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2026.07.31

【川崎の歯医者】虫歯治療で子どもが暴れる場合はどう対処される?

虫歯治療は、子どもの頃のトラウマなどが原因で、大人になっても苦手な方が数多く存在します。
そのため、子どもの場合は恐怖で暴れたり、泣き叫んだりしても無理はありません。
では子どもが虫歯治療で暴れてしまう場合、歯科クリニックではどのように対処されるのでしょうか?

虫歯治療で子どもが暴れる場合の対処法4選

子どもが暴れてしまう場合、歯科クリニックでは以下のような対処法が選択されます。

・段階的なトレーニング
・応急処置と経過観察
・押さえつけによる緊急処置
・笑気麻酔や静脈内鎮静法

各項目について詳しく説明します。

段階的なトレーニング

子どもが歯科治療を怖がって暴れる場合、まずは「歯医者は怖い場所ではない」と理解してもらうための行動変容療法が用いられます。

具体的には、いきなり歯を削るようなことはせず、診察台に座る、お口を開ける、器具を触らせて見せる、風を当ててみるといった小さなステップを1つずつクリアさせていきます。
この方法の目的は、歯科医師やスタッフとの間に信頼関係を築き、子ども自身の納得と自信を引き出すことです。

1回の受診で治療を完了させようとせず、何回か通院を重ねて少しずつ環境に慣れさせていくため、軽度な虫歯や精神的な成長を待てる余裕がある場合に最適なアプローチです。

また歯科医師や親御さんは、子どもの治療が上手にできたら大袈裟なほど褒めちぎり、達成感を持たせることで、次回への意欲へとつなげます。

応急処置と経過観察

どうしても暴れてしまい治療が困難なものの、今すぐに削る必要がない場合は、無理をして治療を行わず、虫歯の進行を止める処置にとどめて様子を見ることがあります。

代表的な方法としては、サホライドと呼ばれるフッ化ジアンミン銀の薬剤を虫歯部分に塗布する処置が挙げられます。
これを塗ることで、歯を削ることなく虫歯の進行を大幅に遅らせることが可能です。

薬剤を塗布した部分は黒く変色するという審美的なデメリットはあるものの、痛みもなく短時間で終わるため、暴れてしまう子どもでも比較的安全に処置が受けられます。

このようにして最悪の事態を防ぎながら、定期的なフッ素塗布やブラッシング指導、食事指導を並行して行い、子どもが成長して治療を受け入れられる年齢になるのを待ちます。

押さえつけによる緊急処置

虫歯が神経まで達して激しい痛みがある場合や、腫れがひどく放置すると重症化するリスクが高い場合など、どうしても今すぐ治療をしなければならないケースも存在します。
このような緊急時には、安全を最優先にして身体を固定した上で治療を行います。

具体的には、網やベルトがついた特殊な寝具で全身を優しく固定したり、親御さんに診察台へ一緒に座ってもらい、抱きかかえるようにして手足を抑えてもらったりします。
子どもが急に動くと、高速回転する器具で口の中の粘膜や舌を傷つける大怪我につながりかねないため、これを防ぐために必要な措置です。

しかし、この方法は子どもに恐怖心やトラウマを植え付けるリスクもあります。
そのため、歯科医師は必ず事前に親御さんへ必要性とリスクを説明し、同意を得た上で、短時間で手早く治療を終わらせるよう全力を尽くします。

もちろん、緊急性が高い症状であるとはいえ、歯科医師には強制的に押さえつけを行う権利はありません。

笑気麻酔や静脈内鎮静法

恐怖心が拭えず暴れてしまうものの、押さえつけての治療を避けたい場合や、治療範囲が広く長時間の処置が必要な場合は、薬の力を借りてリラックスさせる方法が選択されます。

もっとも一般的なのは、笑気吸入鎮静法です。

こちらは笑気麻酔とも呼ばれるもので、鼻からほんのり甘い香りのガスを吸うことで、お酒に酔ったようなポカポカとした心地良い気分になり、緊張や恐怖心が和らぎます。
また笑気麻酔は意識がはっきり残るため会話も可能で、吸入をやめれば数分で元に戻るため非常に安全性が高いのが特徴です。

さらに拒絶が強い場合は、点滴から鎮静剤を注入して半分眠ったような状態で治療を行う静脈内鎮静法や、大学病院などの専門施設で行う全身麻酔が検討されることもあります。
これらは痛みの感覚自体も鈍らせるため、暴れるリスクを最小限に抑えて確実な治療を可能にします。

ただし、一般的な歯科クリニックの小児歯科治療において、全身麻酔が選択されるケースはほとんどありません。
全身麻酔は、他の麻酔と比べて身体の負担も大きいため、万策尽きたときの最終手段として用いられることが多いです。

もちろん、全身麻酔も強制的な押さえつけと同様、子どもや親御さんには断る権利があります。

まとめ

冒頭でも触れた通り、虫歯治療が怖くて子どもが暴れてしまうというケースは、決して珍しくありません。
しかし、このようなケースであっても、歯科クリニックは子どもの負担や親御さんの意向を最優先に治療を行います。
もし子どもが歯科クリニックに苦手意識を持っているのであれば、虫歯などの疾患がない場合でも定期検診に通わせ、早いうちから慣れさせておくことをおすすめします。

この記事を監修した人

ふたば歯科クリニック 理事長 大木 烈

ふたば歯科クリニック 川崎本院 
理事長 大木 烈

昭和大学歯学部卒業後、昭和大学附属病院での臨床研修を経て歯科医師としてのキャリアをスタート。現在は医療法人社団雙葉会ふたば歯科クリニックの理事長として、医院を統括する。
インプラント治療においては国際インプラント学会専門医の資格を持ち、米インディアナ大学インプラント科客員講師として海外での学術活動にも従事。矯正・補綴など多岐にわたる分野の認定資格を有し、さらに歯学博士の学位を取得するなど、臨床・研究の両面で高い専門性を発揮している。また、厚生労働省認定の臨床研修医指導医として後進の育成にも力を入れており、昭和大学歯科病院および歯学部解剖学教室にも所属し、大学との連携も継続している。
患者一人ひとりに最善の医療を届けるため、年中無休・通し診療という体制を実践。「患者様の生活の質の向上を使命とする」という姿勢のもと、予防から高度な専門治療まで幅広く対応している。

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