歯科クリニックを選ぶ際は、実績や取り扱っている治療内容など、総合的に見て判断しなければいけません。
しかし、やはり大事なのは自宅から近い歯科クリニックを選ぶことです。
どれだけ名医でも、遠く離れた歯科クリニックではデメリットが発生します。
今回は、遠方の歯科クリニックに通うデメリットを中心に解説します。
遠方の歯科クリニックに通院するデメリット5選
車で何十分もかかったり、電車を乗り継がなければいけなかったりするほど遠方の歯科クリニックに通うことには、以下のようなデメリットがあります。
・緊急時に対応してもらえない
・通院が面倒になる
・交通費が発生する
・アフターケアに通いにくい
・スケジュール調整が難しい
各デメリットについて詳しく説明します。
緊急時に対応してもらえない
あまりにも遠方の歯科クリニックの場合、急に虫歯が痛み出したときなど、緊急時に対応してもらうのが難しくなります。
例えば、夕方頃に急に歯が痛くなったとしましょう。
この場合、すぐ近所の歯科クリニックであれば、まだ診療時間に間に合う可能性があります。
一方、車や電車で通わなければいけない歯科クリニックの場合、向かっている間に診療時間外になってしまうことが考えられます。
もちろん対応してもらえなかった場合、歯に問題を抱えたまま通院までの時間を過ごすことになるため、患者さんにとってはとても苦痛です。
この間にも、症状はどんどん悪化していく可能性があります。
通院が面倒になる
通院が面倒になることも、遠方の歯科クリニックに通うことのデメリットです。
虫歯治療は、基本的に1回で完了することがありません。
何度か治療を行い、その後詰め物や被せ物が完成するのを待ってやっと完了します。
しかし、自宅から遠く離れたところにある歯科クリニックは、通院のモチベーションを保つのが難しいです。
特に虫歯治療や歯科クリニックが苦手な方にとっては、わざわざ時間をかけて辛い治療を受けなければいけないわけですから、気が進まないのも当然です。
また虫歯治療を途中でやめてしまうと、虫歯のリスクはより高まりますし、時間が空きすぎると最初から治療をやり直さなければいけないことも考えられます。
交通費が発生する
交通手段を問わず、遠方の歯科クリニックに通う場合は交通費が発生します。
自宅から近い歯科クリニックの場合、徒歩で通うことができますし、多少離れていても自転車で通院できます。
歯科クリニックに駐輪スペースがある場合、当然交通費はかかりません。
一方、車で通わなければいけない場合、まずガソリン代が発生します。
歯科クリニックに駐車場があれば良いですが、ない場合はコインパーキングに停める費用も発生します。
また電車の場合も電車賃が発生しますし、乗り換えをしなければいけない場合はさらに交通費が高くなります。
もちろん、電車の場合は往復で費用がかかるため、何ヶ月も通院する場合はなかなかの出費になります。
アフターケアに通いにくい
アフターケアに通いにくいという点も、遠方の歯科クリニックに通うデメリットだと言えます。
虫歯治療を受けた後は、定期的に歯科クリニックに通い、検診を受けることが望ましいです。
特に虫歯を多く治療した方は、虫歯になりやすい体質であったり、生活習慣を送っていたりするため、逐一口内状況をチェックしてもらわなければいけません。
しかし、遠方の歯科クリニックにわざわざアフターケアだけ受けにいくというのは、とても体力のいることです。
そのため、次第に歯科クリニックから足が遠のくようになり、再び虫歯を発症してしまう可能性が高まります。
スケジュール調整が難しい
遠方の歯科クリニックに通う場合、治療を受けるためのスケジュール調整も難しくなります。
例えば、平日仕事が終わった後に治療を受けたいとしましょう。
このとき、自宅近くの歯科クリニックであれば、帰り道にそのまま通院できる可能性が高いです。
一方遠く離れた歯科クリニックの場合、勤務先からはさらに遠い可能性がありますし、一度帰宅して車で通院する場合などはさらに時間がかかります。
そのため、通いたい時間にはすでに歯科クリニックが閉まっているおそれがあります。
遠方の歯科クリニックにおけるメリットは?
遠方の歯科クリニックにおけるメリットとしては、実績のある歯科医師に治療してもらえる確率が高いことが挙げられます。
自宅周辺の歯科クリニックだけに限定した場合、その中にいわゆる名医と呼ばれる歯科医師は存在しないかもしれません。
これに対し遠方まで選択肢を広げれば、実績と経験が豊富な歯科医師のいる歯科クリニックを選べる可能性が高まります。
まとめ
歯科クリニックは、無理のない程度に継続して通える場所でなければいけません。
そのため、立地を度外視して歯科クリニックを選ぶことはおすすめできません。
もちろん「近いから」という理由だけで選ぶのも考えものですが、途中で通わなくなるリスクがある場合は、多少実績に乏しくても近い歯科クリニックを選ぶ方が良いです。
この記事を監修した人
ふたば歯科クリニック 川崎本院
理事長 大木 烈
昭和大学歯学部卒業後、昭和大学附属病院での臨床研修を経て歯科医師としてのキャリアをスタート。現在は医療法人社団雙葉会ふたば歯科クリニックの理事長として、医院を統括する。
インプラント治療においては国際インプラント学会専門医の資格を持ち、米インディアナ大学インプラント科客員講師として海外での学術活動にも従事。矯正・補綴など多岐にわたる分野の認定資格を有し、さらに歯学博士の学位を取得するなど、臨床・研究の両面で高い専門性を発揮している。また、厚生労働省認定の臨床研修医指導医として後進の育成にも力を入れており、昭和大学歯科病院および歯学部解剖学教室にも所属し、大学との連携も継続している。
患者一人ひとりに最善の医療を届けるため、年中無休・通し診療という体制を実践。「患者様の生活の質の向上を使命とする」という姿勢のもと、予防から高度な専門治療まで幅広く対応している。