虫歯が重度にまで進行している場合、日常生活にはさまざまな弊害が生じます。
食事を満足に摂れないことはもちろん、睡眠にも支障が出ますし、場合によっては職場などでのコミュニケーションも難しくなります。
今回は、虫歯によるコミュニケーションへの悪影響について解説します。
虫歯によるコミュニケーションへの悪影響6選
重度の虫歯を放置し、歯がボロボロの状態になってしまうと、以下のようなコミュニケーションへの悪影響が生じます。
・発音がしづらくなる
・体調が悪化する
・口臭が強くなる
・だらしない印象を与える
・自然な笑顔がつくれない
・食事に誘われなくなる
各項目について詳しく説明します。
発音がしづらくなる
重度の虫歯を治療しないままでいると、発音に影響が出てコミュニケーションが取りづらくなります。
例えば虫歯で歯の一部が欠けている方は、そこから空気が漏れてしまい、発音が不明瞭になります。
そのため、自身の意見がうまく伝わらなかったり、何度も聞き返されたりしてしまいます。
特にサ行やタ行の発音については、歯がボロボロの状態では正しく発音するのは難しいです。
また発音の影響によって会話が成立しなくなることは、普通に話しているつもりである本人にとって非常にストレスです。
もちろん言葉が聞き取りづらい、何度も聞き返さなければいけない相手にとってもストレスであるため、好ましい状況ではありません。
体調が悪化する
重度の虫歯は体調の悪化にもつながり、こちらもコミュニケーションに悪影響を及ぼします。
虫歯が引き起こす慢性的な痛みや炎症は、ストレスとなって身体のエネルギーを消耗させます。
これにより、倦怠感や疲労感は強くなります。
また歯がボロボロなことによる噛み合わせの悪化により、頭痛が生じたり、それがめまいや肩こりなどを引き起こしたりすることもあります。
つまり、ひどい虫歯を患っている方は、常に体調が悪い状態だということです。
このような状態で職場の同僚などとコミュニケーションを取ろうとすると、「元気がない」「愛想がない」というイメージを与えかねません。
そのため、積極的にコミュニケーションを取ってもらえなくなることも考えられます。
口臭が強くなる
口臭が強くなることも、虫歯によるコミュニケーションへの悪影響です。
虫歯が原因で生じる口臭は、生ゴミのような腐敗臭、乳製品が腐ったようなプチドール臭と言われています。
これらのニオイは、食べカスが詰まったり、歯髄炎や根尖周囲炎を発症したりすることで生じます。
またどれだけひどい口臭が出ていても、本人はそれに気付くのが難しいです。
口と鼻は近い位置にあるため、毎日そのニオイを嗅いでいる本人は鈍感になるからです。
もちろん、常に強い口臭を発している場合、相手はコミュニケーションを取ることを嫌がります。
さらに、口臭は指摘しにくいものとしてビジネスシーンでも問題視されているため、本人からすれば「なぜか避けられている」という状況にもなりかねません。
だらしない印象を与える
虫歯で歯がボロボロの方は、コミュニケーションを取る相手にだらしない印象を与えてしまうことがあります。
虫歯になった歯は、形状が歪だったり黒っぽく変色していたりします。
そのため、基本的に虫歯があることは相手にすぐ気づかれます。
また虫歯は丁寧なブラッシングや定期検診によって予防できるため、“虫歯がたくさんある=自己管理ができていない”と思われても仕方ありません。
ちなみに同僚であればまだこのように思われても問題ない可能性がありますが、上司や取引先にだらしないイメージを持たれると肩身が狭くなります。
自然な笑顔がつくれない
歯を失うほど虫歯が進行している方は、自然な笑顔がつくれず、コミュニケーションに支障をきたすことがあります。
虫歯で歯がボロボロになっている場合、歯並びもかなり乱れていることが予想されます。
歯並びが良くないと、スマイルラインがキレイに出ず、口角に左右差が出て自然な笑顔にならない可能性があります。
またボロボロの歯を見せたくないことから、口を開けて笑えなくなることも考えられます。
笑顔が少なかったりぎこちなかったりすれば、相手に与える印象は悪くなりやすいです。
食事に誘われなくなる
虫歯だらけの方は、職場の同僚などに食事に誘われる機会が減少する傾向にあります。
なぜなら、食べられるものが少なかったり、口臭が気になったりするからです。
ほとんど歯がない場合、硬いものは食べられません。
そのため、相手はそれを考慮してお店を選ばなければいけなくなります。
また食事を共にするときに口臭が気になると、相手は食欲が減退することも考えられます。
食事はプライベートで親交を深めるために最適の場であるため、この機会を失ってしまいやすいのは非常に痛いです。
まとめ
虫歯だらけの自身の歯について、「これだけ進行したら今さら歯医者には行けない」と思っている方は多いでしょう。
しかし、そのまま放置していても自然に治ることはありませんし、コミュニケーションへの悪影響は加速する一方です。
そのため、できる限り早く歯科クリニックに相談し、可能な部分から少しずつ治療していくことをおすすめします。
この記事を監修した人
ふたば歯科クリニック 川崎本院
理事長 大木 烈
昭和大学歯学部卒業後、昭和大学附属病院での臨床研修を経て歯科医師としてのキャリアをスタート。現在は医療法人社団雙葉会ふたば歯科クリニックの理事長として、医院を統括する。
インプラント治療においては国際インプラント学会専門医の資格を持ち、米インディアナ大学インプラント科客員講師として海外での学術活動にも従事。矯正・補綴など多岐にわたる分野の認定資格を有し、さらに歯学博士の学位を取得するなど、臨床・研究の両面で高い専門性を発揮している。また、厚生労働省認定の臨床研修医指導医として後進の育成にも力を入れており、昭和大学歯科病院および歯学部解剖学教室にも所属し、大学との連携も継続している。
患者一人ひとりに最善の医療を届けるため、年中無休・通し診療という体制を実践。「患者様の生活の質の向上を使命とする」という姿勢のもと、予防から高度な専門治療まで幅広く対応している。