりかねません。
ノンアルコールタイプであれば、傷口や炎症を刺激することなく、トラブルの原因となる雑菌を優しく洗い流すことができます。
また、口の粘膜が薄くなり刺激を受けやすくなっている高齢者の方や、妊娠中で味覚や嗅覚が敏感になっている方にも安心しておすすめできます。
口のコンディションが優れないときでも、守りのケアとして毎日の衛生状態を維持できるのは、ノンアルコールならではの優しいメリットです。
長時間のブクブクうがいができる
ノンアルコールマウスウォッシュは刺激がないため、口に含んだまましっかりと時間をかけてブクブクうがいをすることができるというメリットがあります。
マウスウォッシュの効果を最大限に引き出すためには、製品に記載されている規定の時間しっかりと行き渡らせることが重要です。
しかし刺激の強いアルコールタイプの場合、そのピリピリ感に耐えられず、わずか数秒で吐き出してしまいがちです。
これでは、配合されている有効成分が歯の隙間や粘膜の隅々まで行き届かず、十分な殺菌・洗浄効果を得ることができません。
ノンアルコールタイプであれば、口の中に長く含んでいても全く苦にならないため、30秒間しっかりと、隅々まで液をブクブクと浸透させることができます。
歯と歯の間、歯茎の境目、舌の表面など、歯ブラシが届きにくい場所にも時間をかけて成分をアプローチさせることが可能です。
結果として、雑菌の洗い残しが減り、本来の製品が持つ虫歯予防、歯周病予防、口臭予防といった効果を100%発揮させることができます。
まとめ
マウスウォッシュを使用する際は、いくつもの商品を比較し、自身の要望に合ったものを選びましょう。
ノンアルコールのマウスウォッシュであれば、しっかりと口内をケアしつつ、刺激を最小限に抑えられます。
また歯ブラシや歯磨き粉、デンタルフロスや歯間ブラシなども、自身に適したものをじっくり選択するのがポイントです。
この記事を監修した人
ふたば歯科クリニック 川崎本院
理事長 大木 烈
昭和大学歯学部卒業後、昭和大学附属病院での臨床研修を経て歯科医師としてのキャリアをスタート。現在は医療法人社団雙葉会ふたば歯科クリニックの理事長として、医院を統括する。
インプラント治療においては国際インプラント学会専門医の資格を持ち、米インディアナ大学インプラント科客員講師として海外での学術活動にも従事。矯正・補綴など多岐にわたる分野の認定資格を有し、さらに歯学博士の学位を取得するなど、臨床・研究の両面で高い専門性を発揮している。また、厚生労働省認定の臨床研修医指導医として後進の育成にも力を入れており、昭和大学歯科病院および歯学部解剖学教室にも所属し、大学との連携も継続している。
患者一人ひとりに最善の医療を届けるため、年中無休・通し診療という体制を実践。「患者様の生活の質の向上を使命とする」という姿勢のもと、予防から高度な専門治療まで幅広く対応している。