
虫歯が痛むタイミングとしては、主に冷たいものや熱いもの、甘いものなどを食べたときが挙げられます。
その他でいうと、ブラッシングをしたときなども痛みが出やすいですが、日常生活における振動で痛むということもあります。
今回は、振動で虫歯が痛むケースを中心に解説します。
振動で虫歯が痛むケース4選
以下のようなケースでは、振動が原因で虫歯になっている箇所が痛むことがあります。
・歩くとき、走るとき
・段差を上り下りしたとき
・車に乗ったとき
・電車に乗ったとき
各項目について詳しく説明します。
歩くとき、走るとき
虫歯を発症している方は、歩くときや走るときの振動によって痛みが出ることがあります。
歩くときや走るとき、実際地面に触れるのは足ですが、足を上げて着地するという動作によって振動が起こり、それが全身に伝わります。
虫歯がある場合、その振動が患部に伝わって痛みを生じさせます。
もちろん、走るときは振動がさらに強くなり、痛みも増大します。
そのため、走るスポーツをしている方などは、パフォーマンスに大きな影響が出ることもあります。
さらにスポーツで走る場合は、まっすぐ走るだけでなく、曲がったり急に切り返したりすることも多いため、痛みを避けるのは難しいです。
段差を上り下りしたとき
段差を上り下りしたときも、振動によって虫歯の痛みは強くなることがあります。
特に段差を下りるときは、いつもの地面の高さよりも低い位置に着地することになります。
つまりより高い位置から足を着くため、振動が大きくなりやすく、虫歯の痛みも強くなりやすいということです。
ちなみに階段を下りるときは、低い位置に下りるという動作を何度も繰り返すため、痛みが出やすくなります。
さらに階段を下りるとき、小走りになったり最後の段を軽く跳んだりする癖がある方は要注意です。
車に乗ったとき
歩いたり走ったりしていなくても、振動によって虫歯が痛むことがあります。
例えば、車に乗ったときです。
車で走行しているときは、一見平面な道であっても車体が揺れることがあります。
特に工事をした地面としていない地面の境目などは、少し段差になっていることも多く、この上を走ると振動によって歯が痛みやすいです。
また車の振動による歯の痛みは、避けるのがなかなか難しいです。
歩いたり走ったりしている状態の場合、段差を避けたりゆっくり着地したりすることができますが、車で走行しているときは地面が見えません。
もちろん、走行中の振動による痛みが運転に影響することも考えられます。
電車に乗ったとき
電車に乗ったときの振動でも、虫歯の痛みがひどくなることがあります。
電車は平面な道ではなく、線路の上を走っています。
そのため、基本的には常に振動しています。
また車と同様、電車による振動を避けるのは難しく、駅と駅の間が長い区間などは苦痛になることがあります。
さらに急に電車が揺れたときには、足を踏ん張った拍子に痛みが強くなることも考えられます。
もちろん、新幹線など他の公共交通機関でも同じようなことが起こり得ます。
振動で痛む虫歯の特徴
歩いたときや乗り物に乗ったときに振動で虫歯が痛む場合、かなり症状は進行していることが考えられます。
具体的には、重度の虫歯を発症している可能性が高いです。
軽度の虫歯の場合、実際歯に刺激を与えなければ、そこまで強い痛みが生じることはありません。
また見た目の特徴としては、痛む部分の歯に大きく黒い穴が開いていることが多いです。
もちろん、虫歯が複数本ある方は、振動によって痛む箇所も多くなります。
歯がボロボロになるほど虫歯を放置してしまった方は、歯列全体に痛みが生じ、日常生活に大きな支障が出てしまうこともあります。
噛み合わせが原因で振動による痛みが出る場合も
虫歯を一切発症していない方であっても、振動による痛みを覚えることがあります。
こちらは、主に噛み合わせが悪いことが原因です。
正しい歯の噛み合わせは、奥歯が上下ともにしっかり噛み合っていたり、上下の前歯が真ん中に位置していたりします。
また歯列全体がキレイなアーチ状になっているというのも、正しい噛み合わせの特徴です。
しかし上記のような噛み合わせになっていない場合、歩いたときなどの振動が特定の歯にばかり伝わり、痛みが出ることが考えられます。
例えば元々奥歯が強く噛み合っている場合、奥歯のみ他の歯よりも振動の影響を受けやすく、痛みも強くなることがあります。
ちなみに噛み合わせが原因で振動の影響を受けやすい場合は、噛み合わせそのものを治療しなければ改善させるのが難しいです。
具体的には矯正治療やセラミック治療などを受け、正しい歯列をつくることが大切です。
まとめ
虫歯を放置していると、食事やブラッシングに多大な影響を与えます。
またそれだけでなく、単に歩いたり走ったり、乗り物に乗ったりすることもままならない可能性があります。
もちろん、虫歯は自然に治ることがないため、歯がボロボロの方は歯科クリニックに通うしかありません。
毎日の生活を豊かにするためにも、早急に歯科クリニックを訪れましょう。
この記事を監修した人
ふたば歯科クリニック 川崎本院
理事長 大木 烈
昭和大学歯学部卒業後、昭和大学附属病院での臨床研修を経て歯科医師としてのキャリアをスタート。現在は医療法人社団雙葉会ふたば歯科クリニックの理事長として、医院を統括する。
インプラント治療においては国際インプラント学会専門医の資格を持ち、米インディアナ大学インプラント科客員講師として海外での学術活動にも従事。矯正・補綴など多岐にわたる分野の認定資格を有し、さらに歯学博士の学位を取得するなど、臨床・研究の両面で高い専門性を発揮している。また、厚生労働省認定の臨床研修医指導医として後進の育成にも力を入れており、昭和大学歯科病院および歯学部解剖学教室にも所属し、大学との連携も継続している。
患者一人ひとりに最善の医療を届けるため、年中無休・通し診療という体制を実践。「患者様の生活の質の向上を使命とする」という姿勢のもと、予防から高度な専門治療まで幅広く対応している。