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2026.10.05

【川崎の歯医者・予防歯科】60代の方が意識すべき虫歯予防のポイント

60代の方は、仕事も現役を退くことが多く、生活リズムが大きく変わるケースが多々見られます。
また虫歯予防についても、これまで以上に徹底しなければいけない年齢だと言えます。
今回は、60代の方が意識すべき虫歯予防のポイントについて、4つほど解説したいと思います。

60代の方が意識すべき虫歯予防のポイント4選

60代の方は、以下のポイントを押さえた虫歯予防を行うべきです。

・根麺う蝕の徹底予防
・唾液の分泌を促すケア
・二次虫歯の早期発見と対策
・プロフェッショナルケアの定着

各項目について詳しく説明します。

根面う蝕の徹底予防

60代になると、加齢や過去の歯周病の影響によって歯茎が徐々に下がり、普段は隠れている歯の根元が露出してきます。
この露出した根元にできる虫歯を根面う蝕と呼び、シニア世代の虫歯の大部分を占めています。

歯の頭の部分は非常に硬く酸に強い性質を持っていますが、根元の部分はやわらかく、酸に対して極めて脆弱です。
そのため、一度虫歯菌の酸にさらされると、あっという間に進行してしまうというおそれがあります。

さらに、根元の虫歯は歯の神経に距離が近いため、自覚症状が少ないまま神経まで達してしまったり、最悪の場合は歯が折れて抜歯を余儀なくされたりすることも少なくありません。

これを防ぐためには、歯と歯茎の境目を狙って優しくブラッシングすることが不可欠です。
力を入れすぎるとさらに歯茎が下がる原因になるため、軽い力で小刻みに動かすよう意識しましょう。

また象牙質を保護して強化するために、高濃度フッ素が配合された歯磨き粉を日常的に使用することが極めて有効な対策となります。

唾液の分泌を促すケア

口の中の健康を守るうえで、唾液は天然の予防薬とも言える非常に重要な役割を果たしています。
しかし60代を迎えると、加齢による唾液腺の萎縮や、持病のために服用している高血圧の薬、抗うつ薬、利尿剤などの副作用によって、唾液の分泌量が低下しやすくなります。

口の中が乾くドライマウスになると、唾液が持つ細菌を洗い流す自浄作用や酸を中和する緩衝作用、溶け出した歯を修復する再石灰化作用が十分に働かなくなります。
その結果、虫歯菌が繁殖しやすい過酷な環境が作られてしまうのです。

唾液の分泌を促すためには、日頃からいくつかの工夫を取り入れることが大切です。
まずは食事の際によく噛んで食べることを意識し、口の周りの筋肉を刺激しましょう。

また、耳の下や顎の下にある唾液腺を優しくマッサージする唾液腺マッサージも効果的です。
さらに、こまめな水分補給で口腔内の潤いを保つことや、キシリトール100%のガムを噛んで唾液腺を刺激することも、虫歯になりにくい環境づくりに大きく貢献します。

二次虫歯の早期発見と対策

60代の方の口の中には、これまでの人生で治療を行ってきたクラウンやインレーが多く存在しているかと思います。
実は、大人の虫歯でもっとも厄介なのが、これら過去の治療部位の隙間から再び虫歯が進行する二次虫歯です。

治療してから年月が経つと、詰め物を固定している接着剤が唾液で溶け出したり、経年劣化によって素材自体に変形や微細な欠けが生じたりします。
その結果できたわずかな隙間に虫歯菌が入り込み、内部で静かに虫歯が広がっていきます。

特に神経をすでに抜いてしまっている歯の場合、虫歯がどれだけ進行しても痛みを感じることがありません。
そのため、気づいた時には被せ物の中で歯がボロボロになっていて、治療が不可能な状態まで悪化しているケースが多々あります。

これらを防ぐには、毎日のセルフケアでデンタルフロスや歯間ブラシを必ず使用し、人工物と歯の隙間にプラークを残さないことが鉄則です。
そして、目に見えない隙間の異常を察知するために、歯科医院での定期的なレントゲン検査が欠かせません。

プロフェッショナルケアの定着

年齢を重ねるにつれて、視力の低下や手元の細かい動きの衰え、関節の痛みなどが原因で、若い頃のように完璧に歯を磨くことが物理的に難しくなることがあります。
どれほど時間をかけて丁寧に磨いているつもりでも、歯並びのガタつきがある部分や、奥歯の裏側、歯と歯の隙間などにはどうしても磨き残しが生じてしまいます。

このセルフケアの限界を補うために重要となるのが、歯科クリニックで受けるプロフェッショナルケアです。
歯科衛生士などの専門家による定期的なクリーニングを受けることで、普段のブラッシングでは落とすことができない頑固なバイオフィルムや歯石を除去することができます。

また定期検診に通うことで、前述した根面う蝕や二次虫歯を初期段階で発見し、削る量を最小限に抑えた治療が可能になります。

60代からは“痛くなってから行く場所”ではなく、“虫歯にさせないために3〜4ヶ月に1回メンテナンスに行く場所”として歯科クリニックを活用することが大切です。

まとめ

60代で歯を失ってしまうと、これからの食事や会話が不便になり、快適な老後生活を送ることができません。
そのため、前述した虫歯予防対策は徹底する必要があります。
もっと言えば、40~50代から老後の歯を守る対策にシフトし、歯科クリニックへ定期的に通う習慣もつけておくことが望ましいです。
健康な生活は、健康な歯なくしては実現不可能です。

この記事を監修した人

ふたば歯科クリニック 理事長 大木 烈

ふたば歯科クリニック 川崎本院 
理事長 大木 烈

昭和大学歯学部卒業後、昭和大学附属病院での臨床研修を経て歯科医師としてのキャリアをスタート。現在は医療法人社団雙葉会ふたば歯科クリニックの理事長として、医院を統括する。
インプラント治療においては国際インプラント学会専門医の資格を持ち、米インディアナ大学インプラント科客員講師として海外での学術活動にも従事。矯正・補綴など多岐にわたる分野の認定資格を有し、さらに歯学博士の学位を取得するなど、臨床・研究の両面で高い専門性を発揮している。また、厚生労働省認定の臨床研修医指導医として後進の育成にも力を入れており、昭和大学歯科病院および歯学部解剖学教室にも所属し、大学との連携も継続している。
患者一人ひとりに最善の医療を届けるため、年中無休・通し診療という体制を実践。「患者様の生活の質の向上を使命とする」という姿勢のもと、予防から高度な専門治療まで幅広く対応している。

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