【川崎で虫歯治療】二次カリエスの特徴や主な原因について

虫歯を治療した後は、歯が痛むことなく、これまでよりもスムーズに食事を楽しむことができます。

しかし、一度治療した歯だからといって、そこが二度と虫歯にならないわけではないため、油断してはいけません。

ここからは、“二次カリエス”の特徴や主な原因を中心に解説したいと思います。

二次カリエスとは?

二次カリエスとは、二次虫歯や二次齲蝕とも呼ばれるもので、一度治療した歯で再度発症する虫歯のことをいいます。

カリエスとは、ラテン語で歯の腐敗、崩壊などを意味する言葉であり、虫歯菌によって歯が壊されてしまうことから、このような名称がついています。

また、二次カリエスは、詰め物や被せ物の内部で進行するものであり、発症していることに気付きにくいという特徴があります。

通常の虫歯であれば、歯の色が明らかに変わっていたり、不自然に穴が開いていたりするため、早期発見につながりやすいですが、二次カリエスはそういうわけにはいけません。

ちなみに、二次カリエスを発症したのが、すでに根管治療を受けている歯だった場合、神経が存在しないため、痛みが出ないことがあります。

このような場合も、自覚症状がほとんどないことから、発症に気付くのが遅れやすく、気付いたときには重度にまで進行しているというケースも珍しくありません。

二次カリエスの主な原因

二次カリエスを発症する主な原因としては、以下のようなことが挙げられます。

・詰め物、被せ物の劣化
・歯ブラシの不適合
・ブラッシング不足
・虫歯の取り残し
・歯ぎしり、食いしばり

詰め物、被せ物の劣化

詰め物や被せ物を使用した場合、時間の経過とともに少しずつ素材自体が劣化してしまうことがあります。

また、自身の歯と詰め物、被せ物を接着するセメントも劣化し、歯と素材の間に隙間が生まれます。

こちらの隙間から虫歯菌が侵入し、二次カリエスを引き起こすケースが多く見られます。

歯ブラシの不適合

市販の歯ブラシにはさまざまな種類があり、ヘッドの大きさや毛先の硬さ、形状など、あらゆる違いがあります。

そのため、日頃からきちんとブラッシングをしていても、歯ブラシが自身の口腔状態や歯の形状に合っていない場合、高い清掃効果は期待できません。

また、このような状況が続くと、口内にプラークが残留し、二次カリエスの大きな原因になってしまいます。

ブラッシング不足

二次カリエスは、詰め物や被せ物の下で発生するものですが、こちらの部分はそもそも虫歯のリスクが高いです。

なぜなら、元々磨き残しが多かったことにより、虫歯を発症しているからです。

つまり、虫歯を治療した箇所を意識してブラッシングしなければ、自然とその箇所は再度磨き残しが増え、二次カリエスを発症しやすくなるということです。

もし、歯ブラシだけではキレイにできている感じがしないというのであれば、デンタルフロスや歯間ブラシを使用し、清掃レベルを上げなければいけません。

虫歯の取り残し

詰め物や被せ物は、完全に虫歯を除去した歯に装着するものですが、最初の虫歯治療がうまくいかず、虫歯の取り残しがあった場合も、二次カリエスを発症します。

人の歯の根は、いくつも枝分かれてしている上に曲がりくねっていて、とても細いため、キレイに虫歯を取り除くのは大変です。

特に、何本も虫歯を治療している場合、いずれかの歯で虫歯の取り残しが発生し、二次カリエスを発症するリスクは高くなります。

歯ぎしり、食いしばり

就寝中、日中問わず歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、歯の噛み合わせの部分に大きな負担がかかります。

これにより、補綴物にも負荷がかかり、摩耗する可能性があります。

また、こちらの負荷によって生じた隙間から細菌が入り込み、二次カリエスを引き起こすことも考えられます。

二次カリエスを発症する確率について

歯科先進国であるスウェーデンのイェーテボリ大学の博士が行った研究の結果によると、人が30年の間にかかる虫歯のうち、およそ80%は二次カリエスだということがわかっています。

つまり、二次カリエスはかなりの高確率で発症するということです。

また、繰り返し虫歯治療を受けた歯には、必ずダメージが残ります。

そのせいで、歯の寿命が縮まることも珍しくありません。

二次カリエスの予防には定期検診が大切

二次カリエスの発症を予防するには、自宅で行うケアだけでなく、3ヶ月または4ヶ月に1回程度、歯科クリニックで定期検診を受けることが大切です。

受診の頻度が高ければ、プロによるクリーニングでプラークがない状態をキープしやすい上に、トラブルがあっても初期に発見し、すぐに治療ができます。

まとめ

ここまで、二次カリエスの特徴や主な原因について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?

一度虫歯になった歯は、治療した後も虫歯のリスクが高く、こちらは気付きにくいことから、進行しやすいという厄介な特徴を持っています。

何度も同じ歯を治療するのは、精神的にも経済的にも負担になるため、治療後も油断せずセルフケア、プロフェッショナルケアを継続しましょう。

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