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2026.05.27

【川崎の歯医者】朝ブラッシングをしないとどうなる?

ブラッシングを普段から意識して行っている方は、どちらかというと夜のブラッシングに力を入れているケースが多いです。
しかし、実際は朝もしっかりブラッシングをしなければ、さまざまなデメリットが生まれます。
今回はこちらのデメリットの内容について解説します。

朝のブラッシングを怠ることのデメリット4選

朝のブラッシングを怠ると、以下のようなデメリットにつながります。

・重度の口臭
・虫歯、歯周病リスクの増加
・朝食の味覚低下と消化不良
・全身疾患の誘発、悪化リスク

各デメリットについて詳しく説明します。

重度の口臭

朝のブラッシングを怠る最大のデメリットは、周囲を不快にさせるほどの強烈な口臭を発生させてしまう点です。

私たちの口内は、睡眠中に唾液の分泌量が著しく低下します。
唾液には口内の細菌を洗い流し、増殖を抑える強力な抗菌作用がありますが、就寝中はこまめな自浄作用が期待できません。
その結果、起床時の口の中は、一晩で繁殖した無数の細菌で溢れかえった状態になります。

この細菌たちが口内に残ったわずかなタンパク質や角質細胞を分解するときに、揮発性硫黄化合物という物質を作り出します。
これがいわゆる卵が腐ったような臭い、生ゴミのような臭いの正体です。

朝起きてすぐにブラッシングでこれらの細菌やその代謝物を物理的に除去しないと、臭いの原因物質が口内に留まり続けます。
そのまま会話や呼吸をすることで、周囲に強い悪臭を撒き散らすことになります。

また、口臭があるという自覚や不安は、他者とのコミュニケーションにおいて大きな心理的ストレスとなり、仕事や学校での自信を消失させる原因にもつながります。
清潔な第一印象を保ち、社会的なエチケットを守るためにも、朝一番のブラッシングによる細菌の洗い流しは絶対に欠かせない習慣です。

虫歯、歯周病リスクの増加

朝のブラッシングをスキップすると、虫歯や歯周病の発症・進行リスクが爆発的に跳ね上がります。

睡眠中に増殖した細菌は、歯の表面にプラークと呼ばれる粘着性の高い膜を形成します。
このプラークは水でうがいをする程度では決して落とすことができず、歯ブラシの毛先で物理的にこすり落とすしかありません。
朝にブラッシングをしないということは、この大量の細菌の塊を歯に付着させたまま一日をスタートさせることを意味します。

プラークの中に潜む虫歯菌は、その後に摂取する食事や飲み物の糖分をエサにして酸を作り出し、歯の表面のエナメル質を溶かし始めます。
さらに、プラークは放置されてから約48時間で、ブラッシングでは除去できない頑固な歯石へと変化します。

歯石の表面はザラザラしているため、さらなるプラークを呼び寄せる悪循環を生み出します。
同時に、プラーク中の歯周病菌が歯茎に炎症を引き起こし、出血や腫れを伴う歯肉炎を発症させます。

これが進行すると歯を支える骨が溶ける歯周病へと悪化し、最悪の場合は若くして歯を失う原因になります。

毎朝のブラッシングは、こうした破壊的な病気の進行を食い止めるための防壁です。

朝食の味覚低下と消化不良

朝のブラッシングをせずに朝食を摂ることは、食事本来の美味しさを損なうだけでなく、消化器官にも負担をかけます。

起床時の口の中は、歯の表面だけでなく、舌の表面にある舌乳頭という微細な突起の隙間にも大量の細菌や汚れが付着しています。
これが白く変化したものが舌苔です。

この舌苔やプラークが口内に充満したままだと、食べ物の味を感知する味蕾というセンサーが汚れの膜で覆われてしまいます。
その結果、味覚が格段に鈍くなり、せっかくの朝食の繊細な味や風味を正しく感じられなくなってしまいます。

味が薄く感じられることで、無意識のうちに塩分や糖分の多い濃い味付けを好むようになり、食生活の乱れにつながるおそれもあります。

さらに深刻なのは、口内にうごめく何億、何千億もの細菌やその毒素を、朝食の食べ物や飲み物と一緒にそのまま胃や腸へと飲み込んでしまう点です。

本来、健康な状態であれば胃酸である程度の殺菌は可能ですが、寝起きの大量の細菌が一気に流れ込むと、腸内環境のバランスが崩れる原因になります。
これにより胃もたれや消化不良、腹痛を引き起こしやすくなり、午前中のパフォーマンスや健康状態に直接的な悪影響を及ぼします。

全身疾患の誘発、悪化リスク

朝のブラッシングを怠るデメリットは、口内だけにとどまらず、命に関わる深刻な全身疾患を引き起こす引き金になります。

口の中は、全身の血管へとつながる入り口です。
朝にブラッシングをせず、歯周病菌などの有害な細菌を口内に放置し続けると、細菌が傷ついた歯茎の毛細血管から容易に血液中へと侵入します。
この現象は歯性菌血症と呼ばれ、血流に乗った細菌が全身を巡ることでさまざまな害をもたらします。

例えば血管内に侵入した細菌は血管壁に慢性的な炎症を起こし、動脈硬化を促進させます。
これにより、心筋梗塞や脳卒中といった命を脅かす血管疾患のリスクが大幅に高まります。

また血液中の細菌がインスリンの働きを阻害するため、糖尿病の発症リスクを高めたり、すでに糖尿病を患っている方の症状を悪化させたりすることも判明しています。

さらに高齢者の場合は、朝の口内細菌が寝ぼけ頭の誤嚥によって気管から肺へと入ることで、誤嚥性肺炎を引き起こすリスクが非常に高くなります。

ただの口内の汚れと侮るなかれ、朝のブラッシングをサボることは、全身の免疫力を低下させ、数々の大病を呼び込む慢性的なリスクを体内に抱え込むことと同義です。

まとめ

夜のブラッシングに力を入れるのは決して悪いことではありません。
しかし、それによって「前の夜しっかり磨いたから、朝は適当でいいや」という考えになってしまうのは危険です。
前述の通り、朝もしっかり磨かなければ虫歯・歯周病のリスクは高まりますし、口臭や味覚、全身疾患といったあらゆる面でデメリットが多発することになります。

この記事を監修した人

ふたば歯科クリニック 理事長 大木 烈

ふたば歯科クリニック 川崎本院 
理事長 大木 烈

昭和大学歯学部卒業後、昭和大学附属病院での臨床研修を経て歯科医師としてのキャリアをスタート。現在は医療法人社団雙葉会ふたば歯科クリニックの理事長として、医院を統括する。
インプラント治療においては国際インプラント学会専門医の資格を持ち、米インディアナ大学インプラント科客員講師として海外での学術活動にも従事。矯正・補綴など多岐にわたる分野の認定資格を有し、さらに歯学博士の学位を取得するなど、臨床・研究の両面で高い専門性を発揮している。また、厚生労働省認定の臨床研修医指導医として後進の育成にも力を入れており、昭和大学歯科病院および歯学部解剖学教室にも所属し、大学との連携も継続している。
患者一人ひとりに最善の医療を届けるため、年中無休・通し診療という体制を実践。「患者様の生活の質の向上を使命とする」という姿勢のもと、予防から高度な専門治療まで幅広く対応している。

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